四半期報告書-第71期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

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2018/08/10 14:15
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15項目
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年6月30日)の国内景気は、雇用・所得環境の改善から個人消費に緩やかな持ち直しの動きが見られました。海外の市場環境は、米国では良好な所得環境や所得税減税を背景に、消費者マインドは高水準を維持し個人消費が堅調に推移しました。英国ではEU離脱を巡る不透明感が強まる中、消費者マインドの改善は限定的にとどまりましたが、ユーロ圏では雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復が続いております。中国では実質可処分所得の高い伸びを背景に、小売売上高の伸びも順調で、個人消費による景気の下支えが続きました。
当社グループは、現在の中期(3ヵ年)経営計画の最終年度となる当期において、事業効率を高めるための基盤整備の完了や、成長が期待できる領域への投資に取り組んでおります。国内事業では、組織再編によって、卸売事業の連携強化と生産性向上を一層追求します。加えて小売事業の収益性改善に、さらに踏み込んで取り組むほか、オムニチャネルサービスのオペレーション基盤の構築を完了し、段階的な運用を開始します。海外事業では、自社ECの展開国拡大、他社ECにおける通常価格での販売強化と並行して、百貨店、直営店でのサービス向上を進めております。中国・ASEANの商品供給拠点では、品質・コストともに競争優位性の高い無縫製商品を生産する設備体制の整備に取り組んでおります。
当第1四半期連結累計期間の連結売上高は、前年同期に比べ1%の増加となりました。国内のインナーウェア事業は、卸売が堅調さを取り戻しつつあり、小売も好調に推移しましたが、ウエルネス事業、水着事業が苦戦しました。海外事業は、中国の邦貨換算後の売上高が前年同期に比べ17%増加し、全体の成長をけん引しました。ピーチ・ジョン事業は国内販売が振るわず減収となったものの、その他は、七彩が大型工事を完了したことから大きく増収となりました。
連結営業利益は、前年同期に比べ1%減少しました。国内事業は事業構造の改革によって売上利益率が高まり、海外事業は増収に伴って売上利益額が増加しました。一方、ピーチ・ジョン事業は国内販売の苦戦により、その他もルシアンの売上低迷に伴って、ともに減益となったほか、前年同期に計上した子会社の工場用地退去に伴う補償金収入による増益の裏返しもあり、前年同期を下回る結果となりました。
連結税引前四半期純利益は、会計方針の変更に伴い、持分証券の評価益32億円を計上したことから、前年同期比58%の増加となりました。
なお、当第1四半期連結累計期間の主要な為替換算レートは、1米ドル=109.07円、1英ポンド=148.55円、1中国元=17.05円です。
・売上高493億73百万円(前年同期比 1.4%増)
・営業利益43億97百万円(前年同期比 0.7%減)
・税引前四半期純利益89億21百万円(前年同期比 58.1%増)
・当社株主に帰属する四半期純利益62億89百万円(前年同期比 59.6%増)

