四半期報告書-第9期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、政府の緊急事態宣言の発令や各自治体の外出自粛・休業・時短の要請等により、企業活動や個人消費が著しく制限され景気の動向は極めて厳しい状況となりました。緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス問題は収束の見通しが立たず、先行きの不透明な状況が続いております。
海外においても、各国で感染拡大防止対策が取られたことにより企業の生産活動や個人消費が悪化し、経済活動は大きく低下しております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。
当第2四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております。
その結果、当社グループの第2四半期連結累計期間の売上高は3,007,356千円(前年同期比18.7%増)、営業利益はCandera GmbHののれん等の償却費225,513千円により358,612千円(前年同期比56.4%増)となりました。
また、経常利益につきましては、為替差損8,431千円を計上したこと等により、348,147千円の経常利益(前年同期比58.7%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用140,640千円を控除したこと等により、207,507千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比21.2%増)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第2四半期連結累計期間においては、子会社の株式会社セルシスのマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」において、iPad版及びiPhone版で従来から提供していたサブスクリプションモデルの課金システムを、新たにWindows及びMacOSといったPC環境でも2020年4月9日より提供を開始し、サービスの継続性を担保しながら収益化を図る環境が整いました。
また、学校法人角川ドワンゴ学園「N 高等学校」の課外授業のマンガ・コミック講座や美術部の活動において導入されている、子会社の株式会社セルシスのマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」の導入背景や、活用内容のインタビューをリリースしました。
この他、作今の社会情勢を鑑み、同社が提供するマンガ共有・閲覧サービス「CLIP STUDIO SHARE」による、オンラインでの商業漫画作品の製作作業を支援するサービスの拡充を推進する等、ユーザー拡大に向けた営業活動を実施しております。
なお、電子書籍ソリューションでは、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」が、株式会社ネクスチャーが運営する電子書籍配信サービス「コミックデリ」に採用されました。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した環境下において、当社が提供する、デジタル技術でコンテンツの制作から閲覧までを支援する製品・ソリューションへの需要が全世界で高まった結果、売上高は2,256,381千円(前年同期比25.7%増)、営業利益は787,458千円(前年同期比89.2%増)となりました。
UI/UX事業では、自動車(四輪・二輪)関連分野を筆頭に、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」(シージーアイスタジオ)、及び、HMIの基盤であるUIオーサリングソフトウェア群「exbeans UI Conductor」(エックスビーンズユーアイコンダクター)を中心とする自社IP製品の開発に注力しております。
UI/UX事業の主要な取引先である自動車業界は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した影響により、需要の低迷や生産台数の減少により厳しい状況で推移しております。このような状況の中、当社グループでは、UI/UX事業の一層の強化を目的に技術開発、新規顧客開拓を推進しております。
当第2四半期連結累計期間では、世界最大のタイプファウンドリー Monotype社のiType®を「CGI Studio」に実装しました。また、「CGI Studio 3.9」をリリース、革新的なAI Importerを機能追加しユーザビリティが向上しております。
以上の結果、売上高は767,488千円(前年同期比1.0%増)、営業損失はのれん等の償却費225,513千円を含め、469,116千円(前年同期は156,423千円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて362,964千円増加し6,174,127千円となりました。この主な要因は、償却によりのれんが152,266千円、技術資産が51,155千円減少したものの現金及び預金が354,410千円、ソフトウェアが141,076千円増加したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて201,536千円増加し1,483,901千円となりました。この主な要因は、前受金が83,330千円、未払法人税等が85,709千円、賞与引当金が109,351千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて161,428千円増加し4,690,226千円となりました。この主な要因は、利益剰余金が157,229千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、75.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ352,608千円増加し、2,233,056千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、810,986千円(前年同四半期は432,948千円の獲得)となりました。これは主として、売上債権の増加額20,916千円や法人税等の支払額87,156千円等があったものの、税金等調整前四半期純利益の計上348,147千円や減価償却費の計上341,690千円、賞与引当金の増加額110,512千円、のれん償却額152,266千円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、385,556千円(前年同四半期は2,014,312千円の使用)となりました。これは主として、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出382,821千円、有形固定資産の取得による支出20,419千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、49,386千円(前年同四半期は2,244,806千円の獲得)となりました。これは主として、配当金の支払額48,902千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結累計期間末残高は、2,233,056千円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、4,516千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、政府の緊急事態宣言の発令や各自治体の外出自粛・休業・時短の要請等により、企業活動や個人消費が著しく制限され景気の動向は極めて厳しい状況となりました。緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス問題は収束の見通しが立たず、先行きの不透明な状況が続いております。
