有価証券報告書-第21期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
[金融経済環境]
当連結会計年度において、国内外の経済は、2020年4~6月期に新型コロナウイルス感染症拡大を防止するための強制的な行動制限によって大きく落ち込み、7~9月期には、行動制限の解除を受けて急激に回復しました。10~12月期以降には、感染の再拡大もみられました。しかし、それまでの各国の大規模な財政・金融政策に加えて、米国での追加の財政政策、ワクチン接種の進展を受けて、今後の各国経済は緩やかに回復していくことが見込まれます。
日本でも、日本銀行が2020年3月以降、大規模な流動性供給・金融緩和を実施し、政府も家計・企業向けの給付金を含む三度の補正予算を成立させ、大規模な経済対策を実施しました。こうした財政・金融政策、流動性供給策によって、国内の失業や倒産の発生が抑制されているとみられます。
金融市場を概観すると、国内金利は、長期金利(10年国債利回り)が2020年12月までは概ねプラス圏の狭いレンジで推移しました。2021年1月以降は、米国の長期金利上昇や日本銀行による政策点検を巡る思惑等を背景に、国内の長期金利は2月後半に一時0.17%近傍まで上昇しました。3月の金融政策決定会合において、日本銀行が政策点検の結果を公表し、長期金利の変動幅を±0.25%に明確化すること等を決定しました。月末にかけて長期金利はやや低下し、3月末には0.10%程度(2020年3月末は0.03%程度)となりました。
為替相場については、米ドル・円は、2021年1月の月初にかけては、米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融緩和を背景に概ね円高・米ドル安基調で推移し、102円台まで円が上昇しました。しかし、その後は米国の長期金利上昇等を背景に、円安・米ドル高基調に転じ、2021年3月末には110円台(2020年3月末比約2円の円安・米ドル高)となりました。一方、ユーロ・円は、7,500億ユーロの復興基金がユーロ圏経済の下支えとなるとの期待に加え、ユーロ圏でのワクチン接種の進展やイタリアでの政局不安の後退等を背景に、概ね円安・ユーロ高基調で推移し、2021年3月末には129円台(同比約11円の円安・ユーロ高)となりました。
最後に日経平均株価については、各種政策の効果やワクチン普及への期待等から概ね上昇基調で推移し、2021年2月には、約30年半ぶりに3万円台に到達しました。その後は概ね横ばいで推移し、3月末の終値は、2万9,178円程度(2020年3月末比約1万261円の上昇)となりました。
[事業の経過及び成果]
新生銀行グループは、2020年3月期から2022年3月期までを対象期間として、「中期経営戦略」を策定しております。中期経営戦略の二年度目における各ビジネス分野の取り組み状況は以下のとおりです。
(法人業務)

《個別戦略》
法人ビジネスは、個別戦略として「事業パートナー型ビジネスの展開」と「機関投資家向けビジネスの推進」を掲げ、中期経営戦略の基本戦略である「価値共創による成長追求」を、主に以下の分野において推進しております。
1.機関投資家向けビジネス
オルタナティブ投資に関する様々なニーズへの対応
・国内外の再生可能エネルギー、不動産を含む幅広い資産、および国内の未上場株に関する各種サービスの提供
・機関投資家とのネットワーク拡大、資金運用機会の提供
プロジェクトファイナンス、不動産ファイナンス等のストラクチャードファイナンス分野は、当行が比較優位性を有する分野であり、専門性を活かした取り組みと新たな成長機会を追求しております。当連結会計年度は、プロジェクトファイナンスについては国内では太陽光発電に加え、陸上風力・バイオマスの大型開発案件など、多様な再生可能エネルギー案件の組成に注力しています。また海外では欧州での大型洋上風力発電案件などにも取り組んでおります。不動産ファイナンスについては、新型コロナウイルス感染症の影響を見極めつつ、個別案件のリスクのみならず不動産市況全体のリスクとリターンを慎重に考慮しながら案件組成を進めております。
シニアローンを中心とした既往のビジネスにおける取り組みにおいては、市況に留意しながら、これまでに培ってきた知見、分析力、ストラクチャリング力を活用し、リスク・リターンを慎重に考慮しつつ迅速かつ柔軟な案件組成を行っております。また、銀行や保険会社等に対するシンジケーションにも積極的に取り組んでおります。
更に、新たな成長に向けて、機関投資家に対し、ストラクチャードファイナンス領域と親和性が高い不動産・インフラ関連の投資商品を組成・供給する仕組みの構築に取り組んでおります。当連結会計年度は、大和エナジー・インフラ株式会社と共同で、再生可能エネルギー関連のメザニンファイナンスの提供を新たに開始しました。引き続き投資家チャネルの拡大、新生銀行グループ各社の機能の活用も含めた販売手法の多様化を通じ、グループ全体の資産効率を高め収益機会を拡大させてまいります。
2.事業法人向けビジネス
事業パートナー型ビジネスの展開
・金融と非金融を融合したソリューションの展開
・デリバティブ、債権買取など、金融サービスの提案力の強化
・建機、工作機械など強みのある分野でのアセットビジネス強化
事業法人向けビジネスでは、伝統的な貸出業務を中心とした既往のビジネスに加え、更なる成長機会として、外部企業の持つ機能との連携を図った取り組みも推進しており、お客さまの経営課題の解決や新事業の創出を支援し、金融領域に留まらないソリューションを提供する事業パートナー型ビジネスを追求しております。
当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うお客さまのニーズに適切に対応したほか、感染収束後を見据え新たな価値共創に向けた提案活動を継続いたしました。また株式会社USEN-NEXT HOLDINGSと共同設立した金融事業会社は、USEN-NEXT GROUPの顧客の小規模事業者に対し、新たにリース商品の提供を開始しております。
伝統的な貸出業務については取引採算性を意識した運営に努め、顧客基盤の質的拡大を継続的に推進する一方、お客さまのニーズに機動的に対応できるよう、デリバティブ、M&A、金融法人および事業法人のお客さまの固定化債権・非中核資産の買取り等によるバランスシートソリューションの提供、不動産投資等に係わるファイナンス、業況不振に陥っているお客さまへの融資や債務整理に伴う債権投資、成長段階に対応したプライベートエクイティ投資など、各金融サービスの充実化と、それらを組み合わせたソリューションの提案力を強化しております。さらに、子会社の昭和リース株式会社が強みを持つアセットビジネスを引き続き強化するとともに、当行におけるビジネスとのシナジーも追求しております。
3.金融法人向けビジネス
地域金融機関とのパートナーシップ
・地域のお客さまに対する新生銀行グループのサービスの提供
・地域金融機関の経営課題に対して新生銀行グループの機能を活用したサポート
金融法人向けビジネスにおいては、仕組商品等の運用商品の販売、シンジケートローンの組成やローン債権販売を通じた運用機会の提供等に加えて、地域金融機関の経営課題に対して新生銀行グループ内外の機能・サービスを提供することで、強固なパートナーシップの構築を推進しております。
当連結会計年度は、SBIホールディングス株式会社、株式会社コンコルディア・フィナンシャルグループ、株式会社日本政策投資銀行、株式会社山口フィナンシャルグループと、地方創生を推進するための活動主体として、新たに地方創生パートナーズ株式会社を共同設立しております。
また、地域金融機関と連携し、当該地域金融機関のお客さまに対しても新生銀行グループ内外のさまざまな機能・サービスを提供することにより、地域経済の活性化に貢献してまいります。
4.法人向けビジネスの差別化に向けた取り組み
近時、注目されているサステナビリティ・ESG/SDGsおよび社会的インパクトを重視するとともに、これを注力分野である「機関投資家向けビジネス」を含む法人向けビジネス全体と融合させることにより、社会に対してポジティブなインパクトをもたらすような差別化された取り組みを積極的に推進しております。
当連結会計年度は、2020年5月に新たに「新生グリーン/ソーシャル/サステナビリティファイナンス・フレームワーク」を策定し、これらに基づいた評価を活用することで、特定の社会課題への対処や社会的インパクトをもたらす事業、または明確な環境改善効果が認められる事業などに対する投融資に積極的に取り組んでおります。持続可能な社会資本の資金循環を促進する金融ソリューションの提供を通じて、社会・環境課題の解決に向けた役割を果たしてまいります。
また、事業承継に関する社会ニーズの高まりに対する取り組みとして、事業承継支援を目的とする投資専門子会社として2020年3月に設立した新生事業承継株式会社が、事業法人の取引先である株式会社アクティオと共同で、長野県に所在するワールド開発工業株式会社の創業者が保有する全株式を譲受する契約を2020年9月に締結しました。これは、M&A、事業承継などのグループ内の機能に加え、グループ外の機能として、取引先が持つ経営管理機能を有機的に連携させることで、当該企業の後継者不足という長年の経営課題に対する適切なソリューションを提供できたものです。
(個人業務)

《個別戦略》
個人ビジネスは、個別戦略として「データ活用による本質的な顧客ニーズの把握」と「パーソナライズ化されたソリューションの提供」を掲げ、中期経営戦略の基本戦略である「価値共創による成長追求」を、主に次の分野において推進しております。
1.小口ファイナンス
エコシステムの構築・参画、データ活用によるサービス高度化
・顧客基盤、データなどの強みを有する企業との協業
・決済および与信データ、AI、デジタル技術の活用による与信・回収力の強化
小口ファイナンスは、これまで特に強化してきた無担保ローンビジネスだけでなく、ショッピングクレジットやクレジットカード、決済などのビジネスを含め、マーケティングや与信判断、回収におけるデータ分析・活用や堅牢なオペレーションといった点で、新生銀行グループが競合優位性を有する分野であると認識しております。これまでに培った各ビジネスにおけるノウハウを活用し、個人のお客さまだけでなく個人事業主や中小零細企業、外国人など幅広いお客さまを対象に、多様なファイナンス商品の提供に向けて取り組んでおります。また、新生銀行グループが持つ金融の機能やプラットフォームを、顧客基盤やデータなどの強みをもつ企業に提供し新たな価値やサービスを創出することで、顧客理解の深化と他者サービスとの融合を進め、引き続きエコシステム(経済的生態系)の構築や参画、サービスの高度化を目指してまいります。
当連結会計年度は、新たにニッセングループのお客さま向けの融資サービス「新生銀行スマートカードローンプラスforニッセン」を開始したほか、子会社の新生フィナンシャル株式会社では、株式会社ファミリーマートの子会社である株式会社ファミマデジタルワンが新たに提供する予定の融資サービス「FamiPayローン」での協業をスタートしています。また、2020年9月にはニュージーランド最大手のノンバンクであるUDC Financeの株式を取得(子会社化)するなど、当行の強みを活かした、資本の効果的な活用に取り組んでおります。
2.資産運用
顧客体験価値の向上、他者とのアライアンス等による販路拡大
・顧客ひとりひとりにパーソナライズ化されたコミュニケーションや商品提供を、デジタル技術と顧客データの活用により実現
・証券・保険機能を持つ外部企業とのアライアンス等により、投資・保険商品ニーズが顕在化している顧客への販路拡大
個人の資産運用は、デジタル技術や顧客データを活用し、パーソナライズ化されたソリューションの提供によって、ひとりひとりのニーズに応じたお客さまに寄り添うコンサルティングの実現と顧客体験価値の向上を目指して取り組んでおります。また、外部企業とのアライアンスによって、様々なニーズを持つ新たな顧客層に対してアプローチを拡大しております。
当連結会計年度は、WeWork Japan合同会社と提携し、銀行無人拠点「新生サテライトラウンジ」を開設したほか、マネックス証券株式会社との間で、当行グループの金融商品仲介業務に関する包括的業務提携について最終合意を行うなど、中期経営戦略に沿った取り組みが進展しました。
なお、当行はお客さまの「最善の利益」を最優先とした業務運営を行う指針として、「お客さま本位の業務運営に関する取組方針」およびこの方針を確実に実現するための「アクションプラン」を策定、公表しております。「お客さま本位の業務運営姿勢を貫き、お客さまの大切な資産形成のお役に立つ」ことの重要性を改めて認識し、お客さま本位の業務運営を徹底することで、社会・経済の持続的な成長・発展に貢献してまいります。
3.住関連ローン
事業者等との連携、新商品投入による顧客層の拡大
・不動産事業者、他の金融機関との連携
・老後資金やリフォーム費用のニーズの取り込み
住関連ローンは、マンション販売戸数の前年割れが続くなど新規借入れの住宅ローンのビジネス環境が厳しくなる中で、新商品の開発や販売チャネルの拡大に取り組んでおります。当連結会計年度は、リバースモーゲージ型住宅ローンの取り扱いを開始したほか、子会社への媒介業務の委託を検討し、2020年11月よりファイナンシャル・ジャパン株式会社、2021年4月より株式会社アプラスとの間で委託を開始しております。また、人生100年時代を迎え、住まいへの価値観やライフスタイルの多様化を背景とした消費行動の変化に伴い、既存商品では満たされていないお客さまのニーズに応える商品の提供といった取り組みを通じて、顧客層の拡大を目指しております。
(財務基盤)
