半期報告書-第15期(2026/01/01-2026/12/31)

【提出】
2026/08/13 11:02
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当社は、グローバルで拡大を続けるクリエイターエコノミー市場において、サービス・プラットフォームを開発・提供する事業を展開し、さらなる成長の実現を目指して「中期経営計画2025-2027」を策定しております。本中期経営計画においては、「クリエイションで夢中を広げよう」をビジョンに掲げ、クリエイターエコノミー市場において、作品をつくるクリエイターと、それらを楽しむオーディエンスの活動の歩み「CREATOR JOURNEY」をサポートするサービス提供を通じて「一人ひとりの夢中がつなぐ、もっとカラフルな世界」の創造を目指してまいります。なお、中期経営計画では、期間中のROE30%以上を重要なKPIとして設定しております。
当社は、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の開発・販売を中心とする「クリエイターサポート分野」と、電子書籍ソリューションや企画・開発中であるクリエイターのマネタイズを支援する新プラットフォームサービス及びユーザーコミュニティ強化のための新サービスからなる「クリエイタープラットフォーム分野」の2分野で事業を行っております。
引き続き、サブスクリプションモデルを中心に「CLIP STUDIO PAINT」の収益力をさらに強化しながら、事業領域をクリエイターエコノミー市場全体へと拡大し、「CLIP STUDIO PAINT」によって築いたクリエイターからの信頼や強み、蓄積した資産を活用することで、新たにクリエイタープラットフォーム分野でもサービスを開発・提供し、新たな収益の柱とすることを目指してまいります。
当事業年度におきましても、世界で通用する日本発のサブスクリプションモデルによるクリエイター向け創作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」を核とした経営に重点を置き、戦略的な開発投資を継続して行い、企業価値の向上に注力してまいりました。
「中期経営計画2025-2027」の2年目における当社の経営成績は、主力の「CLIP STUDIO PAINT」を中心に、好調な事業推進の結果、月次及び四半期における売上高、営業利益等の主要な収益指標において過去最高を更新し、持続的な成長基盤の確立と財務健全性を維持した経営を実現したことにより、2026年7月10日開示「2026年12月期第2四半期(中間期)業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、中間会計期間の売上高及び各段階利益を上方修正いたしました。
その結果、当中間会計期間の売上高は5,563,083千円(前年同期比17.4%増)、営業利益は2,221,446千円(同44.8%増)、営業利益率は39.9%(同7.5pt増)となりました。
経常利益は、営業外収益として受取配当金26,501千円及び受取利息5,283千円を計上した一方で、営業外費用で為替差損11,516千円を計上したこと等により2,241,914千円(同46.4%増)となりました。中間純利益は、法人税等738,734千円を計上したことにより、1,503,179千円(同72.6%増)となりました。なお、2026年2月13日に開示した第2四半期累計業績予想に対する進捗率では、売上高が110.9%、営業利益が139.0%と期初予想に対しても増収増益となりました。また、本日開示の修正後の通期業績予想に対する進捗率は、売上高が51.5%、営業利益が55.5%となっております。
当社は、資本効率の向上と株主還元の充実を図ることを重視しており、初めて2026年3月16日に150万株の自己株式消却(消却前の発行済株式総数に対する割合 4.14%)を実施いたしました。
また、2026年12月期の1株当たり配当につきましては、2026年6月5日開示の「中間配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」及び2026年7月7日開示の「配当予想の修正(創立35周年記念配当 増配)に関するお知らせ」のとおり、1株当たりの年間配当金は当初の年間配当予想38円より12円(中間2円増・記念配当10円増)増配し50円を予定しております。
今後も事業進捗と業績動向を見極めながら、今期の株主還元の追加施策を機動的に実施してまいります。
<クリエイターサポート分野>クリエイターサポート分野は、グラフィック分野で活動するクリエイターの創作活動をサポートする、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の提供を通じて、コンテンツの制作に関わるサービスをグローバルに展開しております。主力サービスである「CLIP STUDIO PAINT」は、累計出荷本数が2026年6月に6,700万本(前年同月比27.5%増)に達しました。また、同アプリのサブスクリプションARR(年間経常収益)は、2026年6月に63億円(前年同月比30.7%増)となり、過去最高を更新しております。当社が注力している、「CLIP STUDIO PAINT」におけるサブスクリプションモデルでのライセンス提供は、利用開始時の価格が抑えられており、ユーザーの導入ハードルを下げる一方で、買い切りモデルに比べて短期的な収益性は限定的です。しかしながら、継続利用による中長期的な安定収益が見込めることから、今後も契約数の拡大に取り組んでまいります。なお、「CLIP STUDIO PAINT」の月次のチャーンレートは2026年6月末が4.9%となっております。「CLIP STUDIO PAINT」は世界11言語に対応し、出荷の80%以上が日本語以外の海外市場向けです。引き続き、売上高及び利用者数の増加を目的に、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語圏等はもちろんのこと、今後の成長期待が大きい、東南アジアや中南米地域の新興国に対するマーケティングや各国で主流の決済手段に継続して対応し、見込み顧客の最大化を図ってまいります。また、若年層やライトユーザー向けの施策としてタブレットをはじめとしたモバイル端末に向けた機能拡充やマーケティングを強化した結果、直近ではAndroid端末でのサブスクリプション契約が大きく伸び、成長を牽引しております。
