四半期報告書-第120期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
① 業績全般の概況
(注)「事業貢献利益」は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
当第3四半期連結累計期間(以下「当累計期間」)における当社グループの連結売上高は、8,419億円(前年同期比2.6%増)となりました。全セグメントにおいて増収となり、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業とヘルスケア事業については、地域別に強弱はあるものの為替影響もあり、第2四半期連結会計期間および当第3四半期連結会計期間とも直前四半期比で売上が増加しており増収基調を維持しています。地域別では当累計期間において前年同期比で、欧州は約6%、アジア(除く中国)は約5%、北米は約1%の増収、中国と日本は前年同期並みとなりました。
売上高の増加とともに生産コストダウンに取り組むことにより売上総利益を拡大させたことに加え、継続して販売費及び一般管理費の増加を抑制したことで、事業貢献利益及び営業利益ともに前年同期比で増益となりました。
事業別では、当期を初年度とする中期経営計画で強化事業と位置付けたインダストリー事業は、主にセンシングユニットが大口顧客のディスプレイ設備投資抑制の影響を受けたことや、映像ソリューションユニットのプラネタリウム直営館の集客低下等による減損損失を計上したことにより、事業貢献利益及び営業利益ともに減益となりました。中期経営計画では「ディスプレイ」「モビリティ」「半導体製造」等を成長領域と位置づけ、光学コンポーネントユニットにおいては、半導体製造装置向けを中心とする産業用途での高付加価値領域へのシフトを目的とし、中国生産子会社2社の持分80%を中国電子部品大手の広州ラックスビジョンズイノベーションテクノロジー有限会社へ譲渡する契約を締結しました。また、顧客を軸としたインダストリー事業横断での事業開発を行うことで新たな案件を受注するなど新規事業開発の加速を推進しています。
収益堅守事業と位置づけたオフィスユニットは、主に増収に伴う売上総利益の増加や生産のコストダウン、物流費の減少などにより増益となっております。また、非重点事業と位置付けたプレシジョンメディシンユニットは、主に遺伝子検査サービスが米国市場の回復により伸長したことで、事業貢献損失が前年同期比で大幅に縮小しております。なお、同ユニットは当社における事業の戦略適合性を考慮するとともに、今後も継続して成長投資が必要であるという点を踏まえ、第三者資本活用等の戦略的選択肢を検討しております。
これらの結果、当累計期間の事業貢献利益は122億円(前年同期比11.3%増)、営業利益は85億円(前年同期比152.8%増)となり、前年同期比で大幅な増益となりました。一方、金利上昇や為替等の影響により金融収支は100億円のマイナスとなり、税引前四半期損失は16億円(前年同期は8億円の税引前四半期損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は41億円(前年同期は32億円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)と前年同期比で損失が増加しました。
なお、当期の第1四半期連結会計期間から報告セグメントの区分を変更しております。前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えた数値で比較分析しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載しております。
② 主要セグメントの状況
(注1)売上高は外部顧客への売上高であります。
(注2)売上高は「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載の「その他」の外部顧客への売上高、営業利益は同記載の「その他」と調整額の合計であります。
(注3)当期の第1四半期連結会計期間から、従来「インダストリー事業」に含めていた一部の事業を「その他」に含めております。また、報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、本社業務にかかわる費用の一部は報告セグメントに帰属しない全社費用として各報告セグメントに配賦しないこととし、報告セグメント利益又は損失の測定方法の変更を行っております。加えて、「デジタルワークプレイス事業」及び「プロフェッショナルプリント事業」の両事業に共通する費用の配賦方法を変更しております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報についても、当変更を反映した後の数値により作成したものを開示しております。
1)デジタルワークプレイス事業
オフィスユニットでは、A3複合機の販売台数は、中国の景況が悪化したこと、また前年同期に欧米など主要地域において半導体不足に起因する受注残の解消という一過性の販売増があった反動を受けたことなどにより、前年同期比でカラー機は89%、モノクロ機は80%、全体では86%と減少しました。消耗品やサービスなどのノンハード売上高は、中国やインドなど一部の地域で増加したことや為替影響もあり、全体では増収となりました。これらにより、オフィスユニットとしては、前年同期比で増収となりました。また、相対的に利益率の高い直販ビジネスの強化や、主に機器生産の人員・経費の最適化による固定費削減及び部材原価低減などによるコストダウン、物流の正常化や当社の航空輸送利用減による物流費の減少が、売上総利益や事業貢献利益の増加に寄与しました。
