四半期報告書-第64期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における内外経済は、日本では消費増税影響による個人消費の低迷により先行き不透明感が高まりました。海外でも、米中貿易摩擦の影響、中東情勢の地政学リスクへの懸念等により、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
この環境下、当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,194億円(前年同四半期比0.5%増)となりました。セグメント別内訳は、コンシューマが1,924億円(前年同四半期比2.5%増)、システムが227億円(前年同四半期比9.0%減)、その他が41億円(前年同四半期比22.6%減)となりました。
時計は「G-SHOCK」のフルメタル『GMW-B5000』の好調に加え、200ドル台のGメタル新製品『GM-5600』などのラインアップ拡大により、グローバルで「G-SHOCK」のメタルが好調に推移しました。また、中国ではEコマースの独身の日セールが非常に好調で、「G-SHOCK」が大幅に拡大しました。また、新製品の超薄型モデル「OCEANUS」の『OCW-S5000D』や「EDIFICE」の『EQB-1000』など独自の差別化を図った製品が好調に推移しました。楽器はSlim&Smartモデルの好調により大幅な増収となりました。システムはプロジェクターが市場環境激化、教育ソリューション(ES)シリーズの浸透遅れにより減収となりました。
損益につきましては、営業利益はコンシューマが325億円(前年同四半期比13.4%増)、システムが16億円の営業損失(前年同四半期 営業損失8億円)、その他が1億円(前年同四半期比34.9%減)、調整額が△57億円で252億円(前年同四半期比12.6%増)となりました。
時計は「G-SHOCK」の好調により、高収益性を維持、楽器はSlim&Smartモデルの拡大により収益体質が改善、システムは主にプロジェクターが赤字となりました。
また、経常利益は248億円(前年同四半期比13.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は191億円(前年同四半期比13.1%増)、1株当たり四半期純利益(EPS)は78円76銭と改善しました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、受取手形及び売掛金の減少などにより、前連結会計年度末比111億円減少の3,463億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比8億円増加の2,124億円となりました。その結果、自己資本比率は前連結会計年度末比2.1ポイント増の61.3%に改善されました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は5,495百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、新規事業ビジネスの早期立ち上げに向けて、事業開発センターにおける技術開発組織を統合し、機能別組織の再編成を行うとともに、事業企画部門をドメイン別に再編成し、機能強化を図ります。また、システム事業における効率的な開発を実現するため、製品別の開発体制を機能別の開発体制へ再編します。
主な成果は次のとおりであります。
(コンシューマ)
◎ 人気の「6900」シリーズ初となるメタルベゼル採用の“G-SHOCK”
3つ並んだ丸型のインジケーターを備え、“三つ目”の愛称で親しまれてきた「6900」シリーズで初めてメタルベゼルを採用した耐衝撃ウオッチ「GM-6900」を開発しました。凹凸の多い複雑なベゼル形状を実現するため、約20もの鍛造工程と数回の切削および研磨で繰り返し形状を整え、その特徴的なフォルムをメタルで実現しました。さらに、輝きを際立たせるミラー仕上げとマットなヘアライン仕上げを組み合わせ、メタル素材特有の美しさを最大限に生かしています。加えて、ブラックやレッドのバンドカラーのラインアップを揃え、武骨な形状をカラーリングでも引き立たせました。
◎ スケジュール報知や自動でタイムゾーン補正ができる“EDIFICE”
スマートフォンと連携することで、スケジュールのお知らせや、ボタン操作なしでタイムゾーン補正が可能な高機能メタルウオッチ「ECB-10」を開発しました。レーシングチームへのヒアリングをもとに、日々分刻みの予定をこなすチームの時間管理に役立つ「スケジュールタイマー」や、世界各地を転戦する際に便利な自動タイムゾーン補正を搭載しました。「スケジュールタイマー」は、カレンダーアプリと連携して予定の開始や終了時刻を時計の液晶部分で表示するほか、開始・終了の時刻を音でお知らせします。また、時差がある移動の際にも、移動先で到着時にボタン操作せずに現地時刻に合わせて自動でタイムゾーンの補正が可能になりました。
◎ Wi-Fi対応で手軽にコンテンツを追加可能な“EX-word”
シリーズ初となるWi-Fi対応により、あらかじめ収録されているコンテンツに加え、自分に必要な語学コンテンツ(別売)などを手軽にダウンロードして追加できる電子辞書を開発しました。画面サイドのクイックパレットにネイティブ発音で言葉の正しい発音を素早く聴ける音声ボタンを備えたほか、調べた回数がわかる「検索回数表示」に対応した英語コンテンツを拡充するなど、ユーザーから好評いただいている使いやすさをさらに向上させました。英語コンテンツを強化した高校生モデル「XD-SX4800」のほか、来年度から英語が教科化される小学校から高校受験対策まで使える小・中学生モデル「XD-SX3800」など、13機種をラインアップしています。
(システム)
◎ 一覧性に優れた5.7インチの大画面を採用したハンディターミナル
5.7インチの大画面を採用することで、業務に必要な情報を一画面で確認できるAndroidプラットフォーム採用のハンディターミナル「ET-L10」を開発しました。スキャナを内蔵するとともに、画面が見やすく、端末上での操作がしやすい5.7インチの大画面を採用しており、アパレル・専門店における商品バーコードを活用した在庫確認や商品情報照会といった情報を参照する機会の多い接客業務で活用しやすくなりました。さらに、約1.5cmの薄型かつ約240gの軽量ボディなため、携帯性にも優れており、スマートフォンの操作性やスリムさと、業務用端末としての実用性を兼ね備えています。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における内外経済は、日本では消費増税影響による個人消費の低迷により先行き不透明感が高まりました。海外でも、米中貿易摩擦の影響、中東情勢の地政学リスクへの懸念等により、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
