四半期報告書-第54期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/10 9:57
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する経済社会活動制限の緩和が進み、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられました。しかしながら、世界的なインフレの加速、ウクライナ情勢の長期化などにより、先行きは不透明な状況が続いております。
外食業界におきましては、行動規制の緩和により消費活動の回復が見られるものの、原材料価格、資源価格及び物流費等の高騰による物価上昇の不安定要因から、依然として厳しい市場環境が続いております。
このような状況下、当社グループにおきましては、中期経営計画の2年目にあたり、引き続き積極的な新規出店、ブランド力の維持・向上を目的とした既存店舗の改装促進、お客さまの利便性向上を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を重要施策と位置付けております。
当第3四半期連結累計期間においては、主力のケンタッキーフライドチキン(以下、「KFC」)では、日常利用や秋冬のグループ需要に合わせたお得なメニューを展開するとともに、サンドの名称をバーガーに変更し、新たに“辛口、チーズ、ダブル”3種類をラインアップに加え、定番バーガー5種類へバリエーションを拡大いたしました。新商品ではオマール海老の旨味を閉じ込めた濃厚な「ビスククリーミーコロッケ」と骨なしケンタッキーを一緒に挟んだ「オマール海老の旨味ひろがるフィレバーガー」や、レッドホットチキンの刺激的な辛みと骨付き手羽元の旨味がマッチした「レッドホットスティック」を期間限定で販売いたしました。ファミリーやグループの集まりにはボリューム感のあるおトクな「ウインターパック」をご提供し、冬のギャザリング需要を支えました。
また、12月23日から12月25日までの3日間は、2022年「ケンタッキークリスマスキャンペーン」を実施いたしました。定番のパーティバーレルを中心に、五穀味鶏を使用したプレミアムシリーズなど、KFCこだわりのクリスマスメニューをご提供し大変ご好評をいただきました。その結果、期間中のチェーン売上高は64億円となりました。
店舗数につきましては、当第3四半期連結累計期間において41店舗(直営6店舗・フランチャイズ35店舗)を出店し、1,192店舗となりました。改装につきましては、112店舗(直営26店舗・フランチャイズ86店舗)実施いたしました。また、配達代行を含むデリバリーサービスの実施店舗は、708店舗となりました。
これらの結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は756億5千万円(対前年同四半期1.3%増)、営業利益は30億2千3百万円(同48.1%減)、経常利益は36億1千2百万円(同43.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億6千8百万円(同45.0%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間の連結財政状態は、前連結会計年度末と比較して総資産は59億5千3百万円増加し、537億1千4百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金の増加13億9千万円及び売掛金の増加42億3千1百万円等によるものであります。
負債は52億4千9百万円増加し、262億6千万円となりました。その主な要因は、買掛金の増加48億5千9百万円、未払金の増加17億4百万円及び未払法人税等の減少17億1千3百万円等によるものであります。
純資産は274億5千4百万円となり、前連結会計年度末と比較して7億3百万円増加し、自己資本比率は51.1%となっております。その主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上20億6千8百万円及び剰余金の配当による減少13億4千5百万円等によるものであります。
(3)資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当社グループでは、経営環境の変化に備えて手元流動性を十分確保することで安定した財務基盤を維持することに努めており、当第3四半期連結会計期間末における流動比率は169.6%となっております。
当面の資金需要につきましては、原材料費や販売費及び一般管理費に計上されるサービスに対する費消の他、新規出店や既存店舗の改装による設備投資や株主還元であり、これらは自己資金で賄う予定であります。
この他にも当社グループの新たな収益の源泉として、M&Aも含めた投資も引き続き検討してまいります。