ITサービスなどの提供を中心とするDW-DXユニットでは、欧米でビジネスコンテンツの管理や業務プロセス管理を提供するサービスが好調であったほか、日本ではAIを用いた通訳サービスや、オフィス移転・リニューアルサービスなど自社開発のサービスが伸長しました。これの結果、DW-DXユニットでは前年同期比で増収となりました。また、販売費及び一般管理費の抑制を行い、事業貢献損失の縮小に寄与しました。
これらの結果、当事業の売上高は4,505億円(前年同期比3.1%増)、事業貢献利益は204億円(前年同期比22.7%増)、営業利益は196億円(前年同期比83.1%増)と増収増益となりました。
2)プロフェッショナルプリント事業
プロダクションプリントユニットでは、デジタル印刷機の販売台数は、欧州や中国での景況減速による投資抑制の影響を受け、前年同期比でカラー機は95%、モノクロ機は87%、全体では92%と減少しました。注力しているカラーデジタル印刷機のヘビープロダクションプリント(HPP)では、前年同期比で130%と伸長しています。消耗品やサービスなどのノンハードについては、インドや中国での印刷需要が増加したことや、為替影響もあり、増収となりました。これらの結果、プロダクションプリントユニットでは前年同期比で増収となりました。
産業印刷ユニットでは、インクジェット印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット)KM-1e」、ラベル印刷機、加飾印刷機、テキスタイル印刷機の販売台数が増加しました。ノンハード売上高は、顧客におけるデジタル印刷化比率が高まり、一般商業印刷、ラベル印刷、加飾印刷の領域で伸長しました。これらの結果、前年同期比で増収となりました。
マーケティングサービスユニットでは、国内販売子会社の非連結化により、前年同期比で減収になりました。
これらの結果、当事業の売上高は1,897億円(前年同期比2.6%増)、販売費及び一般管理費は増加したため、事業貢献利益は88億円(前年同期比5.6%減)、営業利益は87億円(前年同期比0.8%減)となり、増収減益となりました。
3)ヘルスケア事業
ヘルスケアユニットでは、Ⅹ線診断に用いられるDR(デジタルラジオグラフィー)の販売台数は、日本の診療所市場向けで好調を維持したものの、日本の病院市場と、投資抑制の影響があった米国の大規模病院を中心に減少しました。動態解析システムは米国の病院市場を中心に順調に進捗しました。超音波診断装置は、中国含むアジアでは伸長し、日本では整形外科・産科向けを中心に堅調に推移しました。医療ITは、日本では画像診断支援や遠隔医療、病院と診療所並びに診療所と患者それぞれの連携をオンラインでサポートするICTサービス「infomity(インフォミティ)」の販売が引き続き伸長し、米国ではPACS(医用画像管理システム)が伸長しました。また、日本を中心に病院市場向け仕入れ商材の販売が減少しました。これらの結果、ヘルスケアユニットは前年同期比で減収となりました。
プレシジョンメディシンユニットでは、遺伝子検査サービスは、米国内での市場の回復を受け、生殖細胞系列遺伝子変異を評価するRNA検査を中心に遺伝子検査数が前年同期比で増加しました。創薬支援サービスは、米国内での治験実施状況の改善により臨床試験向けと前臨床向け共に前年同期比で増収となりました。なお、米国で遺伝子検査サービスを担うAmbry Genetics Corporationは、増収に伴う売上総利益の増加の他、売掛金の回収率向上やラボの稼働率向上により4四半期連続して黒字となりました。この結果、ユニット全体では当累計期間で赤字幅が縮小しました。
これらの結果、当事業の売上高は985億円(前年同期比1.7%増)、事業貢献損失は54億円(前年同期は81億円の事業貢献損失)、営業損失は58億円(前年同期は90億円の営業損失)と増収損失減少となりました。
4)インダストリー事業
センシングユニットでは、物体色向け計測器および自動車の外観計測向け検査装置の売上は堅調に増加しましたが、光源色向け計測器は、ディスプレイ設備投資抑制の影響により大手顧客を中心とした需要の低迷が継続し、センシングユニット全体では前年同期比で減収となりました。
機能材料ユニットは、ITデバイス、スマートフォン用薄膜フィルムのサプライチェーンにおける余剰在庫が解消に向かい、需要が回復傾向となり、特にスマートフォン用薄膜フィルムの販売は堅調に推移しています。また、当社の主力製品のTVのVA用位相差フィルムの需要は景気低迷の影響を受けたものの堅調に推移し、特に大型TV向け「SANUQI」フィルムは販売を拡大し、前年同期比で増収となりました。また、インダストリー事業横断でICTブランドオーナーへアプローチしたことで、次世代ディスプレイ向けの非偏光板用機能性フィルムを受注し、生産を開始しています。
IJコンポーネントユニットは、中国、欧州顧客によるサイングラフィックス用プリンター向けヘッド販売が好調に推移し、前年同期比で増収となりました。
