四半期報告書-第183期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の当社グループの成績については、都市交通事業をはじめ、エンタテインメント事業、旅行事業、ホテル事業、不動産事業など、多くの事業で新型コロナウイルスの影響(※)を大きく受け、大幅な減収となったことに加え、持分法による投資損益が悪化したことや、特別利益として雇用調整助成金を計上したこと、特別損失として新型コロナウイルス関連損失を計上したこと等により、次のとおりとなりました。
※ 新型コロナウイルスの影響:営業収益 △1,426億円、営業損益 △739億円
セグメント別の業績は次のとおりです。
(都市交通事業)
鉄道事業・自動車事業とも新型コロナウイルスの影響を受け、旅客数が大きく減少したことや、前年8月にコンビニエンスストア事業及び駅売店事業を外部化した影響等により、営業収益は前年同期に比べ465億39百万円(△39.2%)減少し、722億78百万円となり、営業損益は前年同期に比べ320億7百万円悪化し、70億46百万円の営業損失となりました。
(不動産事業)
マンション分譲において前年同期に大規模物件の竣工・引渡があったほか、新型コロナウイルスの影響を受け、梅田地区をはじめ多くの商業施設で一時休館や営業時間の短縮を実施したこと等により、営業収益は前年同期に比べ505億41百万円(△38.6%)減少の805億48百万円となり、営業利益は前年同期に比べ131億32百万円(△49.9%)減少し、131億98百万円となりました。
(エンタテインメント事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、スポーツ事業において阪神タイガースの公式戦主催試合が減少したことや、ステージ事業において宝塚歌劇の多くの公演を中止したことに加え、両事業とも興行の再開後にイベント開催制限措置の影響を受けたこと等により、営業収益は前年同期に比べ329億21百万円(△69.0%)減少の147億68百万円となり、営業損益は前年同期に比べ180億7百万円悪化し、26億15百万円の営業損失となりました。
(情報・通信事業)
放送・通信事業においてインターネットサービスの加入者が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ90百万円(0.3%)増加の262億69百万円となり、営業利益は前年同期に比べ73百万円(3.4%)増加の22億18百万円となりました。
(旅行事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、期を通じて海外ツアーの催行を中止したほか、7月以降に販売を再開した国内ツアーも集客が前年同期を大きく下回ったこと等により、営業収益は前年同期に比べ207億86百万円(△95.9%)減少の8億87百万円となり、営業損益は前年同期に比べ133億83百万円悪化し、93億50百万円の営業損失となりました。
(国際輸送事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、航空輸送の取扱が減少したこと等により営業収益は前年同期に比べ8億22百万円(△2.2%)減少し、373億5百万円となりましたが、東アジアにおいて緊急輸送の取扱があったことや日本においてロジスティクス事業の取扱が増加したこと等により、営業利益は前年同期に比べ8億54百万円増加し、4億63百万円となりました。
(ホテル事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、一部ホテルを一時休館したほか、宿泊部門・料飲部門ともに利用者数が大きく減少したことにより、営業収益は前年同期に比べ243億33百万円(△77.8%)減少し、69億53百万円となり、営業損益は前年同期に比べ99億64百万円悪化し、100億5百万円の営業損失となりました。
(その他)
建設業等その他の事業については、営業収益は前年同期に比べ44億9百万円(28.0%)増加し、201億82百万円となりましたが、営業利益は前年同期に比べ5億12百万円(△70.5%)減少し、2億14百万円となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計については、販売土地及び建物や投資有価証券が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ314億84百万円増加の2兆5,205億66百万円となりました。
負債合計については、未払金(流動負債の「その他」)が減少したものの、有利子負債が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ449億44百万円増加の1兆5,963億53百万円となりました。
純資産合計については、利益剰余金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ134億60百万円減少の9,242億12百万円となり、自己資本比率は35.0%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物については、前連結会計年度末に比べ24億95百万円増加し、260億21百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失291億65百万円、減価償却費280億15百万円、たな卸資産の増加額207億26百万円、法人税等の支払額219億22百万円等により、457億68百万円の支出となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出790億95百万円、固定資産の売却による収入198億41百万円、工事負担金等受入による収入236億40百万円等により、367億17百万円の支出(前年同期比17.1%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増による収入62億49百万円、コマーシャル・ペーパーの純増による収入500億円、社債の発行による収入497億57百万円、社債の償還による支出150億円、配当金の支払額60億94百万円等により、833億25百万円の収入となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はなく、また当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、2020年度連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの影響を合理的に算定することが困難であることから未定としていましたが、現時点で入手可能な情報に基づき算定した連結業績予想を2020年11月6日に公表しました。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。
(6) 主要な設備
① 重要な設備の新設等
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりです。
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第2四半期連結累計期間に変更したものは、次のとおりです。
(注)前連結会計年度末において、未定としていた投資予定額を変更しています。
② 重要な設備の除却等
当社グループは、2020年6月1日付で北神急行線に関する鉄道資産を神戸市交通局へ譲渡しています。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の当社グループの成績については、都市交通事業をはじめ、エンタテインメント事業、旅行事業、ホテル事業、不動産事業など、多くの事業で新型コロナウイルスの影響(※)を大きく受け、大幅な減収となったことに加え、持分法による投資損益が悪化したことや、特別利益として雇用調整助成金を計上したこと、特別損失として新型コロナウイルス関連損失を計上したこと等により、次のとおりとなりました。