当連結会計年度末には、バーゼルⅢ(国内基準)ベースでの連結自己資本比率は11.39%となり、引き続き十分な水準を確保しております。
当行では、公的資金返済の道筋をつけるための取り組みの一環として、現在の当行の資本の状況や収益力、一株当たりの価値などに鑑み、2016年度から自己株式の取得を実施しており2020年度には総額205億円の取得価額を上限とした2020年5月13日開催の取締役会決議に基づき、2021年3月12日までに15,514,400株の自己株式を取得いたしました。当行では、充分な資本の維持を前提としつつ、適切な資本政策の実施を通じて、一株当たりの価値の向上を目指してまいります。
(業績)
以上のような事業経過のもと、当連結会計年度において、経常収益は3,742億円(前連結会計年度比252億円減少)、経常費用は3,298億円(同比186億円減少)、経常利益は443億円(同比66億円減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は451億円(同比4億円減少)となりました。
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
連結損益の状況
(注)1.上記の区分表記は経営管理上のものであり、基本的に単体(経営健全化ベース)と同様の基準で作成しておりますが、開示の適切性の観点から必要な組み替えを行っております。
2.連結損益計算書においては、のれん償却額及び無形資産償却額は経費の中に含まれております。
3.与信関連費用加算後実質業務純益(セグメント利益の合計)=業務粗利益-経費-与信関連費用
上表にある非資金利益は、役務取引等利益、特定取引利益、その他業務利益から構成されています。
役務取引等利益は、主に、不動産ファイナンスやプロジェクトファイナンスなどの貸出業務にかかる手数料収益、リテールバンキング業務での投資信託や保険商品の販売などにかかる手数料収益、コンシューマーファイナンス業務での保証業務関連収益、ペイメント業務にかかる手数料収益などにより構成されます。
特定取引利益は、お客さまとの取引に伴うデリバティブ収益のほか、当行の自己勘定で実行された取引からの収益で構成されます。
その他業務利益は、リース収益・割賦収益、金銭の信託運用損益、トレジャリー業務による有価証券売却損益などにより構成されます。
1.経営成績の分析
当行グループの当連結会計年度の業績は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けつつも、親会社株主に帰属する当期純利益が451億円となり、前連結会計年度からほぼ横ばいの結果となりました。当連結会計年度の期末配当は2円増配し、1株当たり12円といたしました。
コロナ禍においても、従業員の働き方改革を加速させるとともに、グループ外の事業パートナーとの価値共創に取り組み、小口ファイナンスや機関投資家向けビジネスなどを積極的に進展させています。
また、グループの事業戦略に即した海外ポートフォリオの構築を図り、ニュージーランド最大手のノンバンクであるUDC Finance Limitedを買収により完全子会社化し、オーストラリアのコンシューマーファイナンスのリーディングカンパニーであるLatitudeグループとの資本業務提携に関する契約を締結しました。ステークホルダーの皆さまのご期待に沿うべく、引き続き業務に邁進いたします。
<中期経営戦略の財務目標に対する達成状況>
(注)1 自己株式の取得効果を除く、潜在株式調整後。
2 算出方法は「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 ③.財務目標」に記載しております。
3 普通株式等Tier1比率(バーゼルⅢ国際統一基準完全施行ベース)
当連結会計年度における主な項目の分析は、以下のとおりであります。
(1)業務粗利益
資金利益については、海外金利低下に伴う利息収入の減少に加え、個人向け無担保カードローン業務における利息収入の減少等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
非資金利益については、前連結会計年度に計上した保有株式の売却益がなくなったことや、連結子会社が保有するLimited Partnershipに対する出資持分に係る損失の発生等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
業務粗利益
(2)経費
経費については、前連結会計年度の子会社買収に伴う増加があるものの、システム関連費用を中心とした抑制的な経費運営等により、前連結会計年度並みとなりました。
経費
(注)経費は、財務会計上の営業経費から、のれん償却額、無形資産償却額及び臨時的な費用を控除したものであります。なお、臨時的な費用は、財務会計上の人件費に含まれる退職給付費用の数理計算上の差異の償却及びその他臨時費用等により構成されております。
(3)与信関連費用
与信関連費用については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による貸出先の業況の悪化の影響が限定的であったこと、また、個人向け無担保カードローン業務において貸倒引当金繰入額が減少したこと等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
与信関連費用
(4)その他利益及び法人税等合計
その他利益及び法人税等合計については、持分法適用関連会社の日盛金融控股股份有限公司(Jih Sun Financial Holding Co., Ltd.)の株式譲渡により売却益及び税金費用を計上したこと等により、前連結会計年度に比べて増加しました。
その他利益及び法人税等合計
(5)セグメント別の業績
「法人業務」は、前連結会計年度に計上した保有株式の売却益がなくなったことに加えて、デリバティブ関連収益の減少、さらにプリンシパルトランザクションズにおいて連結子会社が保有するLimited Partnershipに対する出資持分に係る損失が発生したこと等により、セグメント利益は前連結会計年度に比べて減少しました。
「個人業務」について、まずリテールバンキングは、資産運用商品の販売関連収益が減少したことや、子会社買収に伴う経費の増加等により、セグメント損益は前連結会計年度に比べて減少しました。
次にコンシューマーファイナンスは、アプラスフィナンシャルのショッピングクレジットの取り扱いが増加したものの、レイク事業の利息収入が減少したこと等により、業務粗利益は前連結会計年度に比べて減少しました。与信関連費用は、個人向け無担保カードローン業務における貸出債権の残高減少や質の良化を主因に減少しました。その結果、セグメント利益は前連結会計年度に比べて増加しました。
「経営勘定/その他」のセグメント損益は、前連結会計年度に比べて減少しました。
セグメント別の業績
詳細は、「第5 経理の状況」中、1「(1)連結財務諸表」の「セグメント情報等」をご覧ください。
(6)ROA、ROE
(注)1.ROA算出式:
2.ROE(潜在株式調整後)算出式:
(7)1株当たり情報
(注)指標算式は以下をご参照ください。
○潜在株式調整後1株当たり純資産額
*1 期末純資産の部合計から、期末新株予約権及び期末非支配株主持分を控除
*2 自己株式控除後期末普通株式数 前連結会計年度末 230,743千株 当連結会計年度末 215,291千株
*3 潜在株式調整後期末普通株式数 前連結会計年度末 230,790千株 当連結会計年度末 215,357千株
2.財政状態の分析
当連結会計年度末において、総資産は10兆7,401億円(前連結会計年度末比5,136億円増加)となりました。主要な勘定残高の推移は、以下のとおりであります。
主要勘定残高
(1)貸出金
貸出金は、個人向け貸出において住宅ローン残高やコンシューマーファイナンス業務での残高が減少した一方で、ストラクチャードファイナンス業務での残高が着実に積みあがったことや、2020年9月にUDC Finance Limitedを連結したこと等により、全体では5兆2,336億円(前連結会計年度末比1,232億円増加)となりました。
① 国内・海外別貸出金残高の状況
○ 業種別貸出状況(末残・構成比)
(注)1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社であります。
2.「海外」とは、海外連結子会社であります。
② 貸出金の残存期間別残高(単体)
(注)残存期間1年以下の貸出金については、固定金利、変動金利の区別をしておりません。
③ リスク管理債権の状況
リスク管理債権及び貸倒引当金の推移は以下のとおりであります。
リスク管理債権とは、銀行法に基づく開示債権であり、貸出金を元本及び利息の返済状況等に基づき「破綻先債権」「延滞債権」「3カ月以上延滞債権」「貸出条件緩和債権」に区分したものであります。開示対象資産は貸出金のみであり、この点、金融再生法の開示基準に基づく債権と異なります。なお、「第2 事業の状況」中、「2 事業等のリスク」の「(2)信用リスク ①.貸倒引当金の十分性について」もご参照ください。
リスク管理債権(連結)
(注)1.貸倒引当金は、一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定の合計であります。
2.「その他資産」に含まれる割賦売掛金のうち、2020年3月末現在で、破綻先債権額は0億円、延滞債権額は56億円、3カ月以上延滞債権額は2億円、貸出条件緩和債権額は10億円、2021年3月末現在で、破綻先債権額は0億円、延滞債権額は67億円、3カ月以上延滞債権額は2億円、貸出条件緩和債権額は23億円であります。なお、これらは、上表の各債権額には含まれておりません。
リスク管理債権(単体)
(注)貸倒引当金は、一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定の合計であります。
④ 金融再生法の開示基準に基づく債権の状況(単体)
不良債権については、金融再生法ベースの開示債権(単体)において、当事業年度末は344億円(前事業年度末は176億円)、不良債権比率は0.64%(前事業年度末は0.34%)となり、引き続き低水準を維持しております。
資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。
1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権
破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。
2.危険債権
危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。
3.要管理債権
要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。
4.正常債権
正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。
金融再生法の開示基準に基づく債権(単体)
なお、正常先を含めた債務者区分毎の引当率は以下のとおりであります。
(2)有価証券
有価証券は9,297億円(前連結会計年度末比273億円減少)となり、このうち、日本国債の残高は3,499億円(同比106億円減少)となりました。
有価証券
また、「その他有価証券」で時価のあるものの評価差額は以下のとおりであります。
(注)1.連結貸借対照表の「有価証券」のほか、「買入金銭債権」中の有価証券として会計処理している信託受益権を含めて記載しております。
2.上記評価差額のほか、時価を把握することが極めて困難な有価証券に区分している投資事業有限責任組合等の構成資産であるその他有価証券に係る評価差額等の金額を加えた後、実効税率や非支配株主持分相当額等を勘案後の金額(2020年3月末47億円、2021年3月末△5億円)を、連結貸借対照表の純資産の部にその他有価証券評価差額金として計上しております。
(3)のれん・無形資産
昭和リース、UDC Finance、新生パーソナルローン、全国賃貸保証及びその他連結子会社の取得時、並びに各社における事業譲受時の全面時価評価法の適用により、各社及び対象事業の資産・負債の時価評価を行った結果、当連結会計年度末(2021年3月末)現在で、以下のとおりのれん及び無形資産を連結貸借対照表に計上しております。
(4)繰延税金資産
繰延税金資産は99億円(前連結会計年度末比69億円減少)となりました。税効果会計に基づく繰延税金資産の計上については、引き続き1年分の収益計画に基づき算出しております。
(5)支払承諾見返、支払承諾
主として、アプラスフィナンシャルの信用保証業に係る保証残高を当行連結貸借対照表上の支払承諾・同見返に計上しているものであり、当該保証残高の増加に伴い当勘定も前連結会計年度末比412億円増となりました。
(6)預金・譲渡性預金
預金・譲渡性預金は6兆5,713億円(前連結会計年度末比2,661億円増加)となり、引き続き、当行の安定的な資金調達基盤の重要な柱である個人のお客さまからの預金を中心に各ビジネスを積極的に推進するのに十分な水準を維持しております。
預金・譲渡性預金期末残高
(注)「流動性預金」=通知預金+普通預金+当座預金、「定期性預金」=定期預金
なお、定期預金(除く、非居住者円預金・外貨預金)の残存期間別残高は以下のとおりであります。
定期預金の残存期間別残高
(注)「3カ月未満」には、期間が到来したものの払い出しがなされていない定期預金を含みます。
(7)社債、借用金