オペレーティング・セグメントの実績を示すと次のとおりであります。
① ワコール事業(国内)
㈱ワコールでは、卸売事業の連携強化と生産性向上をねらいに、当期から従前のワコールブランド事業本部、チェーンストア事業本部、ウエルネス事業部を統合・改組し、「卸売事業本部」の傘下で小売業向けの営業を一元化する体制に再編しました。
卸売事業本部の売上高は、前年同期に比べ1%の減少となりました。店頭ベースの販売額については、百貨店では快適性を追求したブラジャー「GOCOCi(ゴコチ)」や、キャリア層向け「パルファージュ」が好調に推移した一方、廃止したブランドや高級ラインの苦戦による影響から3%の減少となりました。しかしながら、量販店では店頭販売員が「ワコール」、「ウイング」双方のブランドを担当する体制に移行したことで販売効率が向上したこともあり、「ワコール」は前年同期並み、「ウイング」はジュニア世代向け「プリリ」の好調(12%増)も加わり5%の増加となりました。他方、卸売売上高については、「ウイング」が大手量販店の夏季の拡販施策に備えた先行納品もあって好調でしたが、百貨店での店頭販売の苦戦に加えて、前年同期にスポーツ量販店や他社ECを通して伸びた「CW-X(シーダブリュ-エックス)」が機能性タイツ市場の競争激化を受けて低迷したことが響きました。
小売事業本部の売上高は、前年同期を5%上回りました。直営店を横断展開するブラジャー「BRAGENIC(ブラジェニック)」が新たにラインアップしたチューブトップタイプの好調を受けて伸長したほか、主力直営店の「AMPHI(アンフィ)」の売上高は、顧客との関係強化を進める施策を継続したことにより、来店されたお客さまの購入者比率が高まった結果、10%増加しました。
WEB販売事業部の売上高は、前年同期に比べ6%の減少となりました。ウェブストア事業は、他企業の顧客組織とのコラボ企画やマーケティングオートメーション施策によって自社ECへの利用者誘引が奏功したことや、「小さく見せるブラ」や「ナイトアップブラ」が好調に推移したことから前年同期を10%上回りました。しかしながら、カタログ事業が配送料金の値上げに伴い受注件数が低迷したことで苦戦し、前年同期を下回りました。
㈱Ai(アイ)の売上高は、前年同期に比べ24%の減少となりました。主力の水着事業では季節型店舗の出店を縮小し販売効率の改善に努めましたが、主力顧客である若年層の需要減少に加え、新規参入メーカーや低価格帯商品との競争が激化しました。
以上の結果、当該セグメントの売上高は前年同期に比べ1%の減少となりました。
営業利益は、前年同期に比べ2%の増加となりました。前年同期には子会社の工場用地退去に伴う補償金収入を計上した一時的な増益影響がありましたが、卸売事業、小売事業において経営効率を高める取り組みを進め、売上利益率の改善と販管費の抑制につなげました。
・売上高274億78百万円(前年同期比 1.4%減)
・営業利益19億94百万円(前年同期比 2.4%増)

② ワコール事業(海外)
ワコールインターナショナル(米国)の現地通貨ベースの売上高は、前年同期に比べ6%減少しました。自社EC、他社ECを通した販売は8%増加しましたが、百貨店(実店舗)の店頭ベースの販売額が7%減少したことに加え、前年同期には「ワコール」ブランドを取り扱う百貨店の店舗数の増加によって初回納品の上乗せがあったことから、この反動も影響しました。
現地通貨ベースの営業利益は、自社ECの売上構成比が高まったことや値引き販売の減少によって、売上利益率が改善しましたが、減収に伴い前年同期に比べ10%の減少となりました。
ワコールヨーロッパの現地通貨ベース(英ポンド)の売上高は、前年同期に比べ4%増加しました。専門店の低迷によってフランス、スペイン、イタリアなどのユーロ圏では苦戦しましたが、主軸の英国、米国では、2018年春夏コレクションが百貨店と他社ECで順調に推移し、それぞれ12%、7%の増加となりました。豊満体型女性向けブランド「elomi(エロミ)」は下着、水着ともに20%を超える増加となり、「FANTASIE(ファンタジー)」「Freya(フレヤ)」「ワコール」の各ブランドも下着が堅調に推移しました。
現地通貨ベースの営業利益は、増収効果に加えて、英国での希望小売価格の見直しや、商品やブランドの販売構成比の変動などによって売上利益率が改善したことで、前年同期に比べ39%の増加となりました。
中国ワコールの現地通貨ベースの売上高は、前年同期に比べ13%増加しました。春節、婦人節による需要期の関係で売上比率が四半期の中でも最大の第1四半期に、販促強化が奏功し購買客数が増加した結果、百貨店の店頭ベースの販売額は6%の増加となりました。また、他社ECを通じた売上高は通常価格で販売する商品比率を高めた結果、68%伸長しました。
現地通貨ベースの営業利益は、人件費やEC販売の強化を図る広告費などの販管費が増加しましたが、EC売上比率と「ワコール」ブランド売上比率が高まったことで売上利益率が改善したことにより、前年同期に比べ47%の増加となりました。
以上の結果、邦貨換算後の当該セグメントの売上高、営業利益は、ともに前年同期を上回りました。
・売上高147億28百万円(前年同期比 2.6%増)
・営業利益23億45百万円(前年同期比 6.3%増)

