四半期報告書-第184期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 10:23
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の当社グループの成績については、多くの事業で新型コロナウイルスの影響が大きく残るものの、同影響をより大きく受けた前年同期比では、各事業において一定の回復がみられたこと等に加え、持分法による投資損益が改善したことや、特別利益において雇用調整助成金や投資有価証券売却益を計上したこと、また特別損失において新型コロナウイルス関連損失が減少したこと等により、次のとおりとなりました。
当第1四半期連結累計期間
(自 2021年4月 1日
至 2021年6月30日)
対前年同期比較
増減額増減率(%)
営業収益1,519億77百万円406億91百万円-
営業利益47億61百万円179億71百万円-
経常利益46億39百万円200億19百万円-
親会社株主に帰属する
四半期純利益
32億4百万円221億5百万円-

(注)「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、当第1四半期連結累計期間に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の金額となっていることから、増減率は記載していません。
詳細は、「第4 経理の状況」の「1 四半期連結財務諸表」「注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりです。
セグメント別の業績は次のとおりです。
(都市交通事業)
新型コロナウイルスの影響(緊急事態宣言等の発令に伴う外出自粛等)が大きく残るものの、同影響をより大きく受けた前年同期比では、鉄道事業・自動車事業ともに旅客数に一定の回復がみられたこと等により、営業収益は前年同期に比べ57億15百万円増加し、372億45百万円となり、営業損益は前年同期に比べ66億53百万円改善し、5億34百万円の営業損失となりました。
(不動産事業)
新型コロナウイルスの影響(緊急事態宣言の発令に伴う商業施設の一時休館等)が残るものの、同影響を大きく受けた前年同期比では、賃料収入が増加したことや宅地・戸建の分譲区画数が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ44億98百万円増加し、468億1百万円となりましたが、営業利益は、前年同期に施設用地の売却があった影響等により、前年同期に比べ2億89百万円減少し、75億76百万円となりました。
(エンタテインメント事業)
新型コロナウイルスの影響(緊急事態宣言の発令に伴うイベントの開催制限措置等)が残るものの、同影響により全ての興行が延期もしくは中止となった前年同期比では、スポーツ事業における阪神タイガースの公式戦主催試合数やステージ事業における宝塚歌劇の公演回数が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ130億76百万円増加し、166億7百万円となり、営業利益は前年同期に比べ65億69百万円増加し、39億67百万円となりました。
(情報・通信事業)
放送・通信事業において、連結子会社が増加したことや大型案件があったこと等により、営業収益は前年同期に比べ18億26百万円増加し、142億85百万円となり、営業利益は前年同期に比べ1億28百万円増加し、9億39百万円となりました。
(旅行事業)
新型コロナウイルスの影響(海外ツアーの催行中止等)が大きく残るものの、同影響をより大きく受けた前年同期比では、「収益認識に関する会計基準」等の適用により収益増となったほか、国内ツアーの集客が増加したこと等により、営業収益は前年同期に比べ29億67百万円増加し、30億92百万円となり、営業損益は前年同期に比べ11億38百万円改善し、37億65百万円の営業損失となりました。
(国際輸送事業)
新型コロナウイルスの影響からの回復により取扱が増加したことや、航空輸送の需給逼迫に伴い販売価格が上昇したこと等により、営業収益は前年同期に比べ106億47百万円増加し、294億61百万円となり、営業利益は前年同期に比べ16億39百万円増加し、16億51百万円となりました。
(ホテル事業)
新型コロナウイルスの影響(緊急事態宣言の発令に伴う一部ホテルの一時休館等)が大きく残るものの、同影響をより大きく受けた前年同期比では、宿泊部門・料飲部門ともに利用者数に一定の回復がみられたこと等により、営業収益は前年同期に比べ17億98百万円増加し、39億41百万円となり、営業損益は前年同期に比べ15億75百万円改善し、36億21百万円の営業損失となりました。
(その他)
建設業等その他の事業については、営業収益は前年同期に比べ12億57百万円増加し、102億62百万円となり、営業利益は前年同期に比べ2億45百万円増加し、34百万円となりました。
② 財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計については、有形固定資産が増加したものの、投資有価証券や受取手形及び売掛金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ152億54百万円減少の2兆6,057億74百万円となりました。
負債合計については、長期前受工事負担金や有利子負債が増加したものの、未払金(流動負債の「その他」)が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ109億76百万円減少の1兆7,000億66百万円となりました。
純資産合計については、その他有価証券評価差額金や利益剰余金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ42億78百万円減少の9,057億7百万円となり、自己資本比率は33.0%となりました。
(注)四半期連結キャッシュ・フロー計算書の記載を省略しているため、キャッシュ・フローの状況の分析についても記載を省略しています。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はなく、また当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
特記事項はありません。
(5) 主要な設備
前連結会計年度末に計画していた設備計画のうち、当第1四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりです。
セグメントの名称会社名・設備の内容投資額(百万円)完了年月
不動産(国内子会社)
阪急電鉄㈱
神戸阪急ビル東館建替・
西館リニューアル計画
21,0142021年4月
阪急阪神不動産㈱
彩都もえぎ物流施設計画
10,8422021年5月