当中間会計期間では、2026年3月に「CLIP STUDIO PAINT」の売上及びユーザー数の底上げ、サブスクリプション契約数の増加を目的に、「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップを実施し、Ver.5.0の提供を開始しました。
グローバルで提供開始したVer.5.0は、多くの反響をいただき、サブスクリプション契約及び買い切り版の売上いずれも、当初計画を大きく上回る実績となりました。なお、サブスクリプションモデルと並行して販売を継続している買い切りモデルのユーザーは、Ver.5.0以降の最新機能を利用するためには、サブスクリプション契約または新バージョンの優待購入が必要となる提供モデルとしております。これにより、旧バージョンの買い切りモデルユーザーから新バージョンの優待購入や、新バージョンの買い直し需要の増加による買い切り版の売上も収益に貢献しています。また、同メジャーバージョンアップにあわせて、収益性の向上と継続的なサービス提供を実現することを目的に、買い切り版の価格を改定し、平均10%の値上げも行っております。今後も、定期的なメジャーバージョンアップとサービスの価値向上に応じた価格改定を行ってまいります。
なお、買い切り版は、定期的な販促キャンペーンも実施し、当初想定を上回る需要により販売が好調に推移いたしました。
<クリエイタープラットフォーム分野>クリエイタープラットフォーム分野では、「CLIP STUDIO PAINT」で培ったクリエイターからの信頼や強みと流通ソリューションにおける資産を活用し、クリエイターエコノミー市場において、コンテンツの制作にとどまらない、より広い領域で新たなクリエイターの活動の場となりうるサービス・プラットフォームの開発・提供・運営を行い、クリエイターの創作活動の活性化を図るとともに、事業の拡大を目指してまいります。
当中間会計期間では、クリエイターエコノミー市場におけるエコシステム、グローバルでの業界動向やサービスに関する調査を進めながら、「クリエイター活動の場」を提供する新規サービスを、2026年以降のリリースに向けて企画・開発を継続しております。
また、従来より提供している「CLIP STUDIO PAINT」の利用をサポートするコミュニティサービスの運営を行いながら、継続的な機能改善を実施して「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション契約者の継続利用率向上にも努めております。また、漫画家志望者と新たな才能を探すマンガ編集者のマッチングを支援するサービス「モチコミonline」等の運営や、機能改善アップデートを実施し、プラットフォームサービスの利用者数の増加に努めました。「モチコミonline」を通じて既に多数の作家がデビューしており、この実績・ノウハウを開発中の新プラットフォームで活用してまいります。
なお、当社が提供するクリエイタープラットフォームサービスの全世界での利用者数は、1,300万人超(前年同月比24.7%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当中間会計期間末の総資産は、前事業年度末と比べて1,308,144千円増加し9,218,425千円となりました。この主な要因は、前払費用が131,236千円、未収入金が68,792千円、ソフトウエアが38,526千円、投資有価証券が35,480千円減少したものの、現金及び預金が1,322,027千円、ソフトウエア仮勘定が229,441千円、売掛金が39,896千円増加したこと等によるものであります。
(負債の部)
当中間会計期間末の負債は、前事業年度末と比べて203,877千円増加し3,780,143千円となりました。この主な要因は、役員退職慰労引当金が775,812千円、未払費用が12,566千円減少したものの、未払法人税等が318,910千円、前受金が295,386千円、賞与引当金が144,363千円、長期未払金が158,632千円、未払金が83,976千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当中間会計期間末の純資産は、前事業年度末と比べて1,104,267千円増加し5,438,281千円となりました。この主な要因は、自己株式の消却等により自己株式が1,538,662千円、その他資本剰余金が1,487,254千円、その他有価証券評価差額金が35,480千円減少したものの、利益剰余金が1,088,339千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、58.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、5,359,908千円となりました。なお、当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、2,252,651千円となりました。これは主として、減価償却費340,808千円、その他に含まれる前受金の増減額295,386千円及び前払費用の増減額131,236千円、賞与引当金の増減額144,363千円、税引前中間純利益2,241,914千円等の資金の増加要因に対し、創業者功労金の支払額555,180千円、法人税等の支払額460,824千円等の資金の減少要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、518,850千円となりました。これは主として、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出487,405千円や有形固定資産の取得による支出25,066千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、413,677千円となりました。これは配当金の支払額413,601千円等があったことによるものであります。
この結果、現金及び現金同等物の当中間会計期間末残高は、5,359,908千円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社は、デジタルによるコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの諸活動を、トータルに支援する環境の提供を経営理念に掲げ、事業を推進しており、既存サービスの付加価値向上、新サービスの開発活動を行っております。当中間会計期間における研究開発費の金額は12,000千円であります。

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