社債は、貸出金と同様に、2020年9月にUDC Finance Limitedを連結したこと等により、3,675億円(前連結会計年度末比2,010億円増加)となりました。借用金は、当行、アプラスフィナンシャル及び昭和リース等の当行子会社の、当行以外の第三者からの借入金が含まれており、前連結会計年度末比1,446億円増となりました。
(8)純資産の部
純資産は、利益の計上により着実に積み上げつつ、資本の状況や収益力、1株当たりの価値等に鑑み自己株式
の取得(2020年5月13日開催の取締役会決議に基づく取得)を行った結果、9,307億円(前連結会計年度末比202億円増加)となりました。
3.キャッシュ・フローの状況の分析、資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、預金の増加、資金運用による収入と、コールマネー等の減少により2,492億円の収入(前連結会計年度は3,065億円の収入)、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券等の売却・償還による収入が、取得による支出を上回ったこと等により71億円の収入(同491億円の収入)、財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得等により273億円の支出(同231億円の支出)となりました。この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末比2,282億円増加し、1兆8,065億円となりました。
資本の財源及び資金の流動性につきましては、当連結会計年度末において、銀行法に基づく連結自己資本比率(バーゼルⅢ、国内基準)は11.39%となり、引き続き十分な水準を確保しております。
当行グループは、銀行業務を中心に、証券業務、信託業務のほかコンシューマーファイナンス業務及びコマーシャルファイナンス業務など総合的な金融サービスに係る事業を行っており、これらの事業を行うにあたり、長期的かつ安定的な調達として、リテール顧客の預金による調達に重点をおくとともに、貸出金その他の資産の流動化等による調達の分散化も図っております。子会社及び関連会社においては、他の金融機関からの間接金融による調達も行っております。
なお、当行グループの主要な設備投資等の資本的支出の内容については、「第3 設備の状況」に記載しております。今後の配当を含む株主還元については、「第4 提出会社の状況 3.配当政策」に記載しております。
(自己資本比率の状況)
(参考)
自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。
なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては粗利益配分手法を採用するとともに、マーケット・リスク規制を導入しております。
基礎的内部格付手法の採用については、当行自身の内部格付制度とパラメータ推計値に基づき信用リスクを計測することが認められたものであり、当行の高度なリスク管理能力を規制資本の計算に活用することが可能になると共に、実際のリスクに見合ったより合理的な所要規制資本が算出されることを意味しております。
連結自己資本比率(国内基準)
単体自己資本比率(国内基準)
4.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当行の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表作成に当たっては、連結財務諸表に含まれる金額が、将来事象の結果に依存するために確定できない場合又は既に発生している事象に関する情報を適時に入手できないために確定できない場合等に、会計上の見積りを行わなければなりません。当行グループは、過去の実績や状況を分析し合理的であると考えられる様々な要因を考慮して見積りや判断を行い、その結果が、連結財務諸表における資産・負債及び収益・費用の計上金額の基礎となります。当行グループは、連結財務諸表に含まれる会計上の見積り及び判断の適切性、必要性に対して、継続して評価を行っておりますが、実際の結果は、見積りに特有の不確実性があるために、これら見積り時の計上金額と大幅に異なる結果となる可能性があることから、特に慎重な判断が求められます。
当行グループは、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表の作成において使用される見積りと判断に大きな影響を及ぼすと考えております。
貸倒引当金
貸倒引当金の計上基準及びその見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」中の「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (7) 貸倒引当金の計上基準」及び「(重要な会計上の見積り)1.貸倒引当金」に記載のとおりであります。
また、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク(2)信用リスク ①.貸倒引当金の十分性について」において、貸倒引当金の見積りにかかるリスクについて記載しております。
有価証券の減損
当行グループでは、売買目的有価証券以外の有価証券(時価を把握することが極めて困難なものを除く)のうち、当該有価証券の時価が取得原価に比べて著しく下落したものについては、原則として時価が取得原価まで回復する見込みがないものとみなして、当該時価をもって連結貸借対照表計上額とし、評価差額を当該連結会計年度の損失として減損処理しております。
時価が「著しく下落した」と判断するための基準は、資産の自己査定基準における有価証券発行会社の区分毎に次のとおり定めております。
破綻先、実質破綻先、破綻懸念先 時価が取得原価に比べて下落
要注意先 時価が取得原価に比べて30%以上下落
正常先 時価が取得原価に比べて50%以上下落
なお、破綻先とは破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している発行会社、実質破綻先とは破綻先と同等の状況にある発行会社、破綻懸念先とは現在は経営破綻の状況にないが今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる発行会社、要注意先とは今後の管理に注意を要する発行会社であります。また、正常先とは破綻先、実質破綻先、破綻懸念先及び要注意先以外の発行会社であります。
時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券については、当該有価証券の発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、相当の減額を行い、評価差額を当該連結会計年度の損失として減損処理しております。
有価証券の減損判断には、資産の自己査定基準における有価証券発行会社等の債務者区分判定の他、実質価額の算定などの見積りが含まれています。
将来の市況悪化や発行会社の業績不振等により、現在の時価又は実質価額がさらに低下した場合には、追加で減損処理を計上する可能性があります。
のれん・無形資産の減損
当行は、のれん(以下、持分法投資に含まれるのれん相当額を含む。)及び無形資産についてその効果が及ぶ期間(20年以内)での償却を行い、四半期毎に減損の兆候の有無を確認しております。
減損の兆候が認められた場合、減損損失の認識の判定は、原則としてのれん及び無形資産の帰属する会社又は事業の単位でグルーピングし、その事業から生じる割引前の将来のキャッシュ・フローを見積り、その総額がのれん及び無形資産を含む当該事業に係る連結簿価より低い場合に、減損損失が生じているものとしております。このとき、将来キャッシュ・フローを見積る期間はのれん及び無形資産の残存償却年数か20年のいずれか短い方を採用しております。
そして、減損損失が生じていると認識された場合には、当該事業から生じる将来のキャッシュ・フローを一定の割引率で割り引いた使用価値を算定し、当該事業に係る連結簿価との差額を減損損失として計上します。
のれん及び無形資産の減損の判定においては、判定単位の将来見積りキャッシュ・フロー、個別のリスクを反映した割引率、成長率など多くの見積りや前提を使用しています。
経済情勢や判定単位独自のリスクにより、実際の将来キャッシュ・フローに影響を与える各項目が減損判定時の予測よりも悪化した場合、追加で減損損失を計上する可能性があります。
利息返還損失引当金
利息返還損失引当金の計上基準及びその見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」中の「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (13) 利息返還損失引当金の計上基準」及び「(重要な会計上の見積り)2.利息返還損失引当金」に記載のとおりであります。
また、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク(6)財務面に関するリスク ①.コンシューマーファイナンス子会社における引当金について」において、利息返還損失引当金の見積りにかかるリスクについて記載しております。
繰延税金資産
当行グループは連結納税制度を採用しており、過去の不良債権処理に伴う有価証券の減損処理及び貸倒損失並びに利息返還損失引当金等により、多額の将来減算一時差異と税務上の繰越欠損金を有しております。繰延税金資産の回収可能性の判断基準については、企業会計基準適用指針第26号「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の会社分類4に該当し、翌1年間の一時差異等加減算前課税所得に関する見通しをはじめとする様々な予測・前提に基づき、将来の税金負担額を軽減する効果を有していると判断した将来減算一時差異や税務上の繰越欠損金について、繰延税金資産を計上しております。
繰延税金資産の計上に関する判断は、中間連結会計期間及び連結会計年度の期末時点において実施しておりますが、翌1年間の一時差異等加減算前課税所得の見積り変更等により、前連結会計年度に計上した繰延税金資産の一部、又は全額の回収ができないと判断した場合には、繰延税金資産を取り崩しております。翌1年間の一時差異等加減算前課税所得は十分見込めるとしても、期末時点において、将来の一定の事実の発生が見込めないこと又は当行グループによる将来の一定の行為の実施についての意思決定又は実施計画等が存在しないことにより、将来の税金負担額の軽減の要件を充足することが見込めない場合には、同様に繰延税金資産を取り崩しております。
(単体情報)
(参考)当行の単体情報のうち、参考として以下の情報を掲げております。
損益状況(単体)
(1)損益の概要
(注)1.業務粗利益=(資金運用収支+金銭の信託運用見合費用)+役務取引等収支+特定取引収支+その他業務収支+金銭の信託運用損益
金銭の信託運用損益は、本来業務にかかる損益ととらえております。
2.コア業務純益=業務純益+一般貸倒引当金繰入額-債券関係損益
3.業務純益=業務粗利益(除く金銭の信託運用損益)-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額
4.実質業務純益=業務粗利益-経費(除く臨時処理分)
5.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除されているものであります。
6.臨時損益とは、損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。本表では、さらに金銭の信託運用損益を除いた金額を記載しております。
7.債券関係損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却
8.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却
9.前事業年度の貸倒引当金は全体で8,813百万円の繰入超(うち、一般貸倒引当金については、2,976百万円の繰入)となっております。また、当事業年度の貸倒引当金は全体で5,711百万円の繰入超(うち、一般貸倒引当金については、1,569百万円の取崩)となっております。
10.前事業年度は、関係会社株式及び出資金の評価損1,622百万円を特別損失に計上しております。また当事業年度は、関係会社株式及び出資金の評価損1,877百万円を特別損失に計上しております。
(2)営業経費の内訳
(注) 損益計算書中「営業経費」の内訳であります。
利鞘(国内業務部門)(単体)
(注)1.「国内業務部門」とは本邦店の居住者向け円建諸取引であります(但し特別国際金融取引勘定を除く)。
2.預金には譲渡性預金を含んでおります。
ROE(単体)
預金・貸出金の状況(単体)
(1)預金・貸出金の残高
(注) 預金には譲渡性預金を含んでおります。
(2)個人・法人別預金残高(国内)
(注) 譲渡性預金及び特別国際金融取引勘定分を除いております。
(3)消費者ローン残高
(4)中小企業等貸出金
(注)1.貸出金残高には、海外店分及び特別国際金融取引勘定分は含まれておりません。
2.中小企業等とは、資本金3億円(ただし、卸売業は1億円、小売業、飲食業、物品賃貸業等は5千万円)以下の会社又は常用する従業員が300人(ただし、卸売業、物品賃貸業等は100人、小売業、飲食業は50人)以下の会社及び個人であります。
[金融経済環境]
当連結会計年度において、国内外の経済は、2020年4~6月期に新型コロナウイルス感染症拡大を防止するための強制的な行動制限によって大きく落ち込み、7~9月期には、行動制限の解除を受けて急激に回復しました。10~12月期以降には、感染の再拡大もみられました。しかし、それまでの各国の大規模な財政・金融政策に加えて、米国での追加の財政政策、ワクチン接種の進展を受けて、今後の各国経済は緩やかに回復していくことが見込まれます。
