訂正四半期報告書-第49期第3四半期(2021/10/01-2021/12/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、企業収益に持ち直しの動きがみられました。
貸家の新設着工戸数については、10ヶ月連続の増加(前年同期比7.9%増)となりましたが、賃貸住宅市場においては空家数の増加が続いており、全国的な需要回復は難しい中で安定した入居率を確保するには、将来的にも高い入居率が見込める三大都市圏を中心とした物件供給、高付加価値サービスの提供による差別化戦略が重要と考えております。
このような状況の中、当社グループは、前連結会計年度において施工不備問題に伴う入居率の悪化を主因として3期連続の大幅な赤字決算となったことを受け、2020年6月5日に公表した「抜本的な事業戦略再構築の検討結果を踏まえた構造改革の実施について」で掲げた方針を継続し、選択と集中により中核事業である賃貸事業に経営資源を投入するとともに、抜本的な体質改善のための構造改革を継続し、事業面及び財務面での安定化、持続的な収支の改善に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は297,470百万円(前年同四半期比3.5%減)、営業利益は、売上原価及び販管費を前年同四半期比31,716百万円削減したことにより4,275百万円(前年同四半期は営業損失16,585百万円)、経常利益は、支払利息3,374百万円の計上等により1,444百万円(前年同四半期は経常損失20,562百万円)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、発注努力や工事の内製化による工事単価の低減、不備判定の見直しや解体による改修対象の減少等に伴い、補修工事関連損失引当金戻入額6,144百万円を計上したこと等により5,865百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失25,003百万円)となり、営業・経常損益に加えて最終損益においても黒字転換を果たしました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間から適用しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は772百万円減少、売上原価は1,216百万円減少、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は444百万円増加しております。
また、第1四半期連結会計期間から収益認識基準を変更しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は912百万円増加、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は同額増加しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご参照ください。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
① 賃貸事業
賃貸事業においては、部屋を自分好みに変えられる「my DIY」、スマートフォンでの家電操作や施錠が可能なスマートアパート化の推進、WEB上での接客・内見・契約といった電子化への対応、大手警備保障会社との提携によるセキュリティサービスなど豊富な付加価値を提供するとともに、施工不備問題により低下した信頼と部屋利用数の回復を図るため社長自ら取引先企業を訪問するトップ営業、仲介業者との関係強化、エリアの特性に応じた販売戦略の展開等により、安定した入居率の確保を図っております。
入居率については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が徐々に緩和し、法人顧客を中心に抑制されていた入居需要が回復傾向にあること、トップ営業や仲介業者との関係強化等の施策が奏功したことにより、当第3四半期連結会計期間末の入居率は80.45%(前年同四半期末比+3.38ポイント)、期中平均入居率は80.65%(前年同四半期比+2.07ポイント)となりました。なお、管理戸数は571千戸(前期末比1.9千戸減)となりました。
また、当第3四半期連結会計期間末の直営店舗数は109店(前期末比30店舗減)とし、営業効率と生産性の向上に努めております。
アパート等の受注状況については、界壁等の施工不備問題を背景とした新規受注の停止等により、当第3四半期連結累計期間の総受注高は1,862百万円(前年同四半期比60.8%減)、当第3四半期連結会計期間末の受注残高は7,065百万円(前年同四半期末比38.5%減)となりました。
これらの結果、入居率が向上した一方で、新型コロナウイルス感染症の影響による家賃単価の下落、請負工事売上の減少等があったことにより、売上高は285,696百万円(前年同四半期比3.2%減)となりましたが、管理原価・販管費の削減、一括借上家賃の適正化、空室損失引当金の戻入れ等により、営業利益は8,588百万円(前年同四半期は営業損失8,933百万円)となりました。
② シルバー事業
シルバー事業は、継続的なオペレーション改善により原価抑制に努めておりますが、新型コロナウイルスへの感染リスクを懸念した介護サービスの利用控えが継続したこと等により、売上高10,890百万円(前年同四半期比0.6%減)、営業損失456百万円(前年同四半期比5百万円改善)となりました。なお、当第3四半期連結会計期間末の施設数は87施設となっております。
③ その他事業