この環境下、当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,194億円(前年同四半期比0.5%増)となりました。セグメント別内訳は、コンシューマが1,924億円(前年同四半期比2.5%増)、システムが227億円(前年同四半期比9.0%減)、その他が41億円(前年同四半期比22.6%減)となりました。
時計は「G-SHOCK」のフルメタル『GMW-B5000』の好調に加え、200ドル台のGメタル新製品『GM-5600』などのラインアップ拡大により、グローバルで「G-SHOCK」のメタルが好調に推移しました。また、中国ではEコマースの独身の日セールが非常に好調で、「G-SHOCK」が大幅に拡大しました。また、新製品の超薄型モデル「OCEANUS」の『OCW-S5000D』や「EDIFICE」の『EQB-1000』など独自の差別化を図った製品が好調に推移しました。楽器はSlim&Smartモデルの好調により大幅な増収となりました。システムはプロジェクターが市場環境激化、教育ソリューション(ES)シリーズの浸透遅れにより減収となりました。
損益につきましては、営業利益はコンシューマが325億円(前年同四半期比13.4%増)、システムが16億円の営業損失(前年同四半期 営業損失8億円)、その他が1億円(前年同四半期比34.9%減)、調整額が△57億円で252億円(前年同四半期比12.6%増)となりました。
時計は「G-SHOCK」の好調により、高収益性を維持、楽器はSlim&Smartモデルの拡大により収益体質が改善、システムは主にプロジェクターが赤字となりました。
また、経常利益は248億円(前年同四半期比13.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は191億円(前年同四半期比13.1%増)、1株当たり四半期純利益(EPS)は78円76銭と改善しました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、受取手形及び売掛金の減少などにより、前連結会計年度末比111億円減少の3,463億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比8億円増加の2,124億円となりました。その結果、自己資本比率は前連結会計年度末比2.1ポイント増の61.3%に改善されました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は5,495百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
当第3四半期連結累計期間においては、新規事業ビジネスの早期立ち上げに向けて、事業開発センターにおける技術開発組織を統合し、機能別組織の再編成を行うとともに、事業企画部門をドメイン別に再編成し、機能強化を図ります。また、システム事業における効率的な開発を実現するため、製品別の開発体制を機能別の開発体制へ再編します。
主な成果は次のとおりであります。
(コンシューマ)
◎ 人気の「6900」シリーズ初となるメタルベゼル採用の“G-SHOCK”
3つ並んだ丸型のインジケーターを備え、“三つ目”の愛称で親しまれてきた「6900」シリーズで初めてメタルベゼルを採用した耐衝撃ウオッチ「GM-6900」を開発しました。凹凸の多い複雑なベゼル形状を実現するため、約20もの鍛造工程と数回の切削および研磨で繰り返し形状を整え、その特徴的なフォルムをメタルで実現しました。さらに、輝きを際立たせるミラー仕上げとマットなヘアライン仕上げを組み合わせ、メタル素材特有の美しさを最大限に生かしています。加えて、ブラックやレッドのバンドカラーのラインアップを揃え、武骨な形状をカラーリングでも引き立たせました。
◎ スケジュール報知や自動でタイムゾーン補正ができる“EDIFICE”
スマートフォンと連携することで、スケジュールのお知らせや、ボタン操作なしでタイムゾーン補正が可能な高機能メタルウオッチ「ECB-10」を開発しました。レーシングチームへのヒアリングをもとに、日々分刻みの予定をこなすチームの時間管理に役立つ「スケジュールタイマー」や、世界各地を転戦する際に便利な自動タイムゾーン補正を搭載しました。「スケジュールタイマー」は、カレンダーアプリと連携して予定の開始や終了時刻を時計の液晶部分で表示するほか、開始・終了の時刻を音でお知らせします。また、時差がある移動の際にも、移動先で到着時にボタン操作せずに現地時刻に合わせて自動でタイムゾーンの補正が可能になりました。
◎ Wi-Fi対応で手軽にコンテンツを追加可能な“EX-word”
シリーズ初となるWi-Fi対応により、あらかじめ収録されているコンテンツに加え、自分に必要な語学コンテンツ(別売)などを手軽にダウンロードして追加できる電子辞書を開発しました。画面サイドのクイックパレットにネイティブ発音で言葉の正しい発音を素早く聴ける音声ボタンを備えたほか、調べた回数がわかる「検索回数表示」に対応した英語コンテンツを拡充するなど、ユーザーから好評いただいている使いやすさをさらに向上させました。英語コンテンツを強化した高校生モデル「XD-SX4800」のほか、来年度から英語が教科化される小学校から高校受験対策まで使える小・中学生モデル「XD-SX3800」など、13機種をラインアップしています。
(システム)
◎ 一覧性に優れた5.7インチの大画面を採用したハンディターミナル
5.7インチの大画面を採用することで、業務に必要な情報を一画面で確認できるAndroidプラットフォーム採用のハンディターミナル「ET-L10」を開発しました。スキャナを内蔵するとともに、画面が見やすく、端末上での操作がしやすい5.7インチの大画面を採用しており、アパレル・専門店における商品バーコードを活用した在庫確認や商品情報照会といった情報を参照する機会の多い接客業務で活用しやすくなりました。さらに、約1.5cmの薄型かつ約240gの軽量ボディなため、携帯性にも優れており、スマートフォンの操作性やスリムさと、業務用端末としての実用性を兼ね備えています。