日本でも、日本銀行が2020年3月以降、大規模な流動性供給・金融緩和を実施し、政府も家計・企業向けの給付金を含む三度の補正予算を成立させ、大規模な経済対策を実施しました。こうした財政・金融政策、流動性供給策によって、国内の失業や倒産の発生が抑制されているとみられます。
金融市場を概観すると、国内金利は、長期金利(10年国債利回り)が2020年12月までは概ねプラス圏の狭いレンジで推移しました。2021年1月以降は、米国の長期金利上昇や日本銀行による政策点検を巡る思惑等を背景に、国内の長期金利は2月後半に一時0.17%近傍まで上昇しました。3月の金融政策決定会合において、日本銀行が政策点検の結果を公表し、長期金利の変動幅を±0.25%に明確化すること等を決定しました。月末にかけて長期金利はやや低下し、3月末には0.10%程度(2020年3月末は0.03%程度)となりました。
為替相場については、米ドル・円は、2021年1月の月初にかけては、米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融緩和を背景に概ね円高・米ドル安基調で推移し、102円台まで円が上昇しました。しかし、その後は米国の長期金利上昇等を背景に、円安・米ドル高基調に転じ、2021年3月末には110円台(2020年3月末比約2円の円安・米ドル高)となりました。一方、ユーロ・円は、7,500億ユーロの復興基金がユーロ圏経済の下支えとなるとの期待に加え、ユーロ圏でのワクチン接種の進展やイタリアでの政局不安の後退等を背景に、概ね円安・ユーロ高基調で推移し、2021年3月末には129円台(同比約11円の円安・ユーロ高)となりました。
最後に日経平均株価については、各種政策の効果やワクチン普及への期待等から概ね上昇基調で推移し、2021年2月には、約30年半ぶりに3万円台に到達しました。その後は概ね横ばいで推移し、3月末の終値は、2万9,178円程度(2020年3月末比約1万261円の上昇)となりました。
[事業の経過及び成果]
新生銀行グループは、2020年3月期から2022年3月期までを対象期間として、「中期経営戦略」を策定しております。中期経営戦略の二年度目における各ビジネス分野の取り組み状況は以下のとおりです。
(法人業務)

《個別戦略》
法人ビジネスは、個別戦略として「事業パートナー型ビジネスの展開」と「機関投資家向けビジネスの推進」を掲げ、中期経営戦略の基本戦略である「価値共創による成長追求」を、主に以下の分野において推進しております。
1.機関投資家向けビジネス
オルタナティブ投資に関する様々なニーズへの対応
・国内外の再生可能エネルギー、不動産を含む幅広い資産、および国内の未上場株に関する各種サービスの提供
・機関投資家とのネットワーク拡大、資金運用機会の提供
プロジェクトファイナンス、不動産ファイナンス等のストラクチャードファイナンス分野は、当行が比較優位性を有する分野であり、専門性を活かした取り組みと新たな成長機会を追求しております。当連結会計年度は、プロジェクトファイナンスについては国内では太陽光発電に加え、陸上風力・バイオマスの大型開発案件など、多様な再生可能エネルギー案件の組成に注力しています。また海外では欧州での大型洋上風力発電案件などにも取り組んでおります。不動産ファイナンスについては、新型コロナウイルス感染症の影響を見極めつつ、個別案件のリスクのみならず不動産市況全体のリスクとリターンを慎重に考慮しながら案件組成を進めております。
シニアローンを中心とした既往のビジネスにおける取り組みにおいては、市況に留意しながら、これまでに培ってきた知見、分析力、ストラクチャリング力を活用し、リスク・リターンを慎重に考慮しつつ迅速かつ柔軟な案件組成を行っております。また、銀行や保険会社等に対するシンジケーションにも積極的に取り組んでおります。
更に、新たな成長に向けて、機関投資家に対し、ストラクチャードファイナンス領域と親和性が高い不動産・インフラ関連の投資商品を組成・供給する仕組みの構築に取り組んでおります。当連結会計年度は、大和エナジー・インフラ株式会社と共同で、再生可能エネルギー関連のメザニンファイナンスの提供を新たに開始しました。引き続き投資家チャネルの拡大、新生銀行グループ各社の機能の活用も含めた販売手法の多様化を通じ、グループ全体の資産効率を高め収益機会を拡大させてまいります。
2.事業法人向けビジネス
事業パートナー型ビジネスの展開
・金融と非金融を融合したソリューションの展開
・デリバティブ、債権買取など、金融サービスの提案力の強化
・建機、工作機械など強みのある分野でのアセットビジネス強化
事業法人向けビジネスでは、伝統的な貸出業務を中心とした既往のビジネスに加え、更なる成長機会として、外部企業の持つ機能との連携を図った取り組みも推進しており、お客さまの経営課題の解決や新事業の創出を支援し、金融領域に留まらないソリューションを提供する事業パートナー型ビジネスを追求しております。
当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うお客さまのニーズに適切に対応したほか、感染収束後を見据え新たな価値共創に向けた提案活動を継続いたしました。また株式会社USEN-NEXT HOLDINGSと共同設立した金融事業会社は、USEN-NEXT GROUPの顧客の小規模事業者に対し、新たにリース商品の提供を開始しております。
伝統的な貸出業務については取引採算性を意識した運営に努め、顧客基盤の質的拡大を継続的に推進する一方、お客さまのニーズに機動的に対応できるよう、デリバティブ、M&A、金融法人および事業法人のお客さまの固定化債権・非中核資産の買取り等によるバランスシートソリューションの提供、不動産投資等に係わるファイナンス、業況不振に陥っているお客さまへの融資や債務整理に伴う債権投資、成長段階に対応したプライベートエクイティ投資など、各金融サービスの充実化と、それらを組み合わせたソリューションの提案力を強化しております。さらに、子会社の昭和リース株式会社が強みを持つアセットビジネスを引き続き強化するとともに、当行におけるビジネスとのシナジーも追求しております。
3.金融法人向けビジネス
地域金融機関とのパートナーシップ
・地域のお客さまに対する新生銀行グループのサービスの提供
・地域金融機関の経営課題に対して新生銀行グループの機能を活用したサポート
金融法人向けビジネスにおいては、仕組商品等の運用商品の販売、シンジケートローンの組成やローン債権販売を通じた運用機会の提供等に加えて、地域金融機関の経営課題に対して新生銀行グループ内外の機能・サービスを提供することで、強固なパートナーシップの構築を推進しております。
当連結会計年度は、SBIホールディングス株式会社、株式会社コンコルディア・フィナンシャルグループ、株式会社日本政策投資銀行、株式会社山口フィナンシャルグループと、地方創生を推進するための活動主体として、新たに地方創生パートナーズ株式会社を共同設立しております。
また、地域金融機関と連携し、当該地域金融機関のお客さまに対しても新生銀行グループ内外のさまざまな機能・サービスを提供することにより、地域経済の活性化に貢献してまいります。
4.法人向けビジネスの差別化に向けた取り組み
近時、注目されているサステナビリティ・ESG/SDGsおよび社会的インパクトを重視するとともに、これを注力分野である「機関投資家向けビジネス」を含む法人向けビジネス全体と融合させることにより、社会に対してポジティブなインパクトをもたらすような差別化された取り組みを積極的に推進しております。
当連結会計年度は、2020年5月に新たに「新生グリーン/ソーシャル/サステナビリティファイナンス・フレームワーク」を策定し、これらに基づいた評価を活用することで、特定の社会課題への対処や社会的インパクトをもたらす事業、または明確な環境改善効果が認められる事業などに対する投融資に積極的に取り組んでおります。持続可能な社会資本の資金循環を促進する金融ソリューションの提供を通じて、社会・環境課題の解決に向けた役割を果たしてまいります。
また、事業承継に関する社会ニーズの高まりに対する取り組みとして、事業承継支援を目的とする投資専門子会社として2020年3月に設立した新生事業承継株式会社が、事業法人の取引先である株式会社アクティオと共同で、長野県に所在するワールド開発工業株式会社の創業者が保有する全株式を譲受する契約を2020年9月に締結しました。これは、M&A、事業承継などのグループ内の機能に加え、グループ外の機能として、取引先が持つ経営管理機能を有機的に連携させることで、当該企業の後継者不足という長年の経営課題に対する適切なソリューションを提供できたものです。
(個人業務)

《個別戦略》
個人ビジネスは、個別戦略として「データ活用による本質的な顧客ニーズの把握」と「パーソナライズ化されたソリューションの提供」を掲げ、中期経営戦略の基本戦略である「価値共創による成長追求」を、主に次の分野において推進しております。
1.小口ファイナンス
エコシステムの構築・参画、データ活用によるサービス高度化
・顧客基盤、データなどの強みを有する企業との協業
・決済および与信データ、AI、デジタル技術の活用による与信・回収力の強化
小口ファイナンスは、これまで特に強化してきた無担保ローンビジネスだけでなく、ショッピングクレジットやクレジットカード、決済などのビジネスを含め、マーケティングや与信判断、回収におけるデータ分析・活用や堅牢なオペレーションといった点で、新生銀行グループが競合優位性を有する分野であると認識しております。これまでに培った各ビジネスにおけるノウハウを活用し、個人のお客さまだけでなく個人事業主や中小零細企業、外国人など幅広いお客さまを対象に、多様なファイナンス商品の提供に向けて取り組んでおります。また、新生銀行グループが持つ金融の機能やプラットフォームを、顧客基盤やデータなどの強みをもつ企業に提供し新たな価値やサービスを創出することで、顧客理解の深化と他者サービスとの融合を進め、引き続きエコシステム(経済的生態系)の構築や参画、サービスの高度化を目指してまいります。
当連結会計年度は、新たにニッセングループのお客さま向けの融資サービス「新生銀行スマートカードローンプラスforニッセン」を開始したほか、子会社の新生フィナンシャル株式会社では、株式会社ファミリーマートの子会社である株式会社ファミマデジタルワンが新たに提供する予定の融資サービス「FamiPayローン」での協業をスタートしています。また、2020年9月にはニュージーランド最大手のノンバンクであるUDC Financeの株式を取得(子会社化)するなど、当行の強みを活かした、資本の効果的な活用に取り組んでおります。
2.資産運用
顧客体験価値の向上、他者とのアライアンス等による販路拡大
・顧客ひとりひとりにパーソナライズ化されたコミュニケーションや商品提供を、デジタル技術と顧客データの活用により実現
・証券・保険機能を持つ外部企業とのアライアンス等により、投資・保険商品ニーズが顕在化している顧客への販路拡大
個人の資産運用は、デジタル技術や顧客データを活用し、パーソナライズ化されたソリューションの提供によって、ひとりひとりのニーズに応じたお客さまに寄り添うコンサルティングの実現と顧客体験価値の向上を目指して取り組んでおります。また、外部企業とのアライアンスによって、様々なニーズを持つ新たな顧客層に対してアプローチを拡大しております。
当連結会計年度は、WeWork Japan合同会社と提携し、銀行無人拠点「新生サテライトラウンジ」を開設したほか、マネックス証券株式会社との間で、当行グループの金融商品仲介業務に関する包括的業務提携について最終合意を行うなど、中期経営戦略に沿った取り組みが進展しました。
なお、当行はお客さまの「最善の利益」を最優先とした業務運営を行う指針として、「お客さま本位の業務運営に関する取組方針」およびこの方針を確実に実現するための「アクションプラン」を策定、公表しております。「お客さま本位の業務運営姿勢を貫き、お客さまの大切な資産形成のお役に立つ」ことの重要性を改めて認識し、お客さま本位の業務運営を徹底することで、社会・経済の持続的な成長・発展に貢献してまいります。
3.住関連ローン
事業者等との連携、新商品投入による顧客層の拡大
・不動産事業者、他の金融機関との連携
・老後資金やリフォーム費用のニーズの取り込み
住関連ローンは、マンション販売戸数の前年割れが続くなど新規借入れの住宅ローンのビジネス環境が厳しくなる中で、新商品の開発や販売チャネルの拡大に取り組んでおります。当連結会計年度は、リバースモーゲージ型住宅ローンの取り扱いを開始したほか、子会社への媒介業務の委託を検討し、2020年11月よりファイナンシャル・ジャパン株式会社、2021年4月より株式会社アプラスとの間で委託を開始しております。また、人生100年時代を迎え、住まいへの価値観やライフスタイルの多様化を背景とした消費行動の変化に伴い、既存商品では満たされていないお客さまのニーズに応える商品の提供といった取り組みを通じて、顧客層の拡大を目指しております。
(財務基盤)
当連結会計年度末には、バーゼルⅢ(国内基準)ベースでの連結自己資本比率は11.39%となり、引き続き十分な水準を確保しております。
当行では、公的資金返済の道筋をつけるための取り組みの一環として、現在の当行の資本の状況や収益力、一株当たりの価値などに鑑み、2016年度から自己株式の取得を実施しており2020年度には総額205億円の取得価額を上限とした2020年5月13日開催の取締役会決議に基づき、2021年3月12日までに15,514,400株の自己株式を取得いたしました。当行では、充分な資本の維持を前提としつつ、適切な資本政策の実施を通じて、一株当たりの価値の向上を目指してまいります。