グアムリゾート施設の運営、ファイナンス事業等を行っているその他事業は、新型コロナウイルス感染症の影響でグアムリゾート施設の稼働率が大幅に低下したこと等により、売上高884百万円(前年同四半期比58.8%減)、営業損失1,148百万円(前年同四半期比9百万円損失増加)となりました。
(2)財政状態の分析
(単位:百万円)
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比18,571百万円減少の143,137百万円となりました。これは主に、現金及び預金が10,733百万円、流動資産その他(未収入金等)が2,467百万円、リース資産(純額)が1,405百万円、有形固定資産その他(純額)が1,638百万円それぞれ減少したことによるものであります。
負債の合計は、前連結会計年度末比19,504百万円減少の138,927百万円となりました。これは主に、未払金が2,102百万円、リース債務が1,804百万円、補修工事関連損失引当金が8,406百万円、空室損失引当金が5,012百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産の合計は、前連結会計年度末比932百万円増加の4,209百万円となりました。これは主に、連結子会社における非支配株主への自己株式取得代金及び配当金の支払等による非支配株主持分の減少1,896百万円、収益認識会計基準及び収益認識基準変更の遡及適用による期首利益剰余金の減少4,963百万円があった一方、為替換算調整勘定の増加1,901百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上5,865百万円があったことによるものであります。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末比1.4ポイント上昇し△3.9%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(1)経営成績の分析
(単位:百万円)
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減額 | 増減率 | |
売上高 | 308,326 | 297,470 | △10,856 | △3.5% |
営業利益又は営業損失(△) | △16,585 | 4,275 | 20,860 | -% |
経常利益又は経常損失(△) | △20,562 | 1,444 | 22,006 | -% |
親会社株主に帰属する四半期純利益又は 親会社株主に帰属する四半期純損失(△) | △25,003 | 5,865 | 30,868 | -% |
当第3四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、企業収益に持ち直しの動きがみられました。
貸家の新設着工戸数については、10ヶ月連続の増加(前年同期比7.9%増)となりましたが、賃貸住宅市場においては空家数の増加が続いており、全国的な需要回復は難しい中で安定した入居率を確保するには、将来的にも高い入居率が見込める三大都市圏を中心とした物件供給、高付加価値サービスの提供による差別化戦略が重要と考えております。
このような状況の中、当社グループは、前連結会計年度において施工不備問題に伴う入居率の悪化を主因として3期連続の大幅な赤字決算となったことを受け、2020年6月5日に公表した「抜本的な事業戦略再構築の検討結果を踏まえた構造改革の実施について」で掲げた方針を継続し、選択と集中により中核事業である賃貸事業に経営資源を投入するとともに、抜本的な体質改善のための構造改革を継続し、事業面及び財務面での安定化、持続的な収支の改善に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は297,470百万円(前年同四半期比3.5%減)、営業利益は、売上原価及び販管費を前年同四半期比31,716百万円削減したことにより4,275百万円(前年同四半期は営業損失16,585百万円)、経常利益は、支払利息3,374百万円の計上等により1,444百万円(前年同四半期は経常損失20,562百万円)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、発注努力や工事の内製化による工事単価の低減、不備判定の見直しや解体による改修対象の減少等に伴い、補修工事関連損失引当金戻入額6,144百万円を計上したこと等により5,865百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失25,003百万円)となり、営業・経常損益に加えて最終損益においても黒字転換を果たしました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間から適用しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は772百万円減少、売上原価は1,216百万円減少、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は444百万円増加しております。
また、第1四半期連結会計期間から収益認識基準を変更しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は912百万円増加、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は同額増加しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご参照ください。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
売上高 | 営業利益 | |||||
