四半期報告書-第183期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/13 9:32
【資料】
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【項目】
40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の当社グループの成績については、都市交通事業をはじめ、エンタテインメント事業、旅行事業、ホテル事業、不動産事業など、多くの事業で新型コロナウイルスの影響(※)を大きく受け、大幅な減収となったことに加え、持分法による投資損益が悪化したことや、特別損失として新型コロナウイルス関連損失を計上したこと等により、次のとおりとなりました。
※ 新型コロナウイルスの影響:営業収益 △875億円、営業損益 △465億円
当第1四半期連結累計期間
(自 2020年4月 1日
至 2020年6月30日)
対前年同期比較
増減額増減率(%)
営業収益1,112億86百万円△758億75百万円△40.5
営業利益又は営業損失(△)△132億9百万円△440億98百万円-
経常利益又は経常損失(△)△153億79百万円△475億67百万円-
親会社株主に帰属する
四半期純利益又は
親会社株主に帰属する
四半期純損失(△)
△189億円△402億96百万円-

セグメント別の業績は次のとおりです。
(都市交通事業)
鉄道事業・自動車事業とも新型コロナウイルスの影響を受け、旅客数が大きく減少したことや、前年8月にコンビニエンスストア事業及び駅売店事業を外部化した影響等により、営業収益は前年同期に比べ285億95百万円(△47.6%)減少し、315億29百万円となり、営業損益は前年同期に比べ200億50百万円悪化し、71億87百万円の営業損失となりました。
(不動産事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、梅田地区をはじめとした多くの商業施設で休館や営業時間の短縮を実施したこと等により、営業収益は前年同期に比べ64億4百万円(△13.1%)減少し、423億3百万円となり、営業利益は前年同期に比べ2億41百万円(△3.0%)減少し、78億65百万円となりました。
(エンタテインメント事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、スポーツ事業において阪神タイガースの公式戦主催試合が皆無となったことや、ステージ事業において宝塚歌劇の公演を全て中止したこと等により、営業収益は前年同期に比べ194億74百万円(△84.7%)減少し、35億30百万円となり、営業損益は前年同期に比べ105億20百万円悪化し、26億2百万円の営業損失となりました。
(情報・通信事業)
情報サービス事業において交通システム分野の大型案件が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ12億26百万円(10.9%)増加し、124億59百万円となり、営業利益は前年同期に比べ3億30百万円(68.8%)増加し、8億10百万円となりました。
(旅行事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、期を通じて海外・国内ツアーの催行を中止したこと等により、営業収益は前年同期に比べ108億79百万円(△98.9%)減少し、1億25百万円となり、営業損益は前年同期に比べ69億94百万円悪化し、49億3百万円の営業損失となりました。
(国際輸送事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、航空輸送の取扱が減少したこと等により営業収益は前年同期に比べ3億21百万円(△1.7%)減少し、188億14百万円となりましたが、東アジアにおいて緊急輸送の取扱があったことや日本においてロジスティクス事業の取扱が増加したこと等により、営業利益は前年同期に比べ2億28百万円増加し、12百万円となりました。
(ホテル事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、一部ホテルを一時休館したほか、宿泊部門・料飲部門ともに利用者数が大きく減少したことにより、営業収益は前年同期に比べ140億90百万円(△86.8%)減少し、21億42百万円となり、営業損益は前年同期に比べ54億88百万円悪化し、51億96百万円の営業損失となりました。
(その他)
建設業等その他の事業については、営業収益は前年同期に比べ23億24百万円(34.8%)増加し、90億4百万円となりましたが、営業損益は前年同期に比べ3億71百万円悪化し、2億11百万円の営業損失となりました。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計については、投資有価証券や販売土地及び建物が増加したものの、有形固定資産や受取手形及び売掛金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ208億10百万円減少の2兆4,682億71百万円となりました。
負債合計については、有利子負債が増加したものの、未払金(流動負債の「その他」)が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ77億59百万円減少の1兆5,436億49百万円となりました。
純資産合計については、利益剰余金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ130億51百万円減少の9,246億21百万円となり、自己資本比率は35.8%となりました。
(注)四半期連結キャッシュ・フロー計算書の記載を省略しているため、キャッシュ・フローの状況の分析についても記載を省略しています。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はなく、また当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
特記事項はありません。
(5) 主要な設備
① 重要な設備の新設等
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第1四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりです。
セグメントの名称会社名・設備の内容投資額(百万円)完了年月
不動産(国内子会社)
阪急電鉄㈱
宝塚ホテル移転計画
11,0102020年6月
阪急阪神不動産㈱
銀座3丁目開発計画
15,7482020年4月

前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第1四半期連結累計期間に変更したものは、次のとおりです。
セグメントの名称会社名・設備の内容投資予定額
(百万円)
資金調達
方法
工事着手
年月
取得・完成
予定年月
不動産(国内子会社)
阪急阪神不動産㈱
彩都もえぎ物流施設計画
10,526自己資金
及び借入金
2020年1月2021年5月

(注)前連結会計年度末において、未定としていた投資予定額を変更しています。
② 重要な設備の除却等
当社グループは、2020年6月1日付で北神急行線に関する鉄道資産を神戸市交通局へ譲渡しています。