(業績)
以上のような事業経過のもと、当連結会計年度において、経常収益は3,742億円(前連結会計年度比252億円減少)、経常費用は3,298億円(同比186億円減少)、経常利益は443億円(同比66億円減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は451億円(同比4億円減少)となりました。
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
連結損益の状況
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | ||
| 業務粗利益 | 2,399 | 2,219 | △180 | |
| 資金利益 | 1,335 | 1,220 | △114 | |
| 非資金利益 | 1,064 | 998 | △65 | |
| 経費 | 1,495 | 1,496 | 0 | |
| 実質業務純益 | 904 | 722 | △181 | |
| 与信関連費用 | 391 | 283 | △107 | |
| 与信関連費用加算後実質業務純益 | 512 | 438 | △73 | |
| のれん・無形資産償却額 | 24 | 27 | 2 | |
| その他利益 | 3 | 141 | 137 | |
| 税金等調整前当期純利益 | 492 | 553 | 61 | |
| 法人税等合計 | 40 | 111 | 70 | |
| 非支配株主に帰属する当期純利益 | △4 | △8 | △4 | |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 455 | 451 | △4 | |
(注)1.上記の区分表記は経営管理上のものであり、基本的に単体(経営健全化ベース)と同様の基準で作成しておりますが、開示の適切性の観点から必要な組み替えを行っております。
2.連結損益計算書においては、のれん償却額及び無形資産償却額は経費の中に含まれております。
3.与信関連費用加算後実質業務純益(セグメント利益の合計)=業務粗利益-経費-与信関連費用
上表にある非資金利益は、役務取引等利益、特定取引利益、その他業務利益から構成されています。
役務取引等利益は、主に、不動産ファイナンスやプロジェクトファイナンスなどの貸出業務にかかる手数料収益、リテールバンキング業務での投資信託や保険商品の販売などにかかる手数料収益、コンシューマーファイナンス業務での保証業務関連収益、ペイメント業務にかかる手数料収益などにより構成されます。
特定取引利益は、お客さまとの取引に伴うデリバティブ収益のほか、当行の自己勘定で実行された取引からの収益で構成されます。
その他業務利益は、リース収益・割賦収益、金銭の信託運用損益、トレジャリー業務による有価証券売却損益などにより構成されます。
1.経営成績の分析
当行グループの当連結会計年度の業績は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けつつも、親会社株主に帰属する当期純利益が451億円となり、前連結会計年度からほぼ横ばいの結果となりました。当連結会計年度の期末配当は2円増配し、1株当たり12円といたしました。
コロナ禍においても、従業員の働き方改革を加速させるとともに、グループ外の事業パートナーとの価値共創に取り組み、小口ファイナンスや機関投資家向けビジネスなどを積極的に進展させています。
また、グループの事業戦略に即した海外ポートフォリオの構築を図り、ニュージーランド最大手のノンバンクであるUDC Finance Limitedを買収により完全子会社化し、オーストラリアのコンシューマーファイナンスのリーディングカンパニーであるLatitudeグループとの資本業務提携に関する契約を締結しました。ステークホルダーの皆さまのご期待に沿うべく、引き続き業務に邁進いたします。
<中期経営戦略の財務目標に対する達成状況>
| 財務目標(連結) | 2019年度 | 2020年度 | |||
| 成長性 | 1株当たり利益成長率 | 年平均2%以上(注)1 | △13% | △1% | |
| 注力分野の 利益シェア | 小口ファイナンス | 2021年度 50%(注)2 | 45% | 59% | |
| 機関投資家向けビジネス | 2021年度 15%(注)2 | 10% | 10% | ||
| 収益性 | ROE | 中期的に8.0% | 5.1% | 4.9% | |
| 効率性 | 経費率 | 2021年度 50%台 | 62.3% | 67.4% | |
| 健全性 | CET1比率(注3) | 中期的に10%以上を維持 | 11.3% | 11.3% | |
(注)1 自己株式の取得効果を除く、潜在株式調整後。
2 算出方法は「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 ③.財務目標」に記載しております。
3 普通株式等Tier1比率(バーゼルⅢ国際統一基準完全施行ベース)
当連結会計年度における主な項目の分析は、以下のとおりであります。
(1)業務粗利益
資金利益については、海外金利低下に伴う利息収入の減少に加え、個人向け無担保カードローン業務における利息収入の減少等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
非資金利益については、前連結会計年度に計上した保有株式の売却益がなくなったことや、連結子会社が保有するLimited Partnershipに対する出資持分に係る損失の発生等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
業務粗利益
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | ||||
| 業務粗利益 | 2,399 | 2,219 | △180 | |||
| 資金利益 | 1,335 | 1,220 | △114 | |||
| 非資金利益 | 1,064 | 998 | △65 | |||
| 役務取引等利益 | 324 | 301 | △22 | |||
| 特定取引利益 | 158 | 38 | △119 | |||
| その他業務利益 | 582 | 658 | 76 | |||
| うちリース収益・割賦収益 | 408 | 431 | 22 | |||
| うち金銭の信託運用損益 | 34 | 36 | 1 | |||
| うち有価証券関係損益 | 47 | 10 | △37 | |||
| うち持分法投資損益 | 39 | 67 | 27 | |||
(2)経費
経費については、前連結会計年度の子会社買収に伴う増加があるものの、システム関連費用を中心とした抑制的な経費運営等により、前連結会計年度並みとなりました。
経費
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | ||
| 経費 | 1,495 | 1,496 | 0 | |
| 人件費 | 576 | 591 | 15 | |
| 物件費 | 919 | 904 | △14 | |
(注)経費は、財務会計上の営業経費から、のれん償却額、無形資産償却額及び臨時的な費用を控除したものであります。なお、臨時的な費用は、財務会計上の人件費に含まれる退職給付費用の数理計算上の差異の償却及びその他臨時費用等により構成されております。
(3)与信関連費用
与信関連費用については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による貸出先の業況の悪化の影響が限定的であったこと、また、個人向け無担保カードローン業務において貸倒引当金繰入額が減少したこと等により、前連結会計年度に比べて減少しました。
与信関連費用
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |||
| 与信関連費用 | 391 | 283 | △107 | ||
| 貸出金償却・債権処分損 | 4 | 21 | 17 | ||
| 貸倒引当金繰入額 | 448 | 334 | △113 | ||
| 一般貸倒引当金繰入額 | 277 | 178 | △99 | ||
| 個別貸倒引当金繰入額 | 170 | 156 | △14 | ||
| 特定海外債権引当勘定繰入額 | - | - | - | ||
| リース原価に含まれる不良債権処理額 | 4 | 2 | △2 | ||
| 償却債権取立益(△) | △64 | △74 | △9 | ||
(4)その他利益及び法人税等合計
その他利益及び法人税等合計については、持分法適用関連会社の日盛金融控股股份有限公司(Jih Sun Financial Holding Co., Ltd.)の株式譲渡により売却益及び税金費用を計上したこと等により、前連結会計年度に比べて増加しました。
その他利益及び法人税等合計
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | ||
| その他利益 | 3 | 141 | 137 | |
| うち利息返還損失引当金繰入額 (△戻入益) | △26 | △3 | 22 | |
| うち特別損益 | △18 | 109 | 127 | |
| 法人税等合計 | 40 | 111 | 70 | |
(5)セグメント別の業績
「法人業務」は、前連結会計年度に計上した保有株式の売却益がなくなったことに加えて、デリバティブ関連収益の減少、さらにプリンシパルトランザクションズにおいて連結子会社が保有するLimited Partnershipに対する出資持分に係る損失が発生したこと等により、セグメント利益は前連結会計年度に比べて減少しました。
「個人業務」について、まずリテールバンキングは、資産運用商品の販売関連収益が減少したことや、子会社買収に伴う経費の増加等により、セグメント損益は前連結会計年度に比べて減少しました。
次にコンシューマーファイナンスは、アプラスフィナンシャルのショッピングクレジットの取り扱いが増加したものの、レイク事業の利息収入が減少したこと等により、業務粗利益は前連結会計年度に比べて減少しました。与信関連費用は、個人向け無担保カードローン業務における貸出債権の残高減少や質の良化を主因に減少しました。その結果、セグメント利益は前連結会計年度に比べて増加しました。
「経営勘定/その他」のセグメント損益は、前連結会計年度に比べて減少しました。
セグメント別の業績
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |||||
| 業務粗利益 | セグメント 利益 | 業務粗利益 | セグメント 利益 | 業務粗利益 | セグメント 利益 | ||
| 法人業務 | 768 | 246 | 665 | 175 | △102 | △71 | |
| 個人業務 | 1,566 | 239 | 1,548 | 291 | △18 | 52 | |
| リテールバンキング | 283 | 3 | 283 | △7 | △0 | △10 | |
| コンシューマーファイナンス | 1,282 | 235 | 1,264 | 299 | △17 | 63 | |
| 経営勘定/その他 | 65 | 26 | 5 | △28 | △60 | △54 | |
| 合計 | 2,399 | 512 | 2,219 | 438 | △180 | △73 | |
詳細は、「第5 経理の状況」中、1「(1)連結財務諸表」の「セグメント情報等」をご覧ください。
(6)ROA、ROE
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減 | |
| ROA(注)1 | 0.5% | 0.4% | △0.0% |
| ROE(注)2 | 5.1% | 4.9% | △0.1% |
(注)1.ROA算出式:
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | |
| (期首の総資産額+期末の総資産額)/2 |
2.ROE(潜在株式調整後)算出式:
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | |
| {(期首純資産の部合計-期首新株予約権-期首非支配株主持分) +(期末純資産の部合計-期末新株予約権-期末非支配株主持分)}/2 | |
(7)1株当たり情報
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 増減 | |
| 1株当たり当期純利益 | 190円59銭 | 202円16銭 | 11円57銭 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 190円55銭 | 202円10銭 | 11円54銭 |
| 1株当たり純資産額 | 3,913円40銭 | 4,283円92銭 | 370円51銭 |
| 潜在株式調整後1株当たり純資産額(注) | 3,912円60銭 | 4,282円60銭 | 369円99銭 |
(注)指標算式は以下をご参照ください。
○潜在株式調整後1株当たり純資産額
| 純資産の部合計*1 | ||
| (期末発行済普通株式数*2+期末普通株式増加数)*3 |
*1 期末純資産の部合計から、期末新株予約権及び期末非支配株主持分を控除
