四半期報告書-第23期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:06
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間は、売上高 4,989,856千円(前年同期間比 111.0%増)、営業利益 376,067千円(同 61.6%増)、経常利益 549,640千円(同 86.4%増)、親会社株主に帰属する四半期利益 316,133千円(同 45.2%増)となりました。売上高が2倍超へ増大した要因は、M&Aによる寄与もありますが、既存事業自体が二桁成長しているところが肝要です。それに伴って、営業利益も 61.6%の増加となりました。M&Aによる利益増も、のれん償却を吸収し順調です。また、通期計画に対する進捗は、売上高は 51.7%とほぼ計画どおりに推移し、営業利益はすでに 94.3%に達しています。
当社グループが対象としている国内B2C-EC市場は、引き続き高い成長率で推移しつつもEC化率はまだまだ低く、また、構造的な人口減・デフレに対峙する顧客企業のDX化の伸張は続くと予想され、今後も中長期的な成長市場として期待されています。特に、DX化の中心に据えられるのが、(安価大量と逆の位置にある)自社本店ECの構築および強化であり、この支援を事業領域の中心としている当社グループの業績の伸長は、これらの市場ニーズを的確に捉えていることがベースとなっております。
更に当会計期間においては、コロナ禍に起因した特別な社会ニーズの変化も捉えることができ、その影響は全体としてはプラスに働きました。セクター別には、顧客企業の業績へのマイナス影響により、販促事業では若干の逆風とはなりましたが、システム事業および決済事業では、企業のDX投資と生活者の巣ごもり消費の高まりを捉え、大きく追い風となり、これを十分にカバーしています。
以下、主要な3つのセクターの業績になります。
<システム事業セクター>システム事業売上高は、1,889,415千円(同 101.5%増)と2倍の成長となりました。M&Aによる寄与もありますが、顧客のDX投資の高まりを的確に捉えることにより、既存事業も着実に伸長しています。
システム事業は、SaaS型ECシステム(サービス名:ショップサーブ)とPaaS型ECシステム(サービス名:セルサイドソリューション)が対象になります。顧客のEC事業の初期構築支援に加え、以降はそれらの継続利用・継続保守や追加開発で、高いストック性のあるセクターとなり、EC市場の伸長に伴う増大も期待されますが、それ以前に安定した収益基盤となっています。
また、今回より決済代行サービスはシステム事業より切り出し、決済事業として記載しています。
<決済事業セクター>決済事業売上高は、1,169,989千円(同 38.4%増)となりました。社会現象である「巣ごもり消費」の増大を的確に捉え、顧客企業の売上を大幅に伸長させることができた結果です。
決済事業の収益構造は、顧客企業のEC売上げに連動しており、EC市場の伸長にリニアに成長が伴う構造となっております。
<販促事業セクター>販促事業売上高は、1,914,507千円(同 228.6%増)と3倍超の成長となりました。コロナ禍による逆風の中でM&Aによる寄与もあり、計画に対しては少し弱含みながら概ね順調な結果となっています。
販促事業は、サイトへの集客やサイト制作を支援しており、当事業自体がリカール性の高い事業となっている他に、顧客企業のEC売上げが増大することに直結しており、決済事業への収益にも寄与することになります。
第3四半期から第4四半期に向けては、顧客企業のDX投資は更に高まる様相を見せ、また巣ごもりがEC消費の習慣を定着させており、引き続き追い風になると見ています。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、7,516,717千円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における財政状態は次のとおりです。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末比で 140,888千円増加し、7,516,717千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加 76,464千円、関係会社株式の増加 103,720千円によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末比で 41,989千円減少し、5,587,228千円となりました。これは主に、預り金の増加 152,673千円、買掛金の減少 183,139千円によるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末比で 182,878千円増加し、1,929,488千円となりました。これは、2020年3月期の配当金支払 138,437千円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益として、316,133千円を計上したことによります。これにより自己資本比率は 25.7%(前連結会計年度末比 2.0ポイント増)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の四半期末残高は、前連結会計年度末比で 75,565千円増加し、3,364,314千円(前連結会計年度末比 2.3%増)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、342,623千円(前年同四半期は 92,792千円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益 419,017千円、預り金の増加 152,673千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、29,779千円(前年同四半期は 23,218千円の減少)となりました。主な増加要因は、敷金の回収による収入 56,969千円であり、主な減少要因は、敷金の差入による支出 97,984千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、237,051千円(前年同四半期は 138,073千円の減少)となりました。主な減少要因は、配当金の支払額 138,320千円、1年内返済予定の長期借入金の返済による支出 65,004千円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。