四半期報告書-第8期第3四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出に弱さが見られるものの、企業収益・雇用環境の改善が継続し、個人消費が底堅く推移することで緩やかな回復基調が続いている一方、海外経済では米中通商問題やイギリスのEU離脱問題、中東情勢の不安定化等が懸念されており、先行きは依然として不透明な状態が続いております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。当第3四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております。
その結果、当社グループの第3四半期連結累計期間の売上高は4,047,063千円(前年同期比43.1%増)となりましたが、Candera GmbHののれん償却費199,635千円が発生したこと等により、営業利益は277,756千円(前年同期比35.2%減)となりました。
また、経常利益につきましては、支払利息5,398千円、為替差損4,042千円を計上したこと等により、265,438千円の経常利益(前年同期比36.4%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用36,080千円を控除したこと等により、230,488千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比32.9%減)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第3四半期連結累計期間においては、イラスト・マンガ・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」を提供する当社子会社株式会社セルシスは、株式会社BCNより発表された「BCNランキング」グラフィックソフトカテゴリにおいて、2019年上半期販売数量No.1メーカーとなりました。 クリエイター向け、イラスト・マンガ・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」では、AI(ディープラーニング)の技術を活用した「スマートスムージング」を搭載し、画像解像度の変更や、画像の拡大等で発生した荒れの軽減、綺麗な画像への変換が利用可能となりました。また、マンガ家を志望するクリエイターの商業における活躍の場を広く紹介する、マンガ賞/持ち込みポータルサイト「マンナビ」の運営を正式に開始し、併せて「CLIP STUDIO PAINT」との連携を開始しました。「マンナビ」はトキワ荘プロジェクトを運営するNPO法人NEWVERYの企画によるサービスで、当社子会社株式会社セルシスが2019年1月に運営を引き継ぎました。「マンナビ」は様々な雑誌や投稿サイト、アプリ等を横断してマンガ賞を探せる唯一のサイトとなっております。今後もクリエイター向けの施策に積極的に取り組み、業容拡大に努めてまいります。 この他、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」がiPhone向け最新OS「iOS13」、iPad向け最新OS「iPadOS
」にそれぞれ対応し、国内電子書籍市場でトップクラスの利用者数を誇る電子書籍配信サービス「めちゃコミック」を運営する株式会社アムタスが、新たに提供開始した「iOS/Android」向け電子書籍配信サービス「めちゃコミックの毎日連載マンガアプリ」にて「CLIP STUDIO READER」が採用される等、電子書籍市場に向け施策を実施しております。 以上の結果、売上高は2,699,387千円(前年同期比24.1%増)、営業利益は607,665千円(前年同期比38.8%増)となりました。
UI/UX事業では、自動車(四輪・二輪)関連分野を筆頭に、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」(シージーアイスタジオ)、及び、HMIの基盤であるUIオーサリングソフトウェア群「exbeans UI Conductor」(エックスビーンズユーアイコンダクター)を中心とする自社IP製品の開発に注力しております。
オーストリアの現地法人、当社子会社Candera GmbHでは、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」の最新バージョン3.8 を公開しました。Candera GmbHは、独自の技術で開発した製品を提供しており、HMI開発及び組込みソフトウェアの分野におけるソフトウェアサービスの提供とCGI Studioツール環境で、自動車のメータークラスター周辺、ヘッド・アップ・ディスプレイやカーナビゲーションを始めとしたIVI SYSTEM等を開発されるお客様をサポートしてまいります。
また、イベントでは、ドイツのベルリンで開催された「CAR HMI Europe」や、フランスのサン=カンタン・アン・イブリーヌで開催された、自動車関連業界においてアプリケーションを使用するテクノロジープロバイダーや業者向けのイベント「Automotive Connection 2019」に出展、中国の上海で開催された「第2回中国自動車HMIとインテリジェントコックピットサミット」に協賛・出展し、包括的HMIソリューション「CLUSTER + IVI SYSTEM」を始め、Cypress社製ハードウェアに「CGI Studio」を組込んだメータークラスターや、「CGI Studio」を組込んだAndroidOS上で作動するカーナビゲーションのデモ展示を行い、自動車及び組込みHMI設計の最新技術を紹介しました。なお、6月に設立しました、株式会社カンデラジャパンも、日本及びアジア地区における営業、開発及びサポート活動を開始しております。今後もUI/UX事業の業容拡大に向けた施策を積極的に展開してまいります。
以上の結果、売上高は1,368,695千円(前年同期比98.9%増)、営業損失はのれん償却分199,635千円を含め、282,133千円(前年同期は54,207千円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて1,649,939千円増加し6,004,500千円となりました。この主な要因は、売掛金が223,679千円、有形固定資産が150,699千円増加したこと及びのれん1,796,719千円を計上したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて656,460千円増加し1,534,224千円となりました。この主な要因は、1年以内返済予定の長期借入金が18,080千円、短期借入金が50,000千円減少した一方で、未払法人税等が64,519千円、賞与引当金が64,656千円、役員退職慰労引当金が30,700千円、その他流動負債が472,992千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて993,478千円増加し4,470,276千円となりました。主な要因は、資本金が427,687千円、資本剰余金が427,687千円、利益剰余金が156,237千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、74.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、17,432千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数の増加
