四半期報告書-第58期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/13 15:06
【資料】
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【項目】
25項目
当社グループは、主として機器・備品・消耗品等を卸売形態で販売する単一事業を営んでおり、セグメントは一つであります。従いまして、セグメント別の記載はしておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、733億55百万円(前連結会計年度末比44億75百万円減)となりました。このうち流動資産は、428億13百万円(同71億3百万円減)となりました。これは、主として1年以内に償還期を迎える有価証券が32億円減少したこと、株式会社トライアンフ・ニジュウイチ(以下「トライアンフ21」という)の完全子会社化に伴う株式取得や投資有価証券の購入等により現金及び預金が29億97百万円減少したこと、受取手形及び売掛金が24億17百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は、305億42百万円(同26億27百万円増)となりました。これは、主として投資有価証券が債券購入等により24億1百万円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、221億19百万円(同32億44百万円減)となりました。このうち流動負債は、193億6百万円(同21億97百万円減)となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が10億円減少したこと、未払法人税等が5億43百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、28億13百万円(同10億47百万円減)となりました。これは、主として長期借入金が6億75百万円減少したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、512億35百万円(同12億31百万円減)となりました。これは、主としてトライアンフ21の完全子会社化に伴い資本剰余金が11億31百万円、非支配株主持分が2億71百万円減少したこと、その他有価証券評価差額金が10億33百万円減少したこと、一方で利益剰余金が11億68百万円増加したこと等によるものであります。

(2) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日、以下「当第3四半期」という)におけるわが国経済は、記録的な豪雨や台風、地震などの自然災害の増加や、一部に貿易摩擦による世界経済の下振れリスクなど不安要素が見られ始めたものの、引き続き堅調な企業収益や雇用情勢により緩やかな回復基調で推移しました。
このような事業環境のもと、当第3四半期の連結売上高は、477億49百万円(前年同四半期比10.5%増)となりました。この要因としては、eコマース型集中購買やインターネット通販業者向け売上が伸張していること等があげられます。加えて、2018年3月に子会社化したトライアンフ21の売上高を連結したこと、WEB上の取扱商品の品揃えが300万点を超え、売上に貢献していること、ユーザーがWEBから購入できるAXELショップの利用が増加していること等が、従来型の売上増に追加で寄与するようになってきたことがあげられます。
販売費及び一般管理費につきましては、95億73百万円(同10.2%増)と前年同四半期比8億83百万円増加しました。増加要因としては、当年度よりトライアンフ21の費用が加わったことや人材投入を厚くしていることによる人件費増加並びに運賃及び保管費の値上げ等の影響による増加等があげられます。
この結果、営業利益は53億83百万円(同19.1%増)、経常利益は55億15百万円(同17.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37億50百万円(同18.8%増)となりました。
部門別の状況及び中期経営計画売上施策の進捗状況は以下のとおりです。
<部門別の状況>
部門前第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年12月31日)
(百万円)
当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
至 2018年12月31日)
(百万円)
前年同四半期比
(%)
研究・産業機器部門34,67738,223110.2
病院・介護部門8,5329,211108.0
その他314
合計43,20947,749110.5

①研究・産業機器部門
研究・産業機器部門では、2018年11月に研究用の総合カタログを発刊し、新商品を大量に掲載した頁数3,300頁超、掲載点数約75,000点(従来比約1.5倍)となる、他に類を見ない豊富な品揃えのカタログへと刷新しました。
科学機器分野では、堅調な景気動向を背景とした国内における民間企業からの引き合いが好調だったほか、eコマース型集中購買や、紙カタログに掲載していないWEB掲載商品の売上も拡大し、増収に寄与しました。これらにより当分野の売上高は271億95百万円(同10.1%増)となりました。また、製造現場を対象とする産業機器分野は、民間メーカー向け実験設備やクリーンルーム向けの消耗品が堅調に推移しました。販売チャネルとしては、産業系のインターネット通販業者向けが引き続き伸張し、売上に寄与しました。これらにより当分野の売上高は110億27百万円(同10.5%増)となりました。この結果、当部門の当第3四半期の売上高合計は382億23百万円(同10.2%増)となりました。
②病院・介護部門
病院・介護部門では、2017年11月に更新した医療用総合カタログや、3年連続で更新している介護施設向けカタログにて品揃えの拡大を図った効果もあり、処置・手術用の器具消耗品や介護・リハビリ用品等が伸張したほか、全般的に堅調に推移しました。インターネット通販業者向けも寄与し、当部門の当第3四半期の売上高は92億11百万円(同8.0%増)となりました。
③その他
第1四半期連結会計期間より損益を連結した子会社のトライアンフ21は独自の「OffSide」システムによる理化学機器・消耗品等のWEB購買代行サービスを行っており、そのシステム利用料としての当第3四半期の売上高は3億14百万円となりました。
なお、トライアンフ21については、2018年3月に51%、同年8月に49%の株式を取得し完全子会社化しております。
<中期経営計画売上施策の進捗状況>
前第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日
至 2017年12月31日)
(百万円)
当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
至 2018年12月31日)
(百万円)
前年同四半期比
(%)
同期間計画比
(%)
eコマース6,0237,810129.7100.4
海外事業2,1862,817128.9100.3
新規商材1,3322,049153.895.7

(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間においては、新商品の開発を中心に研究開発活動のため30百万円を計上いたしました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。