光学コンポーネントユニットは、プロジェクタ用レンズの販売が中国、欧州市況の影響により低調でしたが、産業用途である半導体製造装置向けの販売は堅調に推移し、前年同期比で増収となりました。
画像IoTソリューションユニットでは、欧米での監視カメラソリューションの販売が順調に進んだこと、また、前期に買収した自動ナンバープレート認識ソリューションを提供するVAXTOR Technologies,S.L.(本社:スペイン)の販売が好調を維持したことから、前年同期比で増収となりました。
映像ソリューションユニットでは、2019年に買収したデジタルプラネタリウムの世界的トップメーカーであるRSA Cosmos S.A.(本社:フランス)の販売が好調に推移したことなどにより、前年同期比で増収となりました。一方で、プラネタリウム直営館での集客が、想定していたコロナ前の水準に回復しなかったこと等により、減損損失17億円を計上しました。
これらの結果、当事業の売上高は1,015億円(前年同期比1.2%増)、センシングユニットにおける売上減に伴う売上総利益の減少、画像IoTソリューションにおける営業人員強化に伴う販売費及び一般管理費の増加などにより事業貢献利益は90億円(同44.1%減)、映像ソリューションにおける減損損失の計上などにより営業利益は69億円(同57.1%減)と増収減益となりました。
(参考)第3四半期連結会計期間の状況
(注)「事業貢献利益」は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
主要セグメントの状況
(注1)売上高は外部顧客への売上高であります。
(注2)売上高は「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載の「その他」の外部顧客への売上高、営業利益は同記載の「その他」と調整額の合計であります。
(注3)当期の第1四半期連結会計期間から、従来「インダストリー事業」に含めていた一部の事業を「その他」に含めております。また、報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、本社業務にかかわる費用の一部は報告セグメントに帰属しない全社費用として各報告セグメントに配賦しないこととし、報告セグメント利益又は損失の測定方法の変更を行っております。加えて、「デジタルワークプレイス事業」及び「プロフェッショナルプリント事業」の両事業に共通する費用の配賦方法を変更しております。前第3四半期連結会計期間のセグメント情報についても、当変更を反映した後の数値により作成したものを開示しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前期末比705億円(5.0%)減少し1兆3,432億円となりました。これは主に、現金及び現金同等物の減少682億円、営業債権及びその他の債権の減少143億円、有形固定資産の減少57億円、棚卸資産の減少54億円、売却目的で保有する資産の増加120億円、のれん及び無形資産の増加95億円によるものであります。
負債合計については、前期末比919億円(10.1%)減少し8,219億円となりました。これは主に、社債及び借入金の減少675億円、営業債務及びその他の債務の減少165億円、その他の流動負債の減少64億円によるものであります。
資本合計については、前期末比213億円(4.3%)増加し5,212億円となりました。
親会社の所有者に帰属する持分合計は、前期末比202億円(4.2%)増加し5,076億円となりました。これは主に、その他の資本の構成要素(主に在外営業活動体の換算差額)の増加277億円、親会社の所有者に帰属する四半期損失の計上41億円によるものであります。
これらの結果、親会社所有者帰属持分比率は、3.3ポイント増加の37.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の連結キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フロー465億円の収入と、投資活動によるキャッシュ・フロー332億円の支出の結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは133億円のプラスとなりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは837億円の支出となりました。
そのほかに、現金及び現金同等物に係る為替変動の影響額等があり、当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比667億円減少の1,138億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前四半期損失16億円に、減価償却費及び償却費569億円、営業債権及びその他の債権の減少による増加361億円等によるキャッシュ・フローの増加と、営業債務及びその他の債務の減少による減少245億円等によるキャッシュ・フローの減少により、営業活動によるキャッシュ・フローは465億円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出193億円、無形資産の取得による支出128億円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは332億円の支出となりました。
