四半期報告書-第9期第1四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善により景気は緩やかな回復基調で始まりましたが、一方で、米中貿易摩擦の長期化や緊迫した中東情勢等不確実な海外情勢の動向に加え、今般の新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、世界経済全体では悪化が避けられない状況となっております。国内においても、3月以降政府からの全国一斉休校の要請や、4月7日には緊急事態宣言が発令され、広範囲で営業活動の休止や外出の自粛等が要請されたことにより生産や消費の活動全体が縮小し、景気の先行きは不透明な状況となっております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。
当第1四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております
その結果、当社グループの第1四半期連結累計期間の売上高は1,443,180千円(前年同期比22.3%増)、営業利益はCandera GmbHののれん等の償却費116,900千円により143,454千円(前年同期比44.0%減)となりました。
また、経常利益につきましては、為替差損2,574千円を計上したこと等により、139,536千円の経常利益(前年同期比44.7%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用64,856千円を控除したこと等により、74,680千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比63.1%減)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第1四半期連結累計期間においては、子会社の株式会社セルシスが提供する、マンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」シリーズ の、2012年発売開始からの全世界における累計出荷本数が、700万本を超えました。
また、「CLIP STUDIO PAINT PRO」を最大6か月無料で利用できるライセンスが、1月に株式会社ワコムから新発売された「Wacom One 液晶ペンタブレット13」にバンドルされ、全世界に提供されております。
なお、現在、世界中で新型コロナウイルス対策のため、テレワークや在宅学習が実施されているなか、在宅時に「CLIP STUDIO PAINT」のライセンスが利用できないユーザー向けに、「CLIP STUDIO PAINT ボリュームライセンス」をご利用の企業様や教育機関様が在宅で利用できる「CLIP STUDIO PAINT EX 3か月ライセンス」を無償で提供しております。
この他、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」が、Twitterのタイムライン上での閲覧に対応しました。
以上の結果、売上高は1,013,882千円(前年同期比11.5%増)、営業利益は311,774千円(前年同期比30.2%増)となりました。
UI/UX事業では、自動車(四輪・二輪)関連分野を筆頭に、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」(シージーアイスタジオ)、及び、HMIの基盤であるUIオーサリングソフトウェア群「exbeans UI Conductor」(エックスビーンズユーアイコンダクター)を中心とする自社IP製品の開発に注力しております。
当第1四半期連結累計期間では、オーストリアの海外子会社Candera GmbHと国内子会社株式会社カンデラジャパンが、東京ビッグサイトにて1月に開催された「第12回 オートモーティブワールド」に出展し、自社開発製品「Candera Link」のデモを初公開しました。「Candera Link」は、プラットフォームに依存しないデータとサービスを、複数のクライアント(IVI SYSTEM、CLUSTER、AR HuD、スマートフォン等)で共有することを可能にする、リモート・レンダリング・サービスです。
また、2月に開催された欧州最大級の組込み関連技術の国際展示会 「Embedded World 2020」に出展し、組込みHMI設計の分野で革新的なHMIソリューションとテクノロジーを組み合わせ、自動車向けの統合コックピットソリューションや、新たに開発された家電ソリューションの「スマートオーブンUI」を展示しました。
以上の結果、売上高は433,799千円(前年同期比51.1%増)、営業損失はのれん等の償却費116,900千円を含め、201,039千円(前年同期は39,684千円の営業利益)となりました。なお、Candera GmbHの損益は、2019年第2四半期から四半期連結財務諸表に組み込まれているため、前第1四半期連結累計期間については含まれておりません。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて11,711千円増加し5,822,874千円となりました。この主な要因は、現金及び預金が123,986千円、のれんが76,133千円減少したものの売掛金が152,885千円、ソフトウェア仮勘定が94,792千円増加したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて25,845円減少し1,256,519千円となりました。この主な要因は、未払法人税等が10,253千円、賞与引当金が53,303千円増加した一方で前受金が29,947千円、固定負債その他が77,885千円減少したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて37,557千円増加し4,566,355千円となりました。主な要因は、利益剰余金が25,778千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、78.3%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、2,421千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善により景気は緩やかな回復基調で始まりましたが、一方で、米中貿易摩擦の長期化や緊迫した中東情勢等不確実な海外情勢の動向に加え、今般の新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、世界経済全体では悪化が避けられない状況となっております。国内においても、3月以降政府からの全国一斉休校の要請や、4月7日には緊急事態宣言が発令され、広範囲で営業活動の休止や外出の自粛等が要請されたことにより生産や消費の活動全体が縮小し、景気の先行きは不透明な状況となっております。