*2 自己株式控除後期末普通株式数 前連結会計年度末 230,743千株 当連結会計年度末 215,291千株
*3 潜在株式調整後期末普通株式数 前連結会計年度末 230,790千株 当連結会計年度末 215,357千株
2.財政状態の分析
当連結会計年度末において、総資産は10兆7,401億円(前連結会計年度末比5,136億円増加)となりました。主要な勘定残高の推移は、以下のとおりであります。
主要勘定残高
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |
| 資産の部合計 | 102,265 | 107,401 | 5,136 |
| うち有価証券 | 9,570 | 9,297 | △273 |
| うち貸出金 | 51,104 | 52,336 | 1,232 |
| うちのれん・無形資産 | 131 | 176 | 45 |
| うち繰延税金資産 | 169 | 99 | △69 |
| うち支払承諾見返 | 5,265 | 5,677 | 412 |
| うち貸倒引当金 | △1,079 | △1,128 | △48 |
| 負債の部合計 | 93,160 | 98,094 | 4,933 |
| うち預金・譲渡性預金 | 63,051 | 65,713 | 2,661 |
| うち借用金 | 8,819 | 10,266 | 1,446 |
| うち社債 | 1,665 | 3,675 | 2,010 |
| うち支払承諾 | 5,265 | 5,677 | 412 |
| 純資産の部合計 | 9,104 | 9,307 | 202 |
(1)貸出金
貸出金は、個人向け貸出において住宅ローン残高やコンシューマーファイナンス業務での残高が減少した一方で、ストラクチャードファイナンス業務での残高が着実に積みあがったことや、2020年9月にUDC Finance Limitedを連結したこと等により、全体では5兆2,336億円(前連結会計年度末比1,232億円増加)となりました。
① 国内・海外別貸出金残高の状況
○ 業種別貸出状況(末残・構成比)
| 業種別 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金 額 (百万円) | 構成比(%) | 金 額 (百万円) | 構成比(%) | |
| 国内(除く特別国際金融取引勘定分) | 4,846,375 | 100.00 | 4,784,921 | 100.00 |
| 製造業 | 198,972 | 4.10 | 201,736 | 4.21 |
| 農業,林業 | 0 | 0.00 | 7 | 0.00 |
| 漁業 | 50 | 0.00 | 73 | 0.00 |
| 鉱業,採石業,砂利採取業 | 317 | 0.01 | 392 | 0.01 |
| 建設業 | 11,887 | 0.24 | 12,743 | 0.27 |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 366,329 | 7.56 | 380,181 | 7.94 |
| 情報通信業 | 49,413 | 1.02 | 42,436 | 0.89 |
| 運輸業,郵便業 | 194,171 | 4.01 | 184,837 | 3.86 |
| 卸売業,小売業 | 105,238 | 2.17 | 100,428 | 2.10 |
| 金融業,保険業 | 532,168 | 10.98 | 499,577 | 10.44 |
| 不動産業 | 670,585 | 13.84 | 706,288 | 14.76 |
| 各種サービス業 | 382,807 | 7.90 | 377,432 | 7.89 |
| 地方公共団体 | 62,621 | 1.29 | 63,977 | 1.34 |
| その他 | 2,271,813 | 46.88 | 2,214,810 | 46.29 |
| 海外及び特別国際金融取引勘定分 | 264,028 | 100.00 | 448,683 | 100.00 |
| 政府等 | - | - | - | - |
| 金融機関 | 33,171 | 12.56 | 32,113 | 7.16 |
| その他 | 230,857 | 87.44 | 416,569 | 92.84 |
| 合計 | 5,110,404 | - | 5,233,605 | - |
(注)1.「国内」とは、当行及び国内連結子会社であります。
2.「海外」とは、海外連結子会社であります。
② 貸出金の残存期間別残高(単体)
| 前事業年度 (億円) | 当事業年度 (億円) | 増減 (億円) | |
| 貸出金合計 | 50,408 | 51,609 | 1,201 |
| 1年以下 | 11,056 | 11,494 | 438 |
| 1年超3年以下 | 6,928 | 7,441 | 513 |
| 3年超5年以下 | 7,126 | 8,599 | 1,473 |
| 5年超7年以下 | 5,036 | 4,275 | △761 |
| 7年超 | 17,691 | 17,487 | △203 |
| 期間の定めの無いもの | 2,569 | 2,310 | △258 |
| うち固定金利 | ─── | ─── | ─── |
| 1年以下 | ─── | ─── | ─── |
| 1年超3年以下 | 229 | 342 | 113 |
| 3年超5年以下 | 370 | 398 | 27 |
| 5年超7年以下 | 510 | 385 | △124 |
| 7年超 | 8,146 | 7,710 | △435 |
| 期間の定めの無いもの | 2,495 | 2,150 | △345 |
| うち変動金利 | ─── | ─── | ─── |
| 1年以下 | ─── | ─── | ─── |
| 1年超3年以下 | 6,699 | 7,098 | 399 |
| 3年超5年以下 | 6,755 | 8,201 | 1,445 |
| 5年超7年以下 | 4,526 | 3,889 | △636 |
| 7年超 | 9,545 | 9,776 | 231 |
| 期間の定めの無いもの | 73 | 160 | 86 |
(注)残存期間1年以下の貸出金については、固定金利、変動金利の区別をしておりません。
③ リスク管理債権の状況
リスク管理債権及び貸倒引当金の推移は以下のとおりであります。
リスク管理債権とは、銀行法に基づく開示債権であり、貸出金を元本及び利息の返済状況等に基づき「破綻先債権」「延滞債権」「3カ月以上延滞債権」「貸出条件緩和債権」に区分したものであります。開示対象資産は貸出金のみであり、この点、金融再生法の開示基準に基づく債権と異なります。なお、「第2 事業の状況」中、「2 事業等のリスク」の「(2)信用リスク ①.貸倒引当金の十分性について」もご参照ください。
リスク管理債権(連結)
| 債権区分 | 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) |
| 破綻先債権額 | 45 | 33 | △12 |
| 延滞債権額 | 353 | 523 | 170 |
| 3カ月以上延滞債権額 | 6 | 9 | 3 |
| 貸出条件緩和債権額 | 466 | 600 | 133 |
| 合計 (A) | 872 | 1,167 | 295 |
| 貸出金残高(末残) | 51,104 | 52,336 | 1,232 |
| 貸出金残高比(%) | 1.71 | 2.23 | 0.52 |
| 貸倒引当金 (B) | 1,079 | 1,128 | 48 |
| 引当率(B/A×100)(%) | 123.8 | 96.7 | △27.1 |
(注)1.貸倒引当金は、一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定の合計であります。
2.「その他資産」に含まれる割賦売掛金のうち、2020年3月末現在で、破綻先債権額は0億円、延滞債権額は56億円、3カ月以上延滞債権額は2億円、貸出条件緩和債権額は10億円、2021年3月末現在で、破綻先債権額は0億円、延滞債権額は67億円、3カ月以上延滞債権額は2億円、貸出条件緩和債権額は23億円であります。なお、これらは、上表の各債権額には含まれておりません。
リスク管理債権(単体)
| 債権区分 | 前事業年度 (億円) | 当事業年度 (億円) | 増減 (億円) |
| 破綻先債権額 | 5 | 3 | △1 |
| 延滞債権額 | 143 | 277 | 134 |
| 3カ月以上延滞債権額 | 3 | 5 | 2 |
| 貸出条件緩和債権額 | 24 | 56 | 31 |
| 合計 (A) | 176 | 342 | 166 |
| 貸出金残高(末残) | 50,408 | 51,609 | 1,201 |
| 貸出金残高比(%) | 0.35 | 0.66 | 0.32 |
| 貸倒引当金 (B) | 314 | 363 | 48 |
| 引当率(B/A×100)(%) | 178.7 | 106.0 | △72.6 |
(注)貸倒引当金は、一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定の合計であります。
④ 金融再生法の開示基準に基づく債権の状況(単体)
不良債権については、金融再生法ベースの開示債権(単体)において、当事業年度末は344億円(前事業年度末は176億円)、不良債権比率は0.64%(前事業年度末は0.34%)となり、引き続き低水準を維持しております。
資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。
1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権
破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。
2.危険債権
危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。
3.要管理債権
要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。
4.正常債権
正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。
金融再生法の開示基準に基づく債権(単体)
| 債権の区分 | 2020年3月31日 | 2021年3月31日 | 増減 |
| 金額(億円) | 金額(億円) | 金額(億円) | |
| 破産更生債権及びこれらに準ずる債権 | 23 | 49 | 25 |
| 危険債権 | 125 | 233 | 107 |
| 要管理債権 | 28 | 62 | 33 |
| 合計 (A) | 176 | 344 | 167 |
| 正常債権 | 51,479 | 52,601 | 1,122 |
| (参考)要注意債権以下 | 1,049 | 1,495 | 446 |
| 総与信残高(末残) | 51,656 | 52,945 | 1,289 |
| 総与信残高比(%) | 0.34 | 0.64 | 0.30 |
| 保全額 (B) 貸倒引当金 担保保証等 | 149 74 75 | 316 140 176 | 166 65 100 |
| 保全率(B/A×100)(%) | 84.48 | 91.82 | 7.34 |
なお、正常先を含めた債務者区分毎の引当率は以下のとおりであります。
| 前事業年度 (%) | 当事業年度 (%) | 増減 (%) | ||
| 実質破綻・破綻先 | (無担保部分) | 100.00 | 100.00 | - |
| 破綻懸念先 | (無担保部分) | 90.80 | 98.96 | 8.16 |
| 要管理先 | (無担保部分) | 17.60 | 34.56 | 16.96 |
| その他要注意先 | (債権額) (無担保部分) | 4.66 11.96 | 3.99 13.15 | △0.67 1.19 |
| 正常先 | (債権額) | 0.35 | 0.28 | △0.07 |
(2)有価証券
有価証券は9,297億円(前連結会計年度末比273億円減少)となり、このうち、日本国債の残高は3,499億円(同比106億円減少)となりました。
有価証券
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |
| 株式 | 277 | 360 | 83 |
| 債券 | 5,295 | 5,220 | △74 |
| 国債 | 3,605 | 3,499 | △106 |
| 地方債 | - | - | - |
| 社債 | 1,689 | 1,721 | 31 |
| その他 | 3,997 | 3,716 | △281 |
| 合計 | 9,570 | 9,297 | △273 |
また、「その他有価証券」で時価のあるものの評価差額は以下のとおりであります。
| 前連結会計年度 評価差額(億円) | 当連結会計年度 評価差額(億円) | |
| 株式 | 39 | 62 |
| 債券 | △10 | △26 |
| 国債 | △3 | △9 |
| 地方債 | - | - |
| 社債 | △7 | △16 |
| その他(注)1 | △13 | △27 |
| 合計 | 14 | 8 |
(注)1.連結貸借対照表の「有価証券」のほか、「買入金銭債権」中の有価証券として会計処理している信託受益権を含めて記載しております。