この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは133億円のプラス(前年同期は427億円のマイナス)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の純減少額575億円、リース負債の返済160億円、社債の償還及び長期借入金の返済105億円等の支出により、財務活動によるキャッシュ・フローは837億円の支出(前年同期は331億円の収入)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は487億円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況について重要な変更はありません。
(注)「2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における記載金額は、表示単位未満を切り捨てて表示しております。
(1)経営成績の分析
① 業績全般の概況
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | ||
(自2022.4.1 | (自2023.4.1 | |||
至2022.12.31) | 至2023.12.31) | |||
億円 | 億円 | 億円 | % | |
売上高 | 8,210 | 8,419 | 209 | 2.6 |
売上総利益 | 3,515 | 3,681 | 165 | 4.7 |
事業貢献利益(注) | 109 | 122 | 12 | 11.3 |
営業利益 | 33 | 85 | 51 | 152.8 |
税引前四半期損失(△) | △8 | △16 | △8 | - |
親会社の所有者に帰属する四半期損失 (△) | △32 | △41 | △8 | - |
円 | 円 | 円 | % | |
基本的1株当たり四半期損失(△) | △6.60 | △8.39 | △1.79 | - |
億円 | 億円 | 億円 | % | |
設備投資額 | 269 | 304 | 35 | 13.0 |
減価償却費及び償却費 | 566 | 569 | 3 | 0.6 |
研究開発費 | 474 | 487 | 12 | 2.7 |
億円 | 億円 | 億円 | % | |
フリー・キャッシュ・フロー | △427 | 133 | 561 | - |
人 | 人 | 人 | % | |
連結従業員数 | 39,797 | 39,759 | △38 | △0.1 |
為替レート | 円 | 円 | 円 | % |
米ドル | 136.51 | 143.29 | 6.78 | 5.0 |
ユーロ | 140.59 | 155.29 | 14.70 | 10.5 |
(注)「事業貢献利益」は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
当第3四半期連結累計期間(以下「当累計期間」)における当社グループの連結売上高は、8,419億円(前年同期比2.6%増)となりました。全セグメントにおいて増収となり、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業とヘルスケア事業については、地域別に強弱はあるものの為替影響もあり、第2四半期連結会計期間および当第3四半期連結会計期間とも直前四半期比で売上が増加しており増収基調を維持しています。地域別では当累計期間において前年同期比で、欧州は約6%、アジア(除く中国)は約5%、北米は約1%の増収、中国と日本は前年同期並みとなりました。
売上高の増加とともに生産コストダウンに取り組むことにより売上総利益を拡大させたことに加え、継続して販売費及び一般管理費の増加を抑制したことで、事業貢献利益及び営業利益ともに前年同期比で増益となりました。
事業別では、当期を初年度とする中期経営計画で強化事業と位置付けたインダストリー事業は、主にセンシングユニットが大口顧客のディスプレイ設備投資抑制の影響を受けたことや、映像ソリューションユニットのプラネタリウム直営館の集客低下等による減損損失を計上したことにより、事業貢献利益及び営業利益ともに減益となりました。中期経営計画では「ディスプレイ」「モビリティ」「半導体製造」等を成長領域と位置づけ、光学コンポーネントユニットにおいては、半導体製造装置向けを中心とする産業用途での高付加価値領域へのシフトを目的とし、中国生産子会社2社の持分80%を中国電子部品大手の広州ラックスビジョンズイノベーションテクノロジー有限会社へ譲渡する契約を締結しました。また、顧客を軸としたインダストリー事業横断での事業開発を行うことで新たな案件を受注するなど新規事業開発の加速を推進しています。
収益堅守事業と位置づけたオフィスユニットは、主に増収に伴う売上総利益の増加や生産のコストダウン、物流費の減少などにより増益となっております。また、非重点事業と位置付けたプレシジョンメディシンユニットは、主に遺伝子検査サービスが米国市場の回復により伸長したことで、事業貢献損失が前年同期比で大幅に縮小しております。なお、同ユニットは当社における事業の戦略適合性を考慮するとともに、今後も継続して成長投資が必要であるという点を踏まえ、第三者資本活用等の戦略的選択肢を検討しております。
