四半期報告書-第84期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/08 13:02
【資料】
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【項目】
30項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
(a)財政状態に関する分析
当第2四半期連結会計期間末の資産の残高は、たな卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ21,778百万円増加の1,000,341百万円となりました。
負債の残高は、退職給付に係る負債の減少等により、前連結会計年度末に比べ8,831百万円減少の333,370百万円となりました。
純資産の残高は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ30,610百万円増加の666,971百万円となりました。
(b)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、日本政府の経済政策や日本銀行の金融政策に加えて、堅調な世界経済に伴う底堅い外需と国内の設備投資の緩やかな増加や雇用情勢の改善により、全体として緩やかな回復基調で推移しました。世界経済は、通商問題への懸念が広がる中にあっても、米国や欧州のユーロ圏諸国では堅調な個人消費や設備投資の緩やかな増加が続き、経済成長は底堅く推移した一方で、中国ではインフラ投資の増勢の鈍化や通商問題への懸念から景気の伸びは減速傾向で推移しました。
このような環境のもと、当社グループの第2四半期連結累計期間における売上高は381,111百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は34,484百万円(前年同期比3.9%減)、経常利益は35,132百万円(前年同期比2.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27,138百万円(前年同期比3.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ファスニング)
当第2四半期連結累計期間のファスニング事業を取り巻く事業環境は、世界経済の緩やかな回復に支えられてアパレル小売市場では適正な在庫水準を維持しましたが、米中の通商問題への懸念や新興国通貨安など先行きは不透明な状況が続いています。このような事業環境のもと、ファスニング事業の売上高(セグメント間の内部売上を含む)は、中国・アジア地域では顧客サービス対応強化や供給力強化による顧客需要の着実な捕捉に加え、北中米地域ではジーンズ市況の持ち直しなど好調に推移し、全体で175,103百万円(前年同期比5.0%増)となりました。営業利益は、中国・アジア地域を中心に増産対応や賃金上昇による労務費の増加、営業・開発体制の強化による販売管理費増加等の減益要因があったものの、販売ボリューム増加および操業度の向上に加え、継続的なコスト削減の取り組みによる増益要因が大きく、31,671百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
(AP)
当第2四半期連結累計期間のAP事業を取り巻く事業環境は、日本国内の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅で減少しました。海外においては、米国経済の好景気に伴い住宅市場も堅調に推移し、中国においては大都市の不動産取引抑制策により住宅在庫過剰感は弱まり、一方、地方都市の住宅市場では活発となりました。このような事業環境のもと、日本国内では、樹脂窓とアルミ樹脂複合窓による窓の高断熱化や“網”のない耐熱強化複層ガラスとクリアネット網戸の組み合わせによる高付加価値化の推進、エクステリア商品の建築と外構の一体設計提案による販売強化を行いました。海外では、全体として緩やかな回復基調が続き、安定した収益を確保しています。
この結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は203,584百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益はアルミ地金、資材価格の高騰とIT費用等の販売管理費の増加により9,633百万円(前年同期比22.9%減)となりました。
(その他)
ファスニング加工用機械・建材加工用機械・金型及び機械部品製造・販売、不動産、アルミ製錬事業等を行っております。
当第2四半期連結累計期間におけるその他の事業の売上高(セグメント間の内部売上を含む)は、25,698百万円(前年同期比11.1%減)、営業利益は374百万円(前年同期比57.2%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ,11,379百万円増加し、168,799百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られたキャッシュ・フローは35,803百万円であり、前年同期比で2,643百万円の増加となりました。これは主に、売上債権の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用されたキャッシュ・フローは20,269百万円であり、前年同期比で24,574百万円の減少となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用されたキャッシュ・フローは3,673百万円であり、前年同期比で526百万円の減少となりました。これは主に、短期借入金の増加によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は11,504百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、新たに経営成績に影響を与える事象は発生しておりません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。