※ 新型コロナウイルスの影響:営業収益 △1,426億円、営業損益 △739億円
当第2四半期連結累計期間 (自 2020年4月 1日 至 2020年9月30日) | 対前年同期比較 | ||
増減額 | 増減率(%) | ||
営業収益 | 2,410億18百万円 | △1,697億14百万円 | △41.3 |
営業利益又は営業損失(△) | △147億23百万円 | △862億70百万円 | - |
経常利益又は経常損失(△) | △193億94百万円 | △912億96百万円 | - |
親会社株主に帰属する 四半期純利益又は 親会社株主に帰属する 四半期純損失(△) | △230億7百万円 | △706億37百万円 | - |
セグメント別の業績は次のとおりです。
(都市交通事業)
鉄道事業・自動車事業とも新型コロナウイルスの影響を受け、旅客数が大きく減少したことや、前年8月にコンビニエンスストア事業及び駅売店事業を外部化した影響等により、営業収益は前年同期に比べ465億39百万円(△39.2%)減少し、722億78百万円となり、営業損益は前年同期に比べ320億7百万円悪化し、70億46百万円の営業損失となりました。
(不動産事業)
マンション分譲において前年同期に大規模物件の竣工・引渡があったほか、新型コロナウイルスの影響を受け、梅田地区をはじめ多くの商業施設で一時休館や営業時間の短縮を実施したこと等により、営業収益は前年同期に比べ505億41百万円(△38.6%)減少の805億48百万円となり、営業利益は前年同期に比べ131億32百万円(△49.9%)減少し、131億98百万円となりました。
(エンタテインメント事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、スポーツ事業において阪神タイガースの公式戦主催試合が減少したことや、ステージ事業において宝塚歌劇の多くの公演を中止したことに加え、両事業とも興行の再開後にイベント開催制限措置の影響を受けたこと等により、営業収益は前年同期に比べ329億21百万円(△69.0%)減少の147億68百万円となり、営業損益は前年同期に比べ180億7百万円悪化し、26億15百万円の営業損失となりました。
(情報・通信事業)
放送・通信事業においてインターネットサービスの加入者が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ90百万円(0.3%)増加の262億69百万円となり、営業利益は前年同期に比べ73百万円(3.4%)増加の22億18百万円となりました。
(旅行事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、期を通じて海外ツアーの催行を中止したほか、7月以降に販売を再開した国内ツアーも集客が前年同期を大きく下回ったこと等により、営業収益は前年同期に比べ207億86百万円(△95.9%)減少の8億87百万円となり、営業損益は前年同期に比べ133億83百万円悪化し、93億50百万円の営業損失となりました。
(国際輸送事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、航空輸送の取扱が減少したこと等により営業収益は前年同期に比べ8億22百万円(△2.2%)減少し、373億5百万円となりましたが、東アジアにおいて緊急輸送の取扱があったことや日本においてロジスティクス事業の取扱が増加したこと等により、営業利益は前年同期に比べ8億54百万円増加し、4億63百万円となりました。
(ホテル事業)
新型コロナウイルスの影響を受け、一部ホテルを一時休館したほか、宿泊部門・料飲部門ともに利用者数が大きく減少したことにより、営業収益は前年同期に比べ243億33百万円(△77.8%)減少し、69億53百万円となり、営業損益は前年同期に比べ99億64百万円悪化し、100億5百万円の営業損失となりました。
(その他)
建設業等その他の事業については、営業収益は前年同期に比べ44億9百万円(28.0%)増加し、201億82百万円となりましたが、営業利益は前年同期に比べ5億12百万円(△70.5%)減少し、2億14百万円となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計については、販売土地及び建物や投資有価証券が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ314億84百万円増加の2兆5,205億66百万円となりました。
負債合計については、未払金(流動負債の「その他」)が減少したものの、有利子負債が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ449億44百万円増加の1兆5,963億53百万円となりました。
純資産合計については、利益剰余金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ134億60百万円減少の9,242億12百万円となり、自己資本比率は35.0%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物については、前連結会計年度末に比べ24億95百万円増加し、260億21百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失291億65百万円、減価償却費280億15百万円、たな卸資産の増加額207億26百万円、法人税等の支払額219億22百万円等により、457億68百万円の支出となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得による支出790億95百万円、固定資産の売却による収入198億41百万円、工事負担金等受入による収入236億40百万円等により、367億17百万円の支出(前年同期比17.1%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増による収入62億49百万円、コマーシャル・ペーパーの純増による収入500億円、社債の発行による収入497億57百万円、社債の償還による支出150億円、配当金の支払額60億94百万円等により、833億25百万円の収入となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はなく、また当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
なお、2020年度連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの影響を合理的に算定することが困難であることから未定としていましたが、現時点で入手可能な情報に基づき算定した連結業績予想を2020年11月6日に公表しました。
(5) 研究開発活動
特記事項はありません。
(6) 主要な設備
① 重要な設備の新設等
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりです。
セグメントの名称 | 会社名・設備の内容 | 投資額(百万円) | 完了年月 | |
不動産 | (国内子会社) 阪急電鉄㈱ 宝塚ホテル移転計画 | 11,010 | 2020年6月 | |
阪急阪神不動産㈱ 銀座3丁目開発計画 | 15,748 | 2020年4月 |
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第2四半期連結累計期間に変更したものは、次のとおりです。
セグメントの名称 | 会社名・設備の内容 | 投資予定額 (百万円) | 資金調達 方法 | 工事着手 年月 | 取得・完成 予定年月 |
不動産 | (国内子会社) 阪急阪神不動産㈱ 彩都もえぎ物流施設計画 | 10,526 | 自己資金 及び借入金 | 2020年1月 | 2021年5月 |
(注)前連結会計年度末において、未定としていた投資予定額を変更しています。
② 重要な設備の除却等
当社グループは、2020年6月1日付で北神急行線に関する鉄道資産を神戸市交通局へ譲渡しています。