これらの結果、当累計期間の事業貢献利益は122億円(前年同期比11.3%増)、営業利益は85億円(前年同期比152.8%増)となり、前年同期比で大幅な増益となりました。一方、金利上昇や為替等の影響により金融収支は100億円のマイナスとなり、税引前四半期損失は16億円(前年同期は8億円の税引前四半期損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は41億円(前年同期は32億円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)と前年同期比で損失が増加しました。
なお、当期の第1四半期連結会計期間から報告セグメントの区分を変更しております。前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えた数値で比較分析しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載しております。
② 主要セグメントの状況
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | |||
(自2022.4.1 | (自2023.4.1 | ||||
至2022.12.31) | 至2023.12.31) | ||||
億円 | 億円 | 億円 | % | ||
デジタルワークプレイス | 売上高 | 4,371 | 4,505 | 134 | 3.1 |
事業 | 事業貢献利益 | 166 | 204 | 37 | 22.7 |
営業利益 | 107 | 196 | 89 | 83.1 | |
プロフェッショナル | 売上高 | 1,849 | 1,897 | 47 | 2.6 |
プリント事業 | 事業貢献利益 | 93 | 88 | △5 | △5.6 |
営業利益 | 88 | 87 | △0 | △0.8 | |
ヘルスケア事業 | 売上高 | 968 | 985 | 16 | 1.7 |
事業貢献利益 | △81 | △54 | 26 | - | |
営業利益 | △90 | △58 | 31 | - | |
インダストリー事業 | 売上高 | 1,004 | 1,015 | 11 | 1.2 |
事業貢献利益 | 162 | 90 | △71 | △44.1 | |
営業利益 | 161 | 69 | △91 | △57.1 | |
小計 | 売上高 | 8,193 | 8,404 | 210 | 2.6 |
事業貢献利益 | 341 | 329 | △12 | △3.6 | |
営業利益 | 267 | 295 | 28 | 10.6 | |
「その他」及び調整額 | 売上高 | 16 | 15 | △0 | △5.9 |
(注2) | 事業貢献利益 | △231 | △207 | 24 | - |
営業利益 | △233 | △209 | 23 | - | |
要約四半期 | 売上高 | 8,210 | 8,419 | 209 | 2.6 |
連結損益計算書計上額 | 事業貢献利益 | 109 | 122 | 12 | 11.3 |
営業利益 | 33 | 85 | 51 | 152.8 |
(注1)売上高は外部顧客への売上高であります。
(注2)売上高は「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載の「その他」の外部顧客への売上高、営業利益は同記載の「その他」と調整額の合計であります。
(注3)当期の第1四半期連結会計期間から、従来「インダストリー事業」に含めていた一部の事業を「その他」に含めております。また、報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、本社業務にかかわる費用の一部は報告セグメントに帰属しない全社費用として各報告セグメントに配賦しないこととし、報告セグメント利益又は損失の測定方法の変更を行っております。加えて、「デジタルワークプレイス事業」及び「プロフェッショナルプリント事業」の両事業に共通する費用の配賦方法を変更しております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報についても、当変更を反映した後の数値により作成したものを開示しております。
1)デジタルワークプレイス事業
オフィスユニットでは、A3複合機の販売台数は、中国の景況が悪化したこと、また前年同期に欧米など主要地域において半導体不足に起因する受注残の解消という一過性の販売増があった反動を受けたことなどにより、前年同期比でカラー機は89%、モノクロ機は80%、全体では86%と減少しました。消耗品やサービスなどのノンハード売上高は、中国やインドなど一部の地域で増加したことや為替影響もあり、全体では増収となりました。これらにより、オフィスユニットとしては、前年同期比で増収となりました。また、相対的に利益率の高い直販ビジネスの強化や、主に機器生産の人員・経費の最適化による固定費削減及び部材原価低減などによるコストダウン、物流の正常化や当社の航空輸送利用減による物流費の減少が、売上総利益や事業貢献利益の増加に寄与しました。
