四半期報告書-第186期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/10 10:34
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間については、不動産事業においてホテルの宿泊需要が回復したことや、都市交通事業において旅客数に一定の回復がみられたこと、またエンタテインメント事業において、阪神タイガースが18年振りにリーグ優勝を遂げるなど、スポーツ事業が好調に推移したこと等により、営業収益、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも増加しました。
当第2四半期連結累計期間の当社グループの成績は次のとおりです。
当第2四半期連結累計期間
(自 2023年4月 1日
至 2023年9月30日)
対前年同期比較
増減額増減率(%)
営業収益4,856億44百万円184億84百万円4.0
営業利益643億20百万円155億65百万円31.9
経常利益669億30百万円174億35百万円35.2
親会社株主に帰属する
四半期純利益
448億73百万円138億23百万円44.5

セグメント別の業績は次のとおりです。
(都市交通事業)
当期より鉄道駅バリアフリー料金の収受を開始したことに加えて、鉄道事業・自動車事業とも旅客数に一定の回復がみられたこと等により、営業収益は前年同期に比べ92億27百万円(10.2%)増加し、998億19百万円となり、営業利益は前年同期に比べ67億91百万円(57.3%)増加し、186億51百万円となりました。
(不動産事業)
ホテル事業においてインバウンドを中心に宿泊需要が回復したことや、賃貸事業において大阪梅田ツインタワーズ・サウスをはじめとする各物件が堅調に推移したこと、また海外不動産事業の規模拡大等により、営業収益は前年同期に比べ134億78百万円(10.5%)増加し、1,423億81百万円となり、営業利益は前年同期に比べ108億41百万円(93.5%)増加し、224億36百万円となりました。
(エンタテインメント事業)
スポーツ事業において18年振りにリーグ優勝を遂げた阪神タイガースの公式戦主催試合の入場人員が増加したことや、ステージ事業において宝塚歌劇の一部公演を中止したものの、前年同期比では公演回数が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ62億28百万円(14.4%)増加し、494億40百万円となり、営業利益は前年同期に比べ27億71百万円(20.0%)増加し、166億42百万円となりました。
(情報・通信事業)
情報サービス事業において受注が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ18億97百万円(7.2%)増加し、283億73百万円となり、営業利益は前年同期に比べ3億16百万円(19.7%)増加し、19億22百万円となりました。
(旅行事業)
国内旅行が好調に推移したことや、復調途上である海外旅行の取扱が前年同期比では増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ250億31百万円(29.1%)増加し、1,110億38百万円となりました。営業利益は、自治体の支援業務など旅行以外の事業の受注が減少したこと等により、前年同期に比べ21億96百万円(△26.9%)減少し、59億56百万円となりました。
(国際輸送事業)
航空・海上輸送ともに、需給の逼迫状況が緩和したことに加えて、顧客の在庫調整等によって物流需要が伸び悩んだこと等により、営業収益は前年同期に比べ371億53百万円(△42.6%)減少し、500億50百万円となり、営業利益は前年同期に比べ29億17百万円(△80.5%)減少し、7億8百万円となりました。
(その他)
建設業等その他の事業については、営業収益は前年同期に比べ5億79百万円(2.6%)増加し、224億83百万円となり、営業利益は前年同期に比べ1億13百万円(27.1%)増加し、5億34百万円となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計については、受取手形及び売掛金が減少したものの、投資有価証券や販売土地及び建物が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ711億35百万円増加し、2兆9,365億45百万円となりました。
負債合計については、未払金(流動負債の「その他」)が減少したものの、有利子負債や長期前受工事負担金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ70億78百万円増加し、1兆8,915億48百万円となりました。
純資産合計については、利益剰余金や非支配株主持分が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ640億57百万円増加し、1兆449億97百万円となり、自己資本比率は32.6%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物については、前連結会計年度末に比べ29億16百万円増加し、442億92百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益666億36百万円、減価償却費304億3百万円、売上債権の減少額329億15百万円、棚卸資産の増加額251億35百万円、法人税等の支払額119億19百万円等により、713億69百万円の収入(前年同期は643億30百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出583億99百万円、投資有価証券の取得による支出323億59百万円、工事負担金等受入による収入226億27百万円等により、718億86百万円の支出(前年同期は796億43百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増による収入120億66百万円、社債の発行による収入198億88百万円、社債の償還による支出200億円、配当金の支払額60億62百万円等により、10億22百万円の収入(前年同期は159億95百万円の収入)となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はなく、また当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。