当第3四半期連結累計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より71名増加し、247名となっております。主な要因は、Candera GmbHを2019年1月31日付で連結子会社化したこと等によりUI/UX事業で前連結会計年度末より41名増加したこと及びクリエイターサポート事業において事業拡大により前連結会計年度末より30名増加したことによるものです。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出に弱さが見られるものの、企業収益・雇用環境の改善が継続し、個人消費が底堅く推移することで緩やかな回復基調が続いている一方、海外経済では米中通商問題やイギリスのEU離脱問題、中東情勢の不安定化等が懸念されており、先行きは依然として不透明な状態が続いております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。当第3四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております。
その結果、当社グループの第3四半期連結累計期間の売上高は4,047,063千円(前年同期比43.1%増)となりましたが、Candera GmbHののれん償却費199,635千円が発生したこと等により、営業利益は277,756千円(前年同期比35.2%減)となりました。
また、経常利益につきましては、支払利息5,398千円、為替差損4,042千円を計上したこと等により、265,438千円の経常利益(前年同期比36.4%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用36,080千円を控除したこと等により、230,488千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比32.9%減)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第3四半期連結累計期間においては、イラスト・マンガ・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」を提供する当社子会社株式会社セルシスは、株式会社BCNより発表された「BCNランキング」グラフィックソフトカテゴリにおいて、2019年上半期販売数量No.1メーカーとなりました。 クリエイター向け、イラスト・マンガ・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」では、AI(ディープラーニング)の技術を活用した「スマートスムージング」を搭載し、画像解像度の変更や、画像の拡大等で発生した荒れの軽減、綺麗な画像への変換が利用可能となりました。また、マンガ家を志望するクリエイターの商業における活躍の場を広く紹介する、マンガ賞/持ち込みポータルサイト「マンナビ」の運営を正式に開始し、併せて「CLIP STUDIO PAINT」との連携を開始しました。「マンナビ」はトキワ荘プロジェクトを運営するNPO法人NEWVERYの企画によるサービスで、当社子会社株式会社セルシスが2019年1月に運営を引き継ぎました。「マンナビ」は様々な雑誌や投稿サイト、アプリ等を横断してマンガ賞を探せる唯一のサイトとなっております。今後もクリエイター向けの施策に積極的に取り組み、業容拡大に努めてまいります。 この他、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」がiPhone向け最新OS「iOS13」、iPad向け最新OS「iPadOS
」にそれぞれ対応し、国内電子書籍市場でトップクラスの利用者数を誇る電子書籍配信サービス「めちゃコミック」を運営する株式会社アムタスが、新たに提供開始した「iOS/Android」向け電子書籍配信サービス「めちゃコミックの毎日連載マンガアプリ」にて「CLIP STUDIO READER」が採用される等、電子書籍市場に向け施策を実施しております。 以上の結果、売上高は2,699,387千円(前年同期比24.1%増)、営業利益は607,665千円(前年同期比38.8%増)となりました。
オーストリアの現地法人、当社子会社Candera GmbHでは、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」の最新バージョン3.8 を公開しました。Candera GmbHは、独自の技術で開発した製品を提供しており、HMI開発及び組込みソフトウェアの分野におけるソフトウェアサービスの提供とCGI Studioツール環境で、自動車のメータークラスター周辺、ヘッド・アップ・ディスプレイやカーナビゲーションを始めとしたIVI SYSTEM等を開発されるお客様をサポートしてまいります。
また、イベントでは、ドイツのベルリンで開催された「CAR HMI Europe」や、フランスのサン=カンタン・アン・イブリーヌで開催された、自動車関連業界においてアプリケーションを使用するテクノロジープロバイダーや業者向けのイベント「Automotive Connection 2019」に出展、中国の上海で開催された「第2回中国自動車HMIとインテリジェントコックピットサミット」に協賛・出展し、包括的HMIソリューション「CLUSTER + IVI SYSTEM」を始め、Cypress社製ハードウェアに「CGI Studio」を組込んだメータークラスターや、「CGI Studio」を組込んだAndroidOS上で作動するカーナビゲーションのデモ展示を行い、自動車及び組込みHMI設計の最新技術を紹介しました。なお、6月に設立しました、株式会社カンデラジャパンも、日本及びアジア地区における営業、開発及びサポート活動を開始しております。今後もUI/UX事業の業容拡大に向けた施策を積極的に展開してまいります。
以上の結果、売上高は1,368,695千円(前年同期比98.9%増)、営業損失はのれん償却分199,635千円を含め、282,133千円(前年同期は54,207千円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて1,649,939千円増加し6,004,500千円となりました。この主な要因は、売掛金が223,679千円、有形固定資産が150,699千円増加したこと及びのれん1,796,719千円を計上したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて656,460千円増加し1,534,224千円となりました。この主な要因は、1年以内返済予定の長期借入金が18,080千円、短期借入金が50,000千円減少した一方で、未払法人税等が64,519千円、賞与引当金が64,656千円、役員退職慰労引当金が30,700千円、その他流動負債が472,992千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて993,478千円増加し4,470,276千円となりました。主な要因は、資本金が427,687千円、資本剰余金が427,687千円、利益剰余金が156,237千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、74.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、17,432千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数の増加
当第3四半期連結累計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より71名増加し、247名となっております。主な要因は、Candera GmbHを2019年1月31日付で連結子会社化したこと等によりUI/UX事業で前連結会計年度末より41名増加したこと及びクリエイターサポート事業において事業拡大により前連結会計年度末より30名増加したことによるものです。