四半期報告書-第84期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/12 15:04
【資料】
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【項目】
19項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、持続的な企業価値向上に向けた投資を実行するとともに、資本効率を重視したROIC経営を継続しています。
当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ90億88百万円増加して、7,672億12百万円となりました。受取手形及び売掛金については、グローバルで債権管理を強化し、新型コロナウイルス感染症による影響の中でも着実に回収しています。たな卸資産については、需要変化に対応した適正な水準を維持しています。
負債の部は、支払手形及び買掛金・未払金や未払費用の減少などにより、前連結会計年度末に比べ223億73百万円減少して、2,031億62百万円となりました。純資産の部は当社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ314億61百万円増加して、5,640億50百万円となりました。
以上により、株主資本比率は前連結会計年度の70.0%から73.2%となり、強固な財務基盤を維持しています。
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の拡大により厳しい状況が継続しました。第3四半期連結会計期間に入り、感染拡大を早期に抑え込んだ中国の市況回復が顕著になり、その他のエリアでも事業環境の改善が見られました。そのような中、IAB(制御機器事業)は、中国を中心とした製造業の設備投資再開の動きを的確に捉えました。HCB(ヘルスケア事業)は、血圧計や体温計の旺盛な需要にオンラインチャネルの強化や生産能力の増強などで対応しました。これらの結果、第3四半期連結会計期間の当社グループの業績は、前年同期比で増収増益となりました。
当第3四半期連結累計期間では、売上高は前年同期比で減少しましたが、売上総利益率は、付加価値率向上や生産性向上などに継続して取り組み、過去最高となりました。また、期初に計画した年間200億円規模の固定費削減を前倒しで完遂しました。
その結果として、当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は4,695億70百万円(前年同期比5.8%減)となり、営業利益は424億37百万円(前年同期比5.8%増)、継続事業からの法人税等、持分法投資損益控除前四半期純利益は467億79百万円(前年同期比10.6%増)、当社株主に帰属する四半期純利益は339億12百万円(前年同期比52.2%減)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における対米ドルおよび対ユーロならびに対人民元の平均レートはそれぞれ106.2円(前年同期比2.9円の円高)、121.8円(前年同期比0.5円の円安)、15.3円(前年同期比0.4円の円高)となりました。(※)「営業利益」は、「売上高」から「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「試験研究開発費」を
控除したものを表示しています。
オペレーティング・セグメントの業績は、次のとおりです。
① IAB: インダストリアルオートメーションビジネス(制御機器事業)
中国での需要拡大に加え、グローバルでも設備投資再開の動きが見られ、半導体、二次電池、スマートフォンなどの設備投資需要が増加しました。従来から強化してきたオートメーションセンタやSEを活用し、これらの需要を的確に捉えました。
これらの結果、第3四半期連結会計期間の売上高は増収とりましたが、第2四半期連結累計期間までの減収により、当セグメント合計の当第3四半期連結累計期間における売上高は、2,563億97百万円(前年同期比4.8%減)(うち外部顧客に対する売上高は、2,528億86百万円(前年同期比4.7%減))、セグメント利益は、売上高の回復に加えて、固定費の抑制やソリューション提案活動による付加価値向上の取り組みにより、418億83百万円(前年同期比3.0%増)となりました。
② EMC: エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツビジネス(電子部品事業)
中国での家電や自動車向けの需要拡大に加え、第3四半期連結会計期間には米州での家電を中心とした住宅関連設備等の需要回復が見られました。
これらを着実に捉え、第3四半期連結会計期間は増収となりましたが、第1四半期連結会計期間における自動車向け部品の落ち込みが大きく、当セグメント合計の当第3四半期連結累計期間における売上高は、931億81百万円(前年同期比7.7%減)(うち外部顧客に対する売上高は、618億31百万円(前年同期比8.1%減))、セグメント利益は、売上高の回復に加えて、固定費抑制や構造改革の成果により、15億40百万円(前年同期比69.4%増)となりました。
③ SSB: ソーシアルシステムズ・ソリューション&サービス・ビジネス(社会システム事業)
交通管制システム事業の更新需要は、おおむね堅調に推移しました。一方で、駅務システム事業においては、顧客の投資抑制が継続しました。エネルギーコンポ事業では、社会活動自粛の影響を受けて蓄電システムの販売が低調に推移しました。
これらの結果、当セグメント合計の当第3四半期連結累計期間における売上高は、645億13百万円(前年同期比19.9%減)(うち外部顧客に対する売上高は、586億34百万円(前年同期比20.4%減))、セグメント損失は、固定費の抑制や付加価値の向上に取り組みましたが、売上高の減少幅が大きく、6億36百万円(前年同期は43億26百万円の利益)となりました。
④ HCB: ヘルスケアビジネス(ヘルスケア事業)
新型コロナウイルス感染症がグローバルで拡大する中で、健康管理、疾病予防を背景として、血圧計の市場が顕著に拡大しました。日本においては体温計の需要も急増しました。外出自粛などによる購買行動の変化を受け、従来から取り組んできたオンラインチャネルでの販売を拡大しました。
これらの結果、当セグメント合計の当第3四半期連結累計期間における売上高は、927億2百万円(前年同期比8.2%増)(うち外部顧客に対する売上高は、924億74百万円(前年同期比8.4%増))、セグメント利益は、売上高の増加に加えて、固定費抑制や付加価値向上の取り組みにより、169億33百万円(前年同期比50.6%増)となりました。
なお、環境事業のSSBへの移管およびバックライト事業の収束により、第84期より、「その他」の事業セグメントを「SSB」の事業セグメントおよび「消去調整他」に含め、IAB、EMC、SSB、HCBの4セグメントで開示しています。これに伴い、前第3四半期連結累計期間を新管理区分に組み替えて表示しています。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
四半期純利益や運転資金の効率的な運用により626億11百万円の収入(前年同期比11億99百万円の収入増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
将来の成長に向け必要な投資を厳選して実行しました。また、ヘルスケア事業において循環器疾患事業の事業ビジョン「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」実現を加速させるため、米国のアライブコア社(AliveCor, Inc.)に対して47億7百万円の追加出資を行いました。以上により、投資活動によるキャッシュ・フローは、176億59百万円の支出(AEC譲渡対価収入を除くと前年同期比49億4百万円の支出減)となりました。
なお、第84期第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローの金額から投資活動によるキャッシュ・フローを控除したフリーキャッシュ・フローの金額は449億52百万円(AEC譲渡対価収入を除くと前年同期比61億3百万円の収入増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
配当金の支払いや、資本効率の向上・株主への利益還元の充実を目的とした自己株式の取得などにより、203億92百万円の支出(前年同期比96億66百万円の支出増)となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は前連結会計年度末に比べ259億9百万円増加し、2,114億42百万円となりました。なお、金融機関との間で300億円のコミットメントライン契約を締結しています。また、格付け機関から長期発行体格付けとして「安定的」の高格付けを維持しており、高い資金流動性と調達力を確保しています。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、315億86百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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