四半期報告書-第58期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 9:44
【資料】
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【項目】
30項目
当社グループは、主として機器・備品・消耗品等を卸売形態で販売する単一事業を営んでおり、セグメントは一つであります。従いまして、セグメント別の記載はしておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、745億84百万円(前連結会計年度末比32億46百万円減)となりました。このうち流動資産は、428億50百万円(同70億65百万円減)となりました。これは、主として受取手形及び売掛金が29億69百万円減少したこと、株式会社トライアンフ・ニジュウイチ(以下「トライアンフ21」という)の完全子会社化に伴う株式取得等により現金及び預金が25億65百万円減少したこと、1年以内に償還期を迎える有価証券が22億円減少したこと等によるものであります。固定資産は、317億33百万円(同38億19百万円増)となりました。これは、主として投資有価証券が債券購入等により38億49百万円増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、223億17百万円(同30億46百万円減)となりました。このうち流動負債は、188億66百万円(同26億36百万円減)となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が20億93百万円減少したこと、その他流動負債が3億35百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、34億50百万円(同4億10百万円減)となりました。これは、主として長期借入金が4億50百万円減少したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、522億67百万円(同1億99百万円減)となりました。これは、主としてトライアンフ21の完全子会社化に伴い資本剰余金が11億31百万円、非支配株主持分が2億71百万円減少したこと、一方で利益剰余金が11億31百万円増加したこと等によるものであります。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年9月30日、以下「当第2四半期」という)におけるわが国経済は、記録的な豪雨や台風、地震などの自然災害の増加や、貿易摩擦による世界経済の下振れリスク増大など不安要因はあるものの、引き続き堅調な企業収益や雇用情勢により緩やかな回復基調で推移しました。
このような事業環境のもと、当第2四半期の連結売上高は、307億86百万円(前年同四半期比10.3%増)となりました。この要因としては、eコマース型集中購買やインターネット通販業者向け売上が伸張していることなどがあげられます。加えて、2018年3月に子会社化したトライアンフ21の売上高を連結したこと、WEB上の取扱商品の品揃えが300万点近くに拡大したこと、ユーザーが販売店経由でWEBから直接購入できるAXELショップの利用が増加していること等が、従来型の売上増に追加で寄与するようになってきたこと等があげられます。
販売費及び一般管理費につきましては、61億23百万円(同8.9%増)と前年同四半期比4億99百万円増加しました。増加要因としては、当年度よりトライアンフ21の費用が加わったことや人材投入を厚くしていることによる人件費増加並びに運賃及び保管費の値上げ等の影響による増加等があげられます。一方、減少要因としては、前年同四半期には3種類のカタログ更新がありましたが、当第2四半期は小規模なカタログ更新計画しか無かったことからカタログ費が前年同四半期比で1億57百万円減少しております。
この結果、営業利益は34億87百万円(同18.5%増)、経常利益は35億49百万円(同16.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億3百万円(同17.4%増)となりました。
部門別の状況及び中期経営計画売上施策の進捗状況は以下のとおりです。
部門前第2四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年9月30日)
(百万円)
当第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
至 2018年9月30日)
(百万円)
前年同四半期比
(%)
研究・産業機器部門22,29924,550110.1
病院・介護部門5,6106,030107.5
その他205
合計27,91030,786110.3

①研究・産業機器部門
科学機器分野では、国内における民間からの引き合いが引続き好調なほか、中国を始めとした海外売上も伸張いたしました。販売手法としてはeコマース型集中購買が大幅に増え、増収に寄与しました。これらにより当分野の売上高は174億96百万円(同10.5%増)となりました。
また、製造現場を対象とする産業機器分野は、電子部品製造業などを始めとする民間ユーザーが堅調であり、クリーンルーム向けの消耗品が引き続き堅調に推移しました。販売チャネルとしては、産業系のインターネット通販業者向けが引き続き伸張し、売上に寄与しました。これらにより当分野の売上高は70億53百万円(同9.0%増)となりました。この結果、当部門の当第2四半期の売上高合計は245億50百万円(同10.1%増)となりました。
②病院・介護部門
病院・介護部門では、昨年11月に更新した医療用総合カタログや、3年連続でカタログを更新している介護施設向けカタログにて品揃えの拡大を図った効果もあり、処置・手術用の器具消耗品や介護・リハビリ用品等が伸張したほか、全般的に堅調に推移しました。インターネット通販業者向けも徐々に寄与し始めており、当部門の当第2四半期の売上高は60億30百万円(同7.5%増)となりました
③その他
第1四半期連結会計期間より損益を連結した子会社のトライアンフ21は独自の「OffSide」システムによる理化学機器・消耗品等のWEB購買代行サービスを行っており、そのシステム利用料としての当第2四半期の売上高は2億5百万円となりました。
なお、トライアンフ21については、2018年3月に51%、同年8月に49%の株式を取得し完全子会社化しております。
<中期経営計画売上施策の進捗状況>中期経営計画で掲げる売上促進3施策は以下の通り伸張しました。
前第2四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年9月30日)
(百万円)
当第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
至 2018年9月30日)
(百万円)
前年同四半期比
(%)
同期間計画比
(%)
eコマース3,8304,970129.8103.3
海外事業1,3601,779130.8108.7
新規商材8221,307158.9102.0

(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は、投資活動による資金支出及び財務活動による資金支出が営業活動による資金収入を上回り、前連結会計年度末に比べ5億65百万円減少し、59億85百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、27億76百万円の資金収入で、前第2四半期連結累計期間に比べ収入が18億64百万円増加しました。これは、主として前第2四半期連結累計期間に比べ売上債権の増減額による収入が15億74百万円増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1億6百万円の資金支出(前第2四半期連結累計期間は15億87百万円の資金収入)となりました。これは、主として前第2四半期連結累計期間に比べ投資有価証券の償還による収入が32億円増加した一方、投資有価証券の取得による支出が48億88百万円増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、32億20百万円の資金支出で、前第2四半期連結累計期間に比べ支出が36百万円増加しました。これは、主として前第2四半期連結累計期間に比べトライアンフ21の完全子会社化に伴い連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が13億67百万円、配当金の支払額が2億7百万円増加した一方、自己株式の取得による支出が18億47百万円減少したこと等によるものであります。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間においては、新商品の開発を中心に研究開発活動のため26百万円を計上いたしました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。