ITサービスなどの提供を中心とするDW-DXユニットでは、欧米でビジネスコンテンツの管理や業務プロセス管理を提供するサービスが好調であったほか、日本ではAIを用いた通訳サービスや、オフィス移転・リニューアルサービスなど自社開発のサービスが伸長しました。これの結果、DW-DXユニットでは前年同期比で増収となりました。また、販売費及び一般管理費の抑制を行い、事業貢献損失の縮小に寄与しました。
これらの結果、当事業の売上高は4,505億円(前年同期比3.1%増)、事業貢献利益は204億円(前年同期比22.7%増)、営業利益は196億円(前年同期比83.1%増)と増収増益となりました。
2)プロフェッショナルプリント事業
プロダクションプリントユニットでは、デジタル印刷機の販売台数は、欧州や中国での景況減速による投資抑制の影響を受け、前年同期比でカラー機は95%、モノクロ機は87%、全体では92%と減少しました。注力しているカラーデジタル印刷機のヘビープロダクションプリント(HPP)では、前年同期比で130%と伸長しています。消耗品やサービスなどのノンハードについては、インドや中国での印刷需要が増加したことや、為替影響もあり、増収となりました。これらの結果、プロダクションプリントユニットでは前年同期比で増収となりました。
産業印刷ユニットでは、インクジェット印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット)KM-1e」、ラベル印刷機、加飾印刷機、テキスタイル印刷機の販売台数が増加しました。ノンハード売上高は、顧客におけるデジタル印刷化比率が高まり、一般商業印刷、ラベル印刷、加飾印刷の領域で伸長しました。これらの結果、前年同期比で増収となりました。
マーケティングサービスユニットでは、国内販売子会社の非連結化により、前年同期比で減収になりました。
これらの結果、当事業の売上高は1,897億円(前年同期比2.6%増)、販売費及び一般管理費は増加したため、事業貢献利益は88億円(前年同期比5.6%減)、営業利益は87億円(前年同期比0.8%減)となり、増収減益となりました。
3)ヘルスケア事業
ヘルスケアユニットでは、Ⅹ線診断に用いられるDR(デジタルラジオグラフィー)の販売台数は、日本の診療所市場向けで好調を維持したものの、日本の病院市場と、投資抑制の影響があった米国の大規模病院を中心に減少しました。動態解析システムは米国の病院市場を中心に順調に進捗しました。超音波診断装置は、中国含むアジアでは伸長し、日本では整形外科・産科向けを中心に堅調に推移しました。医療ITは、日本では画像診断支援や遠隔医療、病院と診療所並びに診療所と患者それぞれの連携をオンラインでサポートするICTサービス「infomity(インフォミティ)」の販売が引き続き伸長し、米国ではPACS(医用画像管理システム)が伸長しました。また、日本を中心に病院市場向け仕入れ商材の販売が減少しました。これらの結果、ヘルスケアユニットは前年同期比で減収となりました。
プレシジョンメディシンユニットでは、遺伝子検査サービスは、米国内での市場の回復を受け、生殖細胞系列遺伝子変異を評価するRNA検査を中心に遺伝子検査数が前年同期比で増加しました。創薬支援サービスは、米国内での治験実施状況の改善により臨床試験向けと前臨床向け共に前年同期比で増収となりました。なお、米国で遺伝子検査サービスを担うAmbry Genetics Corporationは、増収に伴う売上総利益の増加の他、売掛金の回収率向上やラボの稼働率向上により4四半期連続して黒字となりました。この結果、ユニット全体では当累計期間で赤字幅が縮小しました。
これらの結果、当事業の売上高は985億円(前年同期比1.7%増)、事業貢献損失は54億円(前年同期は81億円の事業貢献損失)、営業損失は58億円(前年同期は90億円の営業損失)と増収損失減少となりました。
4)インダストリー事業
センシングユニットでは、物体色向け計測器および自動車の外観計測向け検査装置の売上は堅調に増加しましたが、光源色向け計測器は、ディスプレイ設備投資抑制の影響により大手顧客を中心とした需要の低迷が継続し、センシングユニット全体では前年同期比で減収となりました。
機能材料ユニットは、ITデバイス、スマートフォン用薄膜フィルムのサプライチェーンにおける余剰在庫が解消に向かい、需要が回復傾向となり、特にスマートフォン用薄膜フィルムの販売は堅調に推移しています。また、当社の主力製品のTVのVA用位相差フィルムの需要は景気低迷の影響を受けたものの堅調に推移し、特に大型TV向け「SANUQI」フィルムは販売を拡大し、前年同期比で増収となりました。また、インダストリー事業横断でICTブランドオーナーへアプローチしたことで、次世代ディスプレイ向けの非偏光板用機能性フィルムを受注し、生産を開始しています。
IJコンポーネントユニットは、中国、欧州顧客によるサイングラフィックス用プリンター向けヘッド販売が好調に推移し、前年同期比で増収となりました。
光学コンポーネントユニットは、プロジェクタ用レンズの販売が中国、欧州市況の影響により低調でしたが、産業用途である半導体製造装置向けの販売は堅調に推移し、前年同期比で増収となりました。
画像IoTソリューションユニットでは、欧米での監視カメラソリューションの販売が順調に進んだこと、また、前期に買収した自動ナンバープレート認識ソリューションを提供するVAXTOR Technologies,S.L.(本社:スペイン)の販売が好調を維持したことから、前年同期比で増収となりました。
