有価証券報告書-第80期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(以下、当期)は、上期にメモリ向けを中心に幅広い用途で設備投資が見られたものの、下期から半導体全般で設備投資意欲が減退しました。
加えて、前期のような大型案件が無かったことも影響し、ブレードダイサ、グラインダ、レーザソーなど精密加工装置の売上は2割弱減少しました。また、消耗品である精密加工ツールは、高水準の出荷が続いていたものの、期末にかけて顧客の設備稼働率が低下したことが影響し、売上は前期と比べて減少しました。
このような状況から、連結売上高は前期比減収となったものの、過去2番目の高い水準で着地しました。
利益については、製品構成の変化が影響しGP率の低下、研究開発活動による販売管理費の増加がありましたが、売上高の減少が主要因で減益となりました。しかしながら、利益水準は売上高と同様に過去2番目の高い水準となりました。
以上の結果、当期の業績は以下の通りとなりました。
売上高 1,475億円 (前期比 11.9%減)
営業利益 386億45百万円(前期比 24.2%減) 営業利益率 26.2%
経常利益 389億74百万円(前期比 26.0%減) 経常利益率 26.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 288億24百万円(前期比 22.5%減) 純利益率 19.5%
4年累計経常利益率 26.7% (前期 25.5% )
なお、当期時点で「4年累計経常利益率」は26.7%(前期 25.5%)となり、当社の目指すべき目標の一つである「4年累計経常利益率20%以上」を3期連続で達成しました。
財政状態については、当期末の総資産は、前期末と比べ18億33百万円増加して2,581億80百万円となりました。これは、売上高の減少に伴って売掛金が減少した一方、桑畑工場A棟Cゾーンの建設によって建物及び構築物が増加したことによるものです。
負債は、前期末と比べ130億11百万円減少して380億71百万円となりました。これは、主に未払法人税等が減少したことによるものです。
純資産は、前期末と比べ148億45百万円増加して2,201億9百万円となりました。
これらの資本構成の結果、各指標は以下の通りとなりました。
総資産利益率(ROA) 11.2%(前期比 4.2ポイント低下)
自己資本利益率(ROE) 13.6%(前期比 5.7ポイント低下)
4年累計RORA(Return On Risk Assets) 36.3%(前期比 1.9ポイント上昇)
自己資本比率 84.8%(前期末比5.1ポイント上昇)
(2)資本の財源及び資金の流動性
① キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、273億11百万円の収入となりました。(前期比 46.2%減)
これは、主に税金等調整前当期純利益の計上と法人税等の支払いによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、145億13百万円の支出となりました。(前期比 14.5%増)
これは、主に桑畑工場A棟Cゾーン建設などの有形固定資産の取得による支出によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、129億82百万円の支出となりました。(前期比 46.0%減)
これは、主に配当金の支払いによるものです。
これらの結果、当期末の現金及び現金同等物の残高は、853億51百万円となりました。(前期末から1億94百万円の減少)また、「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」を合算した「フリー・キャッシュ・フロー」は127億98百万円となりました。
② 財務政策
当社グループは、運転資金、設備資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について必要な資金を調達しております。
また、需要拡大へ対応するための生産体制増強として、桑畑工場の拡張を計画しており、自己資金によって、2021年8月までに総額140億円の投資を予定しております。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
(3)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における受注状況は次のとおりであります。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度(以下、当期)は、上期にメモリ向けを中心に幅広い用途で設備投資が見られたものの、下期から半導体全般で設備投資意欲が減退しました。
加えて、前期のような大型案件が無かったことも影響し、ブレードダイサ、グラインダ、レーザソーなど精密加工装置の売上は2割弱減少しました。また、消耗品である精密加工ツールは、高水準の出荷が続いていたものの、期末にかけて顧客の設備稼働率が低下したことが影響し、売上は前期と比べて減少しました。
このような状況から、連結売上高は前期比減収となったものの、過去2番目の高い水準で着地しました。
利益については、製品構成の変化が影響しGP率の低下、研究開発活動による販売管理費の増加がありましたが、売上高の減少が主要因で減益となりました。しかしながら、利益水準は売上高と同様に過去2番目の高い水準となりました。
以上の結果、当期の業績は以下の通りとなりました。
売上高 1,475億円 (前期比 11.9%減)
営業利益 386億45百万円(前期比 24.2%減) 営業利益率 26.2%
経常利益 389億74百万円(前期比 26.0%減) 経常利益率 26.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 288億24百万円(前期比 22.5%減) 純利益率 19.5%
4年累計経常利益率 26.7% (前期 25.5% )
なお、当期時点で「4年累計経常利益率」は26.7%(前期 25.5%)となり、当社の目指すべき目標の一つである「4年累計経常利益率20%以上」を3期連続で達成しました。
財政状態については、当期末の総資産は、前期末と比べ18億33百万円増加して2,581億80百万円となりました。これは、売上高の減少に伴って売掛金が減少した一方、桑畑工場A棟Cゾーンの建設によって建物及び構築物が増加したことによるものです。
負債は、前期末と比べ130億11百万円減少して380億71百万円となりました。これは、主に未払法人税等が減少したことによるものです。
純資産は、前期末と比べ148億45百万円増加して2,201億9百万円となりました。
これらの資本構成の結果、各指標は以下の通りとなりました。
総資産利益率(ROA) 11.2%(前期比 4.2ポイント低下)
自己資本利益率(ROE) 13.6%(前期比 5.7ポイント低下)
4年累計RORA(Return On Risk Assets) 36.3%(前期比 1.9ポイント上昇)
自己資本比率 84.8%(前期末比5.1ポイント上昇)
(2)資本の財源及び資金の流動性
① キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、273億11百万円の収入となりました。(前期比 46.2%減)
これは、主に税金等調整前当期純利益の計上と法人税等の支払いによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、145億13百万円の支出となりました。(前期比 14.5%増)
これは、主に桑畑工場A棟Cゾーン建設などの有形固定資産の取得による支出によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、129億82百万円の支出となりました。(前期比 46.0%減)
これは、主に配当金の支払いによるものです。
これらの結果、当期末の現金及び現金同等物の残高は、853億51百万円となりました。(前期末から1億94百万円の減少)また、「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」を合算した「フリー・キャッシュ・フロー」は127億98百万円となりました。
② 財務政策
当社グループは、運転資金、設備資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について必要な資金を調達しております。
また、需要拡大へ対応するための生産体制増強として、桑畑工場の拡張を計画しており、自己資金によって、2021年8月までに総額140億円の投資を予定しております。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
2015年3月期 | 2016年3月期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 | |
自己資本比率(%) | 74.8 | 80.4 | 79.9 | 79.7 | 84.8 |
時価ベースの 自己資本比率(%) | 217.1 | 164.2 | 269.0 | 321.3 | 219.4 |
キャッシュ・フロー対 有利子負債比率(年) | 0.4 | 0.3 | 0.3 | - | - |
インタレスト・ カバレッジ・レシオ(倍) | 575.0 | 675.1 | 825.6 | 2,180.7 | 9,013.7 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
(3)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
精密加工システム事業(百万円) | 107,162 | 84.1 |
合計(百万円) | 107,162 | 84.1 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における受注状況は次のとおりであります。
セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
精密加工システム事業 | 143,841 | 83.7 | 14,443 | 79.8 |
合計 | 143,841 | 83.7 | 14,443 | 79.8 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当社グループは精密加工システム事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
精密加工システム事業(百万円) | 147,500 | 88.1 |
合計(百万円) | 147,500 | 88.1 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。