2.上記評価差額のほか、時価を把握することが極めて困難な有価証券に区分している投資事業有限責任組合等の構成資産であるその他有価証券に係る評価差額等の金額を加えた後、実効税率や非支配株主持分相当額等を勘案後の金額(2020年3月末47億円、2021年3月末△5億円)を、連結貸借対照表の純資産の部にその他有価証券評価差額金として計上しております。
(3)のれん・無形資産
昭和リース、UDC Finance、新生パーソナルローン、全国賃貸保証及びその他連結子会社の取得時、並びに各社における事業譲受時の全面時価評価法の適用により、各社及び対象事業の資産・負債の時価評価を行った結果、当連結会計年度末(2021年3月末)現在で、以下のとおりのれん及び無形資産を連結貸借対照表に計上しております。
| 償却方法・期間 | 2021年3月末残高 (億円) | 2020年度償却額 (億円) | |
| 昭和リース | |||
| のれん | 定額法(20年) | 85 | 21 |
| 定額法(4年) | 0 | 0 | |
| 無形資産 | |||
| 商権価値(顧客関係) | 級数法(20年) | 2 | 1 |
| 契約価値(サブリース契約関係) | 定額法(契約残存年数による) | 0 | 0 |
| UDC Finance | |||
| のれん | 定額法(10年) | 50 | 1 |
| 無形資産 | |||
| 商標 | 定額法(20年) | 13 | 0 |
| 顧客関係 | 定額法(9年) | 6 | 0 |
| 新生パーソナルローン | |||
| 負ののれん(△) | 定額法(20年) | △23 | △3 |
| 全国賃貸保証 | |||
| のれん | 定額法(10年) | 5 | 0 |
| 無形資産 | |||
| 商権価値(顧客関係) | 定額法(8年から13年) | 18 | 1 |
| その他 | |||
| のれん | 定額法(5年から11年) | 16 | 3 |
| 合計 | |||
| のれん(負ののれん相殺後) | 134 | 23 | |
| 無形資産 | 41 | 3 |
(4)繰延税金資産
繰延税金資産は99億円(前連結会計年度末比69億円減少)となりました。税効果会計に基づく繰延税金資産の計上については、引き続き1年分の収益計画に基づき算出しております。
(5)支払承諾見返、支払承諾
主として、アプラスフィナンシャルの信用保証業に係る保証残高を当行連結貸借対照表上の支払承諾・同見返に計上しているものであり、当該保証残高の増加に伴い当勘定も前連結会計年度末比412億円増となりました。
(6)預金・譲渡性預金
預金・譲渡性預金は6兆5,713億円(前連結会計年度末比2,661億円増加)となり、引き続き、当行の安定的な資金調達基盤の重要な柱である個人のお客さまからの預金を中心に各ビジネスを積極的に推進するのに十分な水準を維持しております。
預金・譲渡性預金期末残高
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |
| 預金 | 58,492 | 60,561 | 2,069 |
| 流動性預金 | 26,809 | 28,282 | 1,472 |
| 定期性預金 | 26,521 | 26,468 | △53 |
| その他 | 5,160 | 5,810 | 650 |
| 譲渡性預金 | 4,559 | 5,151 | 591 |
| 預金および譲渡性預金合計 | 63,051 | 65,713 | 2,661 |
(注)「流動性預金」=通知預金+普通預金+当座預金、「定期性預金」=定期預金
なお、定期預金(除く、非居住者円預金・外貨預金)の残存期間別残高は以下のとおりであります。
定期預金の残存期間別残高
| 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 増減 (億円) | |
| 定期預金合計 | 26,521 | 26,468 | △53 |
| 3カ月未満 | 15,344 | 14,223 | △1,120 |
| 3カ月以上6カ月未満 | 1,324 | 999 | △324 |
| 6カ月以上1年未満 | 2,278 | 2,919 | 640 |
| 1年以上2年未満 | 1,853 | 3,158 | 1,305 |
| 2年以上3年未満 | 2,803 | 1,541 | △1,262 |
| 3年以上 | 2,917 | 3,626 | 708 |
(注)「3カ月未満」には、期間が到来したものの払い出しがなされていない定期預金を含みます。
(7)社債、借用金
社債は、貸出金と同様に、2020年9月にUDC Finance Limitedを連結したこと等により、3,675億円(前連結会計年度末比2,010億円増加)となりました。借用金は、当行、アプラスフィナンシャル及び昭和リース等の当行子会社の、当行以外の第三者からの借入金が含まれており、前連結会計年度末比1,446億円増となりました。
(8)純資産の部
純資産は、利益の計上により着実に積み上げつつ、資本の状況や収益力、1株当たりの価値等に鑑み自己株式
の取得(2020年5月13日開催の取締役会決議に基づく取得)を行った結果、9,307億円(前連結会計年度末比202億円増加)となりました。
3.キャッシュ・フローの状況の分析、資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度における連結キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、預金の増加、資金運用による収入と、コールマネー等の減少により2,492億円の収入(前連結会計年度は3,065億円の収入)、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券等の売却・償還による収入が、取得による支出を上回ったこと等により71億円の収入(同491億円の収入)、財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得等により273億円の支出(同231億円の支出)となりました。この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末比2,282億円増加し、1兆8,065億円となりました。
資本の財源及び資金の流動性につきましては、当連結会計年度末において、銀行法に基づく連結自己資本比率(バーゼルⅢ、国内基準)は11.39%となり、引き続き十分な水準を確保しております。
当行グループは、銀行業務を中心に、証券業務、信託業務のほかコンシューマーファイナンス業務及びコマーシャルファイナンス業務など総合的な金融サービスに係る事業を行っており、これらの事業を行うにあたり、長期的かつ安定的な調達として、リテール顧客の預金による調達に重点をおくとともに、貸出金その他の資産の流動化等による調達の分散化も図っております。子会社及び関連会社においては、他の金融機関からの間接金融による調達も行っております。
なお、当行グループの主要な設備投資等の資本的支出の内容については、「第3 設備の状況」に記載しております。今後の配当を含む株主還元については、「第4 提出会社の状況 3.配当政策」に記載しております。
(自己資本比率の状況)
(参考)
自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。
なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては粗利益配分手法を採用するとともに、マーケット・リスク規制を導入しております。
基礎的内部格付手法の採用については、当行自身の内部格付制度とパラメータ推計値に基づき信用リスクを計測することが認められたものであり、当行の高度なリスク管理能力を規制資本の計算に活用することが可能になると共に、実際のリスクに見合ったより合理的な所要規制資本が算出されることを意味しております。
連結自己資本比率(国内基準)
| (単位:億円) |
| 2020年3月31日 | 2021年3月31日 | 増減 | |
| 1.連結自己資本比率(2/3) | 11.21% | 11.39% | 0.18% |
| 2.連結における自己資本の額 | 8,224 | 8,339 | 114 |
| 3.リスク・アセットの額 | 73,366 | 73,203 | △162 |
| 4.連結総所要自己資本額 | 6,795 | 6,916 | 120 |
単体自己資本比率(国内基準)
| (単位:億円) |
| 2020年3月31日 | 2021年3月31日 | 増減 | |
| 1.自己資本比率(2/3) | 13.36% | 13.26% | △0.10% |
| 2.単体における自己資本の額 | 8,245 | 8,358 | 112 |
| 3.リスク・アセットの額 | 61,684 | 62,995 | 1,310 |
| 4.単体総所要自己資本額 | 5,358 | 5,465 | 107 |
4.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当行の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表作成に当たっては、連結財務諸表に含まれる金額が、将来事象の結果に依存するために確定できない場合又は既に発生している事象に関する情報を適時に入手できないために確定できない場合等に、会計上の見積りを行わなければなりません。当行グループは、過去の実績や状況を分析し合理的であると考えられる様々な要因を考慮して見積りや判断を行い、その結果が、連結財務諸表における資産・負債及び収益・費用の計上金額の基礎となります。当行グループは、連結財務諸表に含まれる会計上の見積り及び判断の適切性、必要性に対して、継続して評価を行っておりますが、実際の結果は、見積りに特有の不確実性があるために、これら見積り時の計上金額と大幅に異なる結果となる可能性があることから、特に慎重な判断が求められます。
当行グループは、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表の作成において使用される見積りと判断に大きな影響を及ぼすと考えております。
貸倒引当金
貸倒引当金の計上基準及びその見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」中の「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (7) 貸倒引当金の計上基準」及び「(重要な会計上の見積り)1.貸倒引当金」に記載のとおりであります。
また、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク(2)信用リスク ①.貸倒引当金の十分性について」において、貸倒引当金の見積りにかかるリスクについて記載しております。
有価証券の減損
当行グループでは、売買目的有価証券以外の有価証券(時価を把握することが極めて困難なものを除く)のうち、当該有価証券の時価が取得原価に比べて著しく下落したものについては、原則として時価が取得原価まで回復する見込みがないものとみなして、当該時価をもって連結貸借対照表計上額とし、評価差額を当該連結会計年度の損失として減損処理しております。
時価が「著しく下落した」と判断するための基準は、資産の自己査定基準における有価証券発行会社の区分毎に次のとおり定めております。
破綻先、実質破綻先、破綻懸念先 時価が取得原価に比べて下落
要注意先 時価が取得原価に比べて30%以上下落
正常先 時価が取得原価に比べて50%以上下落
なお、破綻先とは破産、特別清算等、法的に経営破綻の事実が発生している発行会社、実質破綻先とは破綻先と同等の状況にある発行会社、破綻懸念先とは現在は経営破綻の状況にないが今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる発行会社、要注意先とは今後の管理に注意を要する発行会社であります。また、正常先とは破綻先、実質破綻先、破綻懸念先及び要注意先以外の発行会社であります。
時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券については、当該有価証券の発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、相当の減額を行い、評価差額を当該連結会計年度の損失として減損処理しております。
有価証券の減損判断には、資産の自己査定基準における有価証券発行会社等の債務者区分判定の他、実質価額の算定などの見積りが含まれています。
将来の市況悪化や発行会社の業績不振等により、現在の時価又は実質価額がさらに低下した場合には、追加で減損処理を計上する可能性があります。
のれん・無形資産の減損
当行は、のれん(以下、持分法投資に含まれるのれん相当額を含む。)及び無形資産についてその効果が及ぶ期間(20年以内)での償却を行い、四半期毎に減損の兆候の有無を確認しております。
減損の兆候が認められた場合、減損損失の認識の判定は、原則としてのれん及び無形資産の帰属する会社又は事業の単位でグルーピングし、その事業から生じる割引前の将来のキャッシュ・フローを見積り、その総額がのれん及び無形資産を含む当該事業に係る連結簿価より低い場合に、減損損失が生じているものとしております。このとき、将来キャッシュ・フローを見積る期間はのれん及び無形資産の残存償却年数か20年のいずれか短い方を採用しております。
そして、減損損失が生じていると認識された場合には、当該事業から生じる将来のキャッシュ・フローを一定の割引率で割り引いた使用価値を算定し、当該事業に係る連結簿価との差額を減損損失として計上します。