映像ソリューションユニットでは、2019年に買収したデジタルプラネタリウムの世界的トップメーカーであるRSA Cosmos S.A.(本社:フランス)の販売が好調に推移したことなどにより、前年同期比で増収となりました。一方で、プラネタリウム直営館での集客が、想定していたコロナ前の水準に回復しなかったこと等により、減損損失17億円を計上しました。
これらの結果、当事業の売上高は1,015億円(前年同期比1.2%増)、センシングユニットにおける売上減に伴う売上総利益の減少、画像IoTソリューションにおける営業人員強化に伴う販売費及び一般管理費の増加などにより事業貢献利益は90億円(同44.1%減)、映像ソリューションにおける減損損失の計上などにより営業利益は69億円(同57.1%減)と増収減益となりました。
(参考)第3四半期連結会計期間の状況
前第3四半期 連結会計期間 | 当第3四半期 連結会計期間 | 増減 | ||
(自2022.10.1 | (自2023.10.1 | |||
至2022.12.31) | 至2023.12.31) | |||
億円 | 億円 | 億円 | % | |
売上高 | 2,902 | 2,892 | △10 | △0.4 |
売上総利益 | 1,255 | 1,308 | 53 | 4.2 |
事業貢献利益(注) | 102 | 99 | △3 | △3.1 |
営業利益 | 85 | 77 | △7 | △8.8 |
税引前四半期利益 | 22 | 20 | △1 | △7.3 |
親会社の所有者に帰属する四半期利益 | 34 | 3 | △31 | △90.1 |
円 | 円 | 円 | % | |
基本的1株当たり四半期利益 | 7.06 | 0.70 | △6.36 | △90.1 |
億円 | 億円 | 億円 | % | |
設備投資額 | 90 | 115 | 25 | 28.1 |
減価償却費及び償却費 | 188 | 191 | 2 | 1.6 |
研究開発費 | 163 | 162 | △0 | △0.5 |
億円 | 億円 | 億円 | % | |
フリー・キャッシュ・フロー | △173 | 39 | 213 | - |
為替レート | 円 | 円 | 円 | % |
米ドル | 141.59 | 147.89 | 6.30 | 4.4 |
ユーロ | 144.30 | 159.11 | 14.81 | 10.3 |
(注)「事業貢献利益」は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
主要セグメントの状況
前第3四半期 連結会計期間 | 当第3四半期 連結会計期間 | 増減 | |||
(自2022.10.1 | (自2023.10.1 | ||||
至2022.12.31) | 至2023.12.31) | ||||
億円 | 億円 | 億円 | % | ||
デジタルワークプレイス | 売上高 | 1,586 | 1,560 | △25 | △1.6 |
事業 | 事業貢献利益 | 94 | 97 | 3 | 3.5 |
営業利益 | 79 | 96 | 16 | 20.4 | |
プロフェッショナル | 売上高 | 650 | 656 | 6 | 0.9 |
プリント事業 | 事業貢献利益 | 54 | 51 | △3 | △5.7 |
営業利益 | 53 | 51 | △2 | △4.8 | |
ヘルスケア事業 | 売上高 | 329 | 346 | 17 | 5.3 |
事業貢献利益 | △3 | △14 | △10 | - | |
営業利益 | △4 | △15 | △11 | - | |
インダストリー事業 | 売上高 | 330 | 322 | △8 | △2.6 |
事業貢献利益 | 40 | 30 | △9 | △24.3 | |
営業利益 | 39 | 13 | △25 | △64.9 | |
小計 | 売上高 | 2,897 | 2,886 | △10 | △0.4 |
事業貢献利益 | 186 | 165 | △20 | △11.0 | |
営業利益 | 169 | 145 | △23 | △13.9 | |
「その他」及び調整額 | 売上高 | 5 | 5 | △0 | △2.0 |
(注2) | 事業貢献利益 | △83 | △66 | 17 | - |
営業利益 | △83 | △67 | 16 | - | |
要約四半期 | 売上高 | 2,902 | 2,892 | △10 | △0.4 |
連結損益計算書計上額 | 事業貢献利益 | 102 | 99 | △3 | △3.1 |
営業利益 | 85 | 77 | △7 | △8.8 |
(注1)売上高は外部顧客への売上高であります。
(注2)売上高は「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5 事業セグメント」に記載の「その他」の外部顧客への売上高、営業利益は同記載の「その他」と調整額の合計であります。
(注3)当期の第1四半期連結会計期間から、従来「インダストリー事業」に含めていた一部の事業を「その他」に含めております。また、報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、本社業務にかかわる費用の一部は報告セグメントに帰属しない全社費用として各報告セグメントに配賦しないこととし、報告セグメント利益又は損失の測定方法の変更を行っております。加えて、「デジタルワークプレイス事業」及び「プロフェッショナルプリント事業」の両事業に共通する費用の配賦方法を変更しております。前第3四半期連結会計期間のセグメント情報についても、当変更を反映した後の数値により作成したものを開示しております。