③ ピーチ・ジョン事業
当該セグメントの売上高は、通販事業、店舗事業ともに国内販売が振るわず、前年同期を2%下回る結果となりました。営業利益は、国内販管費の増加や中国事業の伸び率の鈍化を受けて、前年同期に比べ75%減少しました。
国内売上高は、通販事業ではSNSを活用した施策で訪問客数が増加、「ミラクルヌーディーブラ」を中心にブラジャーの売上は好調でしたが、アパレル商品が振るわず2%減少しました。店舗事業では話題性の不足による来店客数減少と採用難による販売員不足が響き7%の減少となりました。海外売上高では、台湾が認知拡大に加えて、「谷間見せないブラ」などの人気商品の在庫が充実したことから、店舗・自社EC合わせて売上計画を41%上回りました。
営業利益は、国内では値引き販売の減少により売上利益率は改善したものの、減収に伴う売上利益額の減少に加え、テレビ広告費用や通販事業における物流費用比率の上昇など、販管費の増加が影響しました。また中国での主力商品の売上低下や、他社EC広告費の増加も響いた結果、前年同期を大きく下回りました。
・売上高27億7百万円(前年同期比 1.9%減)
・営業利益55百万円(前年同期比 75.2%減)

④ その他
ルシアンの売上高は、前年同期に比べ17%の減少となりました。主力のインナーウェア事業は、大手量販店向けPBの採用品番数の縮小などにより受注が減少した結果、前年同期を21%下回りました。マテリアル事業では服飾レースの需要に持ち直しが見られ前年同期を上回りましたが、アート・ホビー事業、アパレル事業ともに振るいませんでした。
営業利益は、減収影響に加えて、インナーウェア事業での海外工場の加工賃上昇やマテリアル事業の売上比率の増加から売上利益率が悪化した結果、営業損失となりました。
七彩の売上高は、前年同期に比べ77%の増加となりました。大手百貨店の本店改装プロジェクトの引き渡しなどによって、工事事業では前年同期に比べ155%の増加、物販事業も41%の増加となりました。
営業利益は、工事事業の売上比率が高まったことで売上利益率は低下しましたが、増収による売上利益額の増加を受けて、前年同期の営業損失から黒字に転じました。
以上の結果、当該セグメントの売上高は前年同期に比べ21%の増加、営業利益は95%の減少となりました。
・売上高44億60百万円(前年同期比 21.0%増)
・営業利益3百万円(前年同期比 94.5%減)

当第1四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び現金同等物の増加や時価上昇による投資の増加などにより、前連結会計年度末に比して119億29百万円増加し、3,104億63百万円となりました。
負債の部は、短期借入金の増加や返金負債の計上などにより、前連結会計年度末に比して98億10百万円増加し、708億47百万円となりました。
株主資本は、利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比して23億38百万円増加し、2,350億50百万円となりました。
以上の結果により、当第1四半期連結会計期間末における株主資本比率は、前連結会計年度末に比して2.3%減少し、75.7%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比して42億92百万円増加し、337億79百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益63億35百万円に減価償却費や繰延税金などによる調整を加えた金額に対して、資産及び負債の増減などによる調整を行った結果、28億90百万円の収入(前年同期に比し16億95百万円の収入増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、持分証券の売却収入があったものの、有形及び無形固定資産の取得などにより、3億46百万円の支出(前年同期に比し24億3百万円の支出減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払や自己株式の取得が あったものの、短期借入金の増加などにより、13億70百万円の収入(前年同期は7億58百万円の支出)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた対処すべき課題はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の金額は、1億91百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

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