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減額 | 前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減額 | |
賃貸事業 | 295,224 | 285,696 | △9,528 | △8,933 | 8,588 | 17,522 |
シルバー事業 | 10,956 | 10,890 | △65 | △461 | △456 | 5 |
その他事業 | 2,145 | 884 | △1,261 | △1,138 | △1,148 | △9 |
調整額 | - | - | - | △6,051 | △2,708 | 3,343 |
合計 | 308,326 | 297,470 | △10,856 | △16,585 | 4,275 | 20,860 |
① 賃貸事業
賃貸事業においては、部屋を自分好みに変えられる「my DIY」、スマートフォンでの家電操作や施錠が可能なスマートアパート化の推進、WEB上での接客・内見・契約といった電子化への対応、大手警備保障会社との提携によるセキュリティサービスなど豊富な付加価値を提供するとともに、施工不備問題により低下した信頼と部屋利用数の回復を図るため社長自ら取引先企業を訪問するトップ営業、仲介業者との関係強化、エリアの特性に応じた販売戦略の展開等により、安定した入居率の確保を図っております。
入居率については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が徐々に緩和し、法人顧客を中心に抑制されていた入居需要が回復傾向にあること、トップ営業や仲介業者との関係強化等の施策が奏功したことにより、当第3四半期連結会計期間末の入居率は80.45%(前年同四半期末比+3.38ポイント)、期中平均入居率は80.65%(前年同四半期比+2.07ポイント)となりました。なお、管理戸数は571千戸(前期末比1.9千戸減)となりました。
また、当第3四半期連結会計期間末の直営店舗数は109店(前期末比30店舗減)とし、営業効率と生産性の向上に努めております。
アパート等の受注状況については、界壁等の施工不備問題を背景とした新規受注の停止等により、当第3四半期連結累計期間の総受注高は1,862百万円(前年同四半期比60.8%減)、当第3四半期連結会計期間末の受注残高は7,065百万円(前年同四半期末比38.5%減)となりました。
これらの結果、入居率が向上した一方で、新型コロナウイルス感染症の影響による家賃単価の下落、請負工事売上の減少等があったことにより、売上高は285,696百万円(前年同四半期比3.2%減)となりましたが、管理原価・販管費の削減、一括借上家賃の適正化、空室損失引当金の戻入れ等により、営業利益は8,588百万円(前年同四半期は営業損失8,933百万円)となりました。
② シルバー事業
シルバー事業は、継続的なオペレーション改善により原価抑制に努めておりますが、新型コロナウイルスへの感染リスクを懸念した介護サービスの利用控えが継続したこと等により、売上高10,890百万円(前年同四半期比0.6%減)、営業損失456百万円(前年同四半期比5百万円改善)となりました。なお、当第3四半期連結会計期間末の施設数は87施設となっております。
③ その他事業
グアムリゾート施設の運営、ファイナンス事業等を行っているその他事業は、新型コロナウイルス感染症の影響でグアムリゾート施設の稼働率が大幅に低下したこと等により、売上高884百万円(前年同四半期比58.8%減)、営業損失1,148百万円(前年同四半期比9百万円損失増加)となりました。
(2)財政状態の分析
(単位:百万円)
前連結会計年度末 | 当第3四半期末 | 増減額 | 増減率 | |
資産 | 161,708 | 143,137 | △18,571 | △11.5% |
負債 | 158,431 | 138,927 | △19,504 | △12.3% |
純資産 | 3,277 | 4,209 | 932 | 28.4% |
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比18,571百万円減少の143,137百万円となりました。これは主に、現金及び預金が10,733百万円、流動資産その他(未収入金等)が2,467百万円、リース資産(純額)が1,405百万円、有形固定資産その他(純額)が1,638百万円それぞれ減少したことによるものであります。
負債の合計は、前連結会計年度末比19,504百万円減少の138,927百万円となりました。これは主に、未払金が2,102百万円、リース債務が1,804百万円、補修工事関連損失引当金が8,406百万円、空室損失引当金が5,012百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産の合計は、前連結会計年度末比932百万円増加の4,209百万円となりました。これは主に、連結子会社における非支配株主への自己株式取得代金及び配当金の支払等による非支配株主持分の減少1,896百万円、収益認識会計基準及び収益認識基準変更の遡及適用による期首利益剰余金の減少4,963百万円があった一方、為替換算調整勘定の増加1,901百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上5,865百万円があったことによるものであります。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末比1.4ポイント上昇し△3.9%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。