(2)財政状態の分析
前連結会計年度末 | 当第3四半期 連結会計期間末 | 増減 | |
資産合計 (億円) | 14,137 | 13,432 | △705 |
負債合計 (億円) | 9,138 | 8,219 | △919 |
資本合計 (億円) | 4,998 | 5,212 | 213 |
親会社の所有者に帰属する持分合計(億円) | 4,874 | 5,076 | 202 |
親会社所有者帰属持分比率 (%) | 34.5 | 37.8 | 3.3 |
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前期末比705億円(5.0%)減少し1兆3,432億円となりました。これは主に、現金及び現金同等物の減少682億円、営業債権及びその他の債権の減少143億円、有形固定資産の減少57億円、棚卸資産の減少54億円、売却目的で保有する資産の増加120億円、のれん及び無形資産の増加95億円によるものであります。
負債合計については、前期末比919億円(10.1%)減少し8,219億円となりました。これは主に、社債及び借入金の減少675億円、営業債務及びその他の債務の減少165億円、その他の流動負債の減少64億円によるものであります。
資本合計については、前期末比213億円(4.3%)増加し5,212億円となりました。
親会社の所有者に帰属する持分合計は、前期末比202億円(4.2%)増加し5,076億円となりました。これは主に、その他の資本の構成要素(主に在外営業活動体の換算差額)の増加277億円、親会社の所有者に帰属する四半期損失の計上41億円によるものであります。
これらの結果、親会社所有者帰属持分比率は、3.3ポイント増加の37.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
(単位:億円) |
前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | △167 | 465 | 633 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △259 | △332 | △72 |
計 | △427 | 133 | 561 |
(フリー・キャッシュ・フロー) | |||
財務活動によるキャッシュ・フロー | 331 | △837 | △1,169 |
当第3四半期連結累計期間の連結キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フロー465億円の収入と、投資活動によるキャッシュ・フロー332億円の支出の結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは133億円のプラスとなりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは837億円の支出となりました。
そのほかに、現金及び現金同等物に係る為替変動の影響額等があり、当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比667億円減少の1,138億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前四半期損失16億円に、減価償却費及び償却費569億円、営業債権及びその他の債権の減少による増加361億円等によるキャッシュ・フローの増加と、営業債務及びその他の債務の減少による減少245億円等によるキャッシュ・フローの減少により、営業活動によるキャッシュ・フローは465億円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出193億円、無形資産の取得による支出128億円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは332億円の支出となりました。
この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは133億円のプラス(前年同期は427億円のマイナス)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の純減少額575億円、リース負債の返済160億円、社債の償還及び長期借入金の返済105億円等の支出により、財務活動によるキャッシュ・フローは837億円の支出(前年同期は331億円の収入)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は487億円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況について重要な変更はありません。
(注)「2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における記載金額は、表示単位未満を切り捨てて表示しております。