四半期報告書-第141期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 15:07
【資料】
PDFをみる
【項目】
37項目
第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上高は614億59百万円(前年同期比22.5%増加)、営業利益は41億94百万円(前年同期は2億60百万円の営業損失)、経常利益は56億86百万円(前年同期比765.8%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は42億6百万円(前年同期は20百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、連結子会社1社の帰属セグメントを変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメントに組み替えた数値で比較分析しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご覧ください。
(工業機材)
国内では、主要顧客である鉄鋼、ベアリング業界において、顧客の生産が回復し、電子部品関連も好調に推移したことから、売上げは増加しました。海外では、北米は市況が回復基調であるものの、自動車業界が低調で、売上げは前年並みに留まりました。中国及び東南アジアでは、市場の回復を受け売上げが増加し、海外全体では増加しました。オフセット砥石などの汎用砥石は、国内外共に売上げが増加しました。その結果、工業機材事業の売上高は、280億0百万円(前年同期比25.5%増加)、営業利益は12億53百万円(前年同期は15億92百万円の営業損失)となりました。
(セラミック・マテリアル)
電子ペーストは、高速移動体通信用及びパソコン用電子部品の需要が堅調に推移したことにより、売上げは大きく増加しました。電子部品材料は、通信分野及び自動車向けが堅調に推移し、売上げは大きく増加しました。厚膜回路基板は、顧客からの需要減の影響を受け、売上げは減少しました。石膏は、アジア・アフリカ向けが好調で、売上げは増加しました。セラミックコアは、顧客の生産調整の影響を受け大きく減少しました。触媒担体は前年並みに留まりました。セラミック原料は耐熱ガラス用が、蛍光表示管はアジア向けが増加し、いずれも売上げは増加しました。その結果、セラミック・マテリアル事業の売上高は、207億78百万円(前年同期比37.3%増加)、営業利益は28億84百万円(前年同期比184.5%増加)となりました。
(エンジニアリング)
主力の乾燥炉及び焼成炉は、リチウムイオン電池及び電子部品分野が堅調に推移し、売上げが増加しました。混合攪拌装置は、化学・食品業界向けで受注は回復基調であるものの、前年の設備投資抑制が影響し、売上げは減少しました。濾過装置は、ベアリング向けの受注が回復し、売上げは、国内向けは低調でしたが、海外向けは増加しました。超硬丸鋸切断機は、主に海外の鋼材加工用が好調で、売上げは大きく増加しました。その結果、エンジニアリング事業の売上高は、101億85百万円(前年同期比1.3%減少)、営業利益は7億75百万円(前年同期比19.9%減少)となりました。
(食器)
国内市場は、オンライン販売が増加したものの、エアライン、百貨店、ホテル・レストラン向けの販売がいずれも低迷し、売上げは減少しました。海外市場は、米国では、主要顧客向けの販売が回復基調にあり、大型専門店の在庫調整の影響を受けたものの、売上げは増加しました。アジア地域では、中国・インド向けの販売が伸長し、売上げは増加しました。その他の国・地域でも、オンライン販売が堅調で、海外全体では、売上げは増加しました。その結果、食器事業の売上高は、24億95百万円(前年同期比2.9%増加)、7億18百万円の営業損失となりました。
総資産は、受取手形及び売掛金並びに電子記録債権が増加したことに加え、仕掛品が増加したことから、前連結会計年度末に比べ32億70百万円増加し、1,581億76百万円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金並びに電子記録債務が増加したことに加え、営業外電子記録債務が増加したことから、前連結会計年度末に比べ28億24百万円増加し、437億42百万円となりました。
純資産は、その他有価証券評価差額金及び非支配株主持分が減少したものの、利益剰余金及び為替換算調整勘定が増加したことから、前連結会計年度末に比べ4億45百万円増加し、1,144億33百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ5億25百万円増加し、102億66百万円となりました。また、当第2四半期連結累計期間におけるフリー・キャッシュ・フローは32億87百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は54億45百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益を51億77百万円計上したことによるものです。
前第2四半期連結累計期間との比較では、25億68百万円の収入増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動に使用した資金は21億58百万円となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得により20億81百万円支出したことによるものです。
前第2四半期連結累計期間との比較では、27億61百万円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動に使用した資金は29億97百万円となりました。これは主に配当金の支払額が4億39百万円あったこと及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得により24億83百万円支出したことによるものです。
前第2四半期連結累計期間との比較では、53億18百万円の支出増加となりました。(前第2四半期連結累計期間は23億21百万円の収入)
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、11億45百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金、金融機関からの借入れ又は社債の発行により資金調達することとしております。
運転資金につきましては、期限が一年以内の短期借入金で資金調達を行っております。国内におきましては、キャッシュ・マネジメント・システムにより当社が一括して資金を調達して各連結子会社に必要資金を分配し、海外におきましては、各々の連結子会社が運転資金として使用する現地通貨にて調達することを基本としております。2021年9月30日現在の短期借入金の残高は69億35百万円であります。
設備投資等の長期資金につきましては、自己資金を原則とし、一部を長期借入金により調達することとしております。長期借入金の残高は9億10百万円であります。
2021年9月30日現在の現預金残高は127億93百万円で、当社グループとして十分な水準の手元資金を確保していると考えております。