四半期報告書-第153期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/13 14:56
【資料】
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【項目】
30項目
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間の連結売上高は2兆8,388億円と前年同期に比べ1,139億円(4.2%)増加しました。営業利益は、インドルピーをはじめとする新興国通貨安の影響に加え、販売費用増加の影響等により10~12月期は7~9月期に続き前年割れとなりました。4~12月期の営業利益は2,565億円と前年同期に比べ33億円(1.3%)減少しました。
一方、経常利益は受取利息増加などもあり3,061億円と前年同期に比べ215億円(7.6%)増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,808億円と前年同期に比べ165億円(10.0%)増加となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりです。
① 四輪事業
四輪事業につきましては、海外売上高は新興国通貨安の影響等により前年同期を下回りましたが、国内売上高が「スペーシア」、「クロスビー」の販売貢献等により前年同期を上回ったことでカバーし、四輪事業の売上高は2兆5,966億円と前年同期に比べ1,070億円(4.3%)増加しました。営業利益は新興国通貨安に加え販売費用増加等により2,441億円と前年同期に比べ42億円(1.7%)減少しました。
② 二輪事業
二輪事業につきましては、売上高は1,822億円と前年同期に比べ12億円(0.7%)増加しました。営業利益は1億円と前年同期に比べ15億円減少しました。
③ マリン事業他
マリン事業他につきましては、売上高は大型船外機「DF350A」の北米を中心とした販売貢献等により600億円と前年同期に比べ57億円(10.5%)増加しました。営業利益は北米での損益改善等により123億円と前年同期に比べ24億円(23.7%)増加しました。
所在地別の営業利益につきましては、日本、欧州、その他の所在地で増加しましたが、アジアで1,216億円と前年同期に比べ190億円(13.5%)減少しました。
(2) 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、転換社債型新株予約権付社債の転換が進んだこと等により、総資産3兆2,215億円(前期末比1,193億円減)、負債の部は1兆5,289億円(前期末比2,167億円減)、純資産の部は1兆6,926億円(前期末比974億円増)となりました。それに伴い、自己資本比率は43.0%にまで回復しましたが、引き続き自己資本比率の改善が重要な課題となっています。
(3) 資本の財源、資金の流動性及びキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは営業利益減益により2,401億円の増加(前年同期は2,612億円の資金増加)となり、投資活動ではインドでの能力増強投資をはじめとする有形固定資産の取得や有価証券の取得により2,080億円の資金を使用(前年同期は1,913億円の資金減少)しました結果、フリー・キャッシュ・フローは321億円の増加(前年同期は699億円の資金増加)となりました。財務活動では転換請求による転換社債型新株予約権付社債の取得等により2,257億円の資金が減少(前年同期は312億円の資金減少)しました。
その結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は4,040億円となり、前期末に比べ1,968億円減少しました。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
事業上及び財務上の対処すべき課題について、当第2四半期報告書からの重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、1,114億円です。