海外においても、各国で感染拡大防止対策が取られたことにより企業の生産活動や個人消費が悪化し、経済活動は大きく低下しております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。
当第2四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております。
その結果、当社グループの第2四半期連結累計期間の売上高は3,007,356千円(前年同期比18.7%増)、営業利益はCandera GmbHののれん等の償却費225,513千円により358,612千円(前年同期比56.4%増)となりました。
また、経常利益につきましては、為替差損8,431千円を計上したこと等により、348,147千円の経常利益(前年同期比58.7%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用140,640千円を控除したこと等により、207,507千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比21.2%増)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第2四半期連結累計期間においては、子会社の株式会社セルシスのマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」において、iPad版及びiPhone版で従来から提供していたサブスクリプションモデルの課金システムを、新たにWindows及びMacOSといったPC環境でも2020年4月9日より提供を開始し、サービスの継続性を担保しながら収益化を図る環境が整いました。
また、学校法人角川ドワンゴ学園「N 高等学校」の課外授業のマンガ・コミック講座や美術部の活動において導入されている、子会社の株式会社セルシスのマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」の導入背景や、活用内容のインタビューをリリースしました。
この他、作今の社会情勢を鑑み、同社が提供するマンガ共有・閲覧サービス「CLIP STUDIO SHARE」による、オンラインでの商業漫画作品の製作作業を支援するサービスの拡充を推進する等、ユーザー拡大に向けた営業活動を実施しております。
なお、電子書籍ソリューションでは、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」が、株式会社ネクスチャーが運営する電子書籍配信サービス「コミックデリ」に採用されました。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した環境下において、当社が提供する、デジタル技術でコンテンツの制作から閲覧までを支援する製品・ソリューションへの需要が全世界で高まった結果、売上高は2,256,381千円(前年同期比25.7%増)、営業利益は787,458千円(前年同期比89.2%増)となりました。
UI/UX事業の主要な取引先である自動車業界は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大した影響により、需要の低迷や生産台数の減少により厳しい状況で推移しております。このような状況の中、当社グループでは、UI/UX事業の一層の強化を目的に技術開発、新規顧客開拓を推進しております。
当第2四半期連結累計期間では、世界最大のタイプファウンドリー Monotype社のiType®を「CGI Studio」に実装しました。また、「CGI Studio 3.9」をリリース、革新的なAI Importerを機能追加しユーザビリティが向上しております。
以上の結果、売上高は767,488千円(前年同期比1.0%増)、営業損失はのれん等の償却費225,513千円を含め、469,116千円(前年同期は156,423千円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて362,964千円増加し6,174,127千円となりました。この主な要因は、償却によりのれんが152,266千円、技術資産が51,155千円減少したものの現金及び預金が354,410千円、ソフトウェアが141,076千円増加したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて201,536千円増加し1,483,901千円となりました。この主な要因は、前受金が83,330千円、未払法人税等が85,709千円、賞与引当金が109,351千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて161,428千円増加し4,690,226千円となりました。この主な要因は、利益剰余金が157,229千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、75.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ352,608千円増加し、2,233,056千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、810,986千円(前年同四半期は432,948千円の獲得)となりました。これは主として、売上債権の増加額20,916千円や法人税等の支払額87,156千円等があったものの、税金等調整前四半期純利益の計上348,147千円や減価償却費の計上341,690千円、賞与引当金の増加額110,512千円、のれん償却額152,266千円等の資金の増加要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、385,556千円(前年同四半期は2,014,312千円の使用)となりました。これは主として、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出382,821千円、有形固定資産の取得による支出20,419千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、49,386千円(前年同四半期は2,244,806千円の獲得)となりました。これは主として、配当金の支払額48,902千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結累計期間末残高は、2,233,056千円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、4,516千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。