当社グループは、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援できる環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しております。
当第1四半期連結累計期間におきましても、引き続きソフトウェアIPを核とした経営に重点を置き、開発リソースの戦略的配置等、経営効率向上に注力しております
その結果、当社グループの第1四半期連結累計期間の売上高は1,443,180千円(前年同期比22.3%増)、営業利益はCandera GmbHののれん等の償却費116,900千円により143,454千円(前年同期比44.0%減)となりました。
また、経常利益につきましては、為替差損2,574千円を計上したこと等により、139,536千円の経常利益(前年同期比44.7%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、税金費用64,856千円を控除したこと等により、74,680千円の親会社株主に帰属する四半期純利益(前年同期比63.1%減)となりました。
事業別セグメントにつきましては、以下のとおりであります。
<クリエイターサポート事業>当第1四半期連結累計期間においては、子会社の株式会社セルシスが提供する、マンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」シリーズ の、2012年発売開始からの全世界における累計出荷本数が、700万本を超えました。
また、「CLIP STUDIO PAINT PRO」を最大6か月無料で利用できるライセンスが、1月に株式会社ワコムから新発売された「Wacom One 液晶ペンタブレット13」にバンドルされ、全世界に提供されております。
なお、現在、世界中で新型コロナウイルス対策のため、テレワークや在宅学習が実施されているなか、在宅時に「CLIP STUDIO PAINT」のライセンスが利用できないユーザー向けに、「CLIP STUDIO PAINT ボリュームライセンス」をご利用の企業様や教育機関様が在宅で利用できる「CLIP STUDIO PAINT EX 3か月ライセンス」を無償で提供しております。
この他、電子書籍ビューア「CLIP STUDIO READER」が、Twitterのタイムライン上での閲覧に対応しました。
以上の結果、売上高は1,013,882千円(前年同期比11.5%増)、営業利益は311,774千円(前年同期比30.2%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間では、オーストリアの海外子会社Candera GmbHと国内子会社株式会社カンデラジャパンが、東京ビッグサイトにて1月に開催された「第12回 オートモーティブワールド」に出展し、自社開発製品「Candera Link」のデモを初公開しました。「Candera Link」は、プラットフォームに依存しないデータとサービスを、複数のクライアント(IVI SYSTEM、CLUSTER、AR HuD、スマートフォン等)で共有することを可能にする、リモート・レンダリング・サービスです。
また、2月に開催された欧州最大級の組込み関連技術の国際展示会 「Embedded World 2020」に出展し、組込みHMI設計の分野で革新的なHMIソリューションとテクノロジーを組み合わせ、自動車向けの統合コックピットソリューションや、新たに開発された家電ソリューションの「スマートオーブンUI」を展示しました。
以上の結果、売上高は433,799千円(前年同期比51.1%増)、営業損失はのれん等の償却費116,900千円を含め、201,039千円(前年同期は39,684千円の営業利益)となりました。なお、Candera GmbHの損益は、2019年第2四半期から四半期連結財務諸表に組み込まれているため、前第1四半期連結累計期間については含まれておりません。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて11,711千円増加し5,822,874千円となりました。この主な要因は、現金及び預金が123,986千円、のれんが76,133千円減少したものの売掛金が152,885千円、ソフトウェア仮勘定が94,792千円増加したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べて25,845円減少し1,256,519千円となりました。この主な要因は、未払法人税等が10,253千円、賞与引当金が53,303千円増加した一方で前受金が29,947千円、固定負債その他が77,885千円減少したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて37,557千円増加し4,566,355千円となりました。主な要因は、利益剰余金が25,778千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、78.3%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、2,421千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。