四半期報告書-第88期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/10 14:00
【資料】
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【項目】
37項目
(1)財政状態及び経営成績の状況
(a)財政状態に関する分析
当第2四半期連結会計期間末の資産の残高は、棚卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ85,457百万円増加の1,242,398百万円となりました。
負債の残高は、賞与引当金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,829百万円増加の321,506百万円となりました。
純資産の残高は、為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べ83,627百万円増加の920,892百万円となりました。
(b)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の厳しい行動制限が解除され、経済社会活動の正常化が進みつつあります。一方で、円安の加速や資源価格の上昇に伴い、エネルギーや幅広い品目での価格上昇が続いています。世界経済においては、中国のゼロコロナ政策による中国及び世界経済への影響、ウクライナ情勢の長期化によるエネルギー問題やサプライチェーンへの影響など様々な要因があり、引き続き先行きが不透明な状況となっております。
このような環境のもと、当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は前年同四半期比15.7%増の443,878百万円、営業利益は前年同四半期比2.5%減の31,919百万円、経常利益は前年同四半期比6.1%増の35,228百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期比4.2%増の24,337百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ファスニング)
当第2四半期連結累計期間のファスニング事業を取り巻く事業環境は、世界的な物価高騰及び各国の金融引き締めにより、景気の先行き不透明感が高まり、欧米を中心としたアパレル小売市場は回復の勢いが減退しました。各国でのインフレ加速、エネルギー不足、中国でのゼロコロナ政策の継続などにより、景気の先行き不透明感が高まっております。
このような事業環境のもと、中国では都市封鎖の影響を受けて売上が落ち込んだものの、Europe地域での鞄分野向け販売、ASEAN地域でのスポーツ分野向け販売などが好調に推移し、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前年同四半期比19.6%増の202,145百万円となりました。営業利益は、原材料価格高騰や輸送運賃の上昇などの減益要因があったものの、販売ボリュームの増加や継続的な販管費抑制の取組み、急速に進んだ円安による増益影響などにより、前年同四半期比27.7%増の28,897百万円となりました。
(AP)
当第2四半期連結累計期間のAP事業を取り巻く事業環境は、日本国内においては、資材価格の高騰や住宅設備の納期遅延が継続する中、新設住宅着工戸数は前年を下回りました。海外においては、北米では市場が好調に推移、中国では不動産規制の緩和が進んだものの市場は落ち込んでおります。アジアでは、インドネシアでコロナ禍からの回復傾向にある一方、台湾、シンガポールで新型コロナウイルス感染症の影響による物件現場進捗の遅れが継続しております。
このような事業環境のもと、日本国内においては、樹脂窓、アルミ樹脂複合窓等の販売が好調に推移しました。また、7月には、業界トップクラスの耐積雪、耐風性能を持つ高意匠のスチール折板屋根カーポート「ジーポート Pro」シリーズを発売しました。9月には、西日本エリアにおけるエクステリア施工技能者の育成や施工品質の向上を推進するため、エクステリア施工技術研修所「DO SPACE 四国」を開設しました。海外においては、北米やインドネシアで販売が好調に推移し、中国でも、市場が悪化している中、販売が前年を上回りました。
この結果、売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前年同四半期比12.4%増の239,353百万円、営業利益は、販売ボリュームの増加や価格改定、製造コストダウンがあったものの、資材価格高騰影響を吸収できず、前年同四半期比55.2%減の4,650百万円となりました。
(その他)
その他事業につきましては、不動産、アルミ製錬事業等を行っております。
当第2四半期連結累計期間におけるその他事業の売上高(セグメント間の内部売上を含む)は前年同四半期比35.8%増の16,506百万円、営業損失は700百万円(前年同四半期は営業利益571百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ20,460百万円増加し、285,100百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られたキャッシュ・フローは28,130百万円であり、前年同四半期比で16,164百万円の減少となりました。これは主に、棚卸資産の増減額の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用されたキャッシュ・フローは20,555百万円であり、前年同四半期比で2,697百万円の減少となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用されたキャッシュ・フローは5,286百万円であり、前年同四半期比で582百万円の増加となりました。これは主に、配当金の支払額が増加したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は11,621百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、新たに経営成績に影響を与える事象は発生しておりません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。