四半期報告書-第67期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における内外経済は、半導体をはじめとした部品価格及びエネルギー価格の高騰、また、欧米におけるインフレ高進や、中国におけるゼロコロナ政策継続に伴う需要回復の想定以上の遅れ、さらに急激な円安の進行など、先行きが不透明な状況が続いております。
この環境下、当第2四半期連結累計期間の売上高は、時計が797億円(前年同四半期比2.0%増)、コンシューマが434億円(前年同四半期比13.1%増)、システムが74億円(前年同四半期比11.3%増)、その他が26億円(前年同四半期比0.1%減)で、1,333億円(前年同四半期比5.9%増)となりました。
時計は、中国において消費マインドの低下が見られましたが、「G-SHOCK」の人気シリーズ「2100」のフルメタルモデル『GM-B2100』がグローバルで人気を博すなど、売上高は微増となりました。
教育は、電子辞書は国内で販売会が中止されるなど継続してコロナ影響を受けましたが、関数電卓は販売地域のほぼ全域で対面授業が再開したことに伴う需要の取り込みがあり、増収となりました。楽器は、「Slim&Smart」モデルが引き続き好調の一方、ロシア・東欧向け販売減の影響などにより、減収となりました。
システムは、前期受注案件の納入が進み、増収となりました。
営業利益は、時計が127億円(前年同四半期比15.8%減)、コンシューマが27億円(前年同四半期比1.8%増)、システムが15億円の営業損失(前年同四半期 営業損失10億円)、その他が1億円(前年同四半期比17.7%増)、調整額が△40億円で100億円(前年同四半期比16.2%減)となりました。
また、経常利益は115億円(前年同四半期比5.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は82億円(前年同四半期比5.8%減)、1株当たり四半期純利益(EPS)は34円64銭となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権や棚卸資産の増加などにより、前連結会計年度末比118億円増加の3,491億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比77億円増加の2,266億円となりました。その結果、自己資本比率は64.9%となりました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比31億円増加の1,370億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期比63億円減少の36億円の収入となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益114億円(前年同四半期 122億円)、減価償却費53億円(前年同四半期 53億円)、投資有価証券売却益18億円(前年同四半期はなし)、運転資金(売上債権、棚卸資産、仕入債務)の増加額75億円(前年同四半期 47億円)、法人税等の支払額22億円(前年同四半期 23億円)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期22億円の支出に対し15億円の収入となりました。主な内訳は、定期預金の預入・払戻による純収入6億円(前年同四半期は純支出3億円)、固定資産の取得による支出60億円(前年同四半期 50億円)、投資有価証券の取得及び売却・償還による純収入70億円(前年同四半期 29億円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期と比べて24億円支出が増加し、87億円の支出となりました。主な内訳は、自己株式の取得による支出22億円(前年同四半期 4百万円)、配当金の支払額54億円(前年同四半期 54億円)であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当グループ(当社及び当社の関係会社)が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は2,645百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、開発本部と技術本部により構成され、当第2四半期連結累計期間においては、より効率的な開発推進を実行するために技術本部の組織体制強化を図っています。
主な成果は次のとおりであります。
(時計)
◎ ベゼルとバンドを一体化して装着性を高めた“G-SHOCK”
耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”の新製品として、ベゼルとバンドが一体となった新構造の「GA-B001/B001G」を開発しました。
新製品は、通常は別々のパーツで構成されているベゼルとバンドを一体化するため、3時・9時の位置でベゼルを切り分け、上下それぞれのベゼルをバンドと一体成形した、“G-SHOCK”シリーズで初めての構造を採用しました。これにより、バンドの接合部をなくして腕に沿うような形状にできることから、腕と時計の隙間が減り、より装着性が向上しています。
また、機能面では、Bluetooth®通信によるモバイルリンク機能により、アプリ「CASIO WATCHES」と連携した自動時刻修正機能や新製品情報などのアプリ内の情報更新を時計の表示で知らせる機能「アプリインフォメーション」を搭載しました。
※Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG,Inc.が所有する登録商標であり、当社はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。
(コンシューマ)
◎ 自由なスタイルで演奏を楽しめる新発想の電子ピアノ
電子ピアノ“Privia”の新製品として、360度どこから見ても美しいモダンなデザインに、演奏空間に応じた音作りと先進的な音源技術による高品質な音色を備え、新たな演奏体験を提供する「PX-S7000」を開発しました。
新製品は、4つのスピーカーから出力される音の要素を個別に調整