のれん及び無形資産の減損の判定においては、判定単位の将来見積りキャッシュ・フロー、個別のリスクを反映した割引率、成長率など多くの見積りや前提を使用しています。
経済情勢や判定単位独自のリスクにより、実際の将来キャッシュ・フローに影響を与える各項目が減損判定時の予測よりも悪化した場合、追加で減損損失を計上する可能性があります。
利息返還損失引当金
利息返還損失引当金の計上基準及びその見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」中の「(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (13) 利息返還損失引当金の計上基準」及び「(重要な会計上の見積り)2.利息返還損失引当金」に記載のとおりであります。
また、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク(6)財務面に関するリスク ①.コンシューマーファイナンス子会社における引当金について」において、利息返還損失引当金の見積りにかかるリスクについて記載しております。
繰延税金資産
当行グループは連結納税制度を採用しており、過去の不良債権処理に伴う有価証券の減損処理及び貸倒損失並びに利息返還損失引当金等により、多額の将来減算一時差異と税務上の繰越欠損金を有しております。繰延税金資産の回収可能性の判断基準については、企業会計基準適用指針第26号「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の会社分類4に該当し、翌1年間の一時差異等加減算前課税所得に関する見通しをはじめとする様々な予測・前提に基づき、将来の税金負担額を軽減する効果を有していると判断した将来減算一時差異や税務上の繰越欠損金について、繰延税金資産を計上しております。
繰延税金資産の計上に関する判断は、中間連結会計期間及び連結会計年度の期末時点において実施しておりますが、翌1年間の一時差異等加減算前課税所得の見積り変更等により、前連結会計年度に計上した繰延税金資産の一部、又は全額の回収ができないと判断した場合には、繰延税金資産を取り崩しております。翌1年間の一時差異等加減算前課税所得は十分見込めるとしても、期末時点において、将来の一定の事実の発生が見込めないこと又は当行グループによる将来の一定の行為の実施についての意思決定又は実施計画等が存在しないことにより、将来の税金負担額の軽減の要件を充足することが見込めない場合には、同様に繰延税金資産を取り崩しております。
(単体情報)
(参考)当行の単体情報のうち、参考として以下の情報を掲げております。
損益状況(単体)
(1)損益の概要
| 前事業年度 (百万円) (A) | 当事業年度 (百万円) (B) | 増減 (百万円) (B)-(A) | |||
| 業務粗利益 | 113,736 | 112,105 | △1,631 | ||
| (除く金銭の信託運用損益) | 111,354 | 109,695 | △1,658 | ||
| 資金利益 | 103,186 | 108,559 | 5,373 | ||
| 役務取引等利益 | △3,849 | △6,800 | △2,951 | ||
| うち金銭の信託運用損益 | 2,381 | 2,409 | 27 | ||
| 特定取引利益 | 10,994 | 1,978 | △9,016 | ||
| その他業務利益 | 3,404 | 8,368 | 4,963 | ||
| うち債券関係損益 | 3,424 | 2,903 | △521 | ||
| 経費(除く臨時処理分) | 71,847 | 69,708 | △2,139 | ||
| 人件費 | 26,920 | 26,630 | △290 | ||
| 物件費 | 39,616 | 37,611 | △2,004 | ||
| うちのれん償却額 | 165 | 165 | - | ||
| 税金 | 5,310 | 5,466 | 155 | ||
| 業務純益(一般貸倒引当金繰入前) | 39,506 | 39,987 | 480 | ||
| 一般貸倒引当金繰入額(1) | 2,976 | △1,569 | △4,546 | ||
| 業務純益 | 36,530 | 41,556 | 5,026 | ||
| 実質業務純益 | 41,888 | 42,396 | 508 | ||
| 臨時損益(除く金銭の信託運用損益) | △4,878 | △6,642 | △1,763 | ||
| 株式等関係損益 | 1,755 | 728 | △1,027 | ||
| 不良債権処理額(2) | 5,737 | 8,065 | 2,327 | ||
| 貸出金償却 | 5 | 1,415 | 1,409 | ||
| 個別貸倒引当金純繰入額 | 5,837 | 7,281 | 1,444 | ||
| 特定海外債権引当勘定繰入額 | - | - | - | ||
| 償却債権取立益(△) | △105 | △631 | △525 | ||
| 貸倒引当金戻入益(△) | - | - | - | ||
| その他の債権売却損等 | - | - | - | ||
| その他臨時損益 | △896 | 694 | 1,591 | ||
| 経常利益 | 33,938 | 37,154 | 3,216 | ||
| 特別損益 | △224 | △2,621 | △2,396 | ||
| うち固定資産処分損益及び減損損失 | △711 | △744 | △32 | ||
| 税引前当期純利益 | 33,713 | 34,532 | 819 | ||
| 法人税、住民税及び事業税 | 1,792 | 1,421 | △371 | ||
| 法人税等調整額 | △1,260 | △1,395 | △135 | ||
| 当期純利益 | 33,180 | 34,506 | 1,325 | ||
| (参考) | |||||
| コア業務純益 (除く投資信託解約損益) | 36,082 36,082 | 37,083 37,083 | 1,001 1,001 | ||
| 与信関連費用(1)+(2) | 8,713 | 6,495 | △2,218 | ||
(注)1.業務粗利益=(資金運用収支+金銭の信託運用見合費用)+役務取引等収支+特定取引収支+その他業務収支+金銭の信託運用損益
金銭の信託運用損益は、本来業務にかかる損益ととらえております。
2.コア業務純益=業務純益+一般貸倒引当金繰入額-債券関係損益
3.業務純益=業務粗利益(除く金銭の信託運用損益)-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額
4.実質業務純益=業務粗利益-経費(除く臨時処理分)
5.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除されているものであります。
6.臨時損益とは、損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。本表では、さらに金銭の信託運用損益を除いた金額を記載しております。
7.債券関係損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却
8.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却
9.前事業年度の貸倒引当金は全体で8,813百万円の繰入超(うち、一般貸倒引当金については、2,976百万円の繰入)となっております。また、当事業年度の貸倒引当金は全体で5,711百万円の繰入超(うち、一般貸倒引当金については、1,569百万円の取崩)となっております。
10.前事業年度は、関係会社株式及び出資金の評価損1,622百万円を特別損失に計上しております。また当事業年度は、関係会社株式及び出資金の評価損1,877百万円を特別損失に計上しております。
(2)営業経費の内訳
| 前事業年度(百万円) | 当事業年度(百万円) | 増減(百万円) | |
| (A) | (B) | (B)-(A) | |
| 給料・手当 | 22,114 | 21,749 | △364 |
| 退職給付費用 | 2,074 | 1,155 | △919 |
| 福利厚生費 | 4,021 | 4,037 | 16 |
| 減価償却費 | 7,576 | 7,412 | △163 |
| 土地建物機械賃借料 | 6,181 | 5,460 | △721 |
| 営繕費 | 2,929 | 2,814 | △114 |
| 消耗品費 | 757 | 494 | △262 |
| 給水光熱費 | 588 | 473 | △114 |
| 旅費 | 434 | 155 | △278 |
| 通信費 | 1,141 | 1,212 | 70 |
| 広告宣伝費 | 1,154 | 1,166 | 12 |
| 租税公課 | 5,310 | 5,466 | 155 |
| その他 | 18,023 | 17,559 | △463 |
| 計 | 72,308 | 69,161 | △3,147 |
(注) 損益計算書中「営業経費」の内訳であります。
利鞘(国内業務部門)(単体)
| 前事業年度(%) | 当事業年度(%) | 増減(%) | ||
| (A) | (B) | (B)-(A) | ||
| (1)資金運用利回 | ① | 1.58 | 1.75 | 0.17 |
| 貸出金利回 | 1.82 | 1.61 | △0.21 | |
| 有価証券利回 | 1.35 | 3.32 | 1.97 | |
| (2)資金調達原価 | ② | 1.10 | 1.07 | △0.03 |
| 資金調達利回 | ③ | 0.03 | 0.05 | 0.02 |
| 預金利回 | 0.01 | 0.03 | 0.02 | |
| (3)総資金利鞘 | ①-② | 0.48 | 0.68 | 0.20 |
| (4)資金運用利回-資金調達利回 | ①-③ | 1.55 | 1.70 | 0.15 |
(注)1.「国内業務部門」とは本邦店の居住者向け円建諸取引であります(但し特別国際金融取引勘定を除く)。
2.預金には譲渡性預金を含んでおります。
ROE(単体)
| 前事業年度(%) | 当事業年度(%) | 増減(%) | |
| (A) | (B) | (B)-(A) | |
| 実質業務純益ベース | 4.92 | 4.95 | 0.03 |
| 業務純益ベース(一般貸倒引当金繰入前) | 4.64 | 4.67 | 0.03 |
| 業務純益ベース | 4.29 | 4.86 | 0.56 |
| 当期純利益ベース | 3.90 | 4.03 | 0.13 |
預金・貸出金の状況(単体)
(1)預金・貸出金の残高
| 前事業年度(百万円) | 当事業年度(百万円) | 増減(百万円) | |
| (A) | (B) | (B)-(A) | |
| 預金(末残) | 6,451,032 | 6,727,974 | 276,942 |
| 預金(平残) | 6,113,358 | 6,408,632 | 295,274 |
| 貸出金(末残) | 5,040,819 | 5,160,932 | 120,113 |
| 貸出金(平残) | 4,896,230 | 5,069,449 | 173,219 |
(注) 預金には譲渡性預金を含んでおります。
(2)個人・法人別預金残高(国内)
| 前事業年度(百万円) | 当事業年度(百万円) | 増減(百万円) | |
| (A) | (B) | (B)-(A) | |
| 個人 | 4,654,891 | 4,885,675 | 230,783 |
| 法人 | 1,339,808 | 1,288,298 | △51,509 |
| 計 | 5,994,699 | 6,173,973 | 179,274 |
(注) 譲渡性預金及び特別国際金融取引勘定分を除いております。
(3)消費者ローン残高
| 前事業年度(百万円) | 当事業年度(百万円) | 増減(百万円) | |
| (A) | (B) | (B)-(A) | |
| 住宅ローン残高 | 1,150,020 | 1,135,041 | △14,978 |
| その他ローン残高 | 240,716 | 206,964 | △33,752 |
| 計 | 1,390,736 | 1,342,005 | △48,730 |
(4)中小企業等貸出金
| 前事業年度 | 当事業年度 | 増減 | |||
| (A) | (B) | (B)-(A) | |||
| 中小企業等貸出金残高 | ① | 百万円 | 3,364,865 | 3,212,752 | △152,112 |
| 総貸出金残高 | ② | 百万円 | 4,777,125 | 4,843,509 | 66,384 |
| 中小企業等貸出金比率 | ①/② | % | 70.44 | 66.33 | △4.11 |
| 中小企業等貸出先件数 | ③ | 件 | 560,820 | 494,475 | △66,345 |
| 総貸出先件数 | ④ | 件 | 561,261 | 494,886 | △66,375 |
| 中小企業等貸出先件数比率 | ③/④ | % | 99.92 | 99.92 | △0.00 |
(注)1.貸出金残高には、海外店分及び特別国際金融取引勘定分は含まれておりません。
2.中小企業等とは、資本金3億円(ただし、卸売業は1億円、小売業、飲食業、物品賃貸業等は5千万円)以下の会社又は常用する従業員が300人(ただし、卸売業、物品賃貸業等は100人、小売業、飲食業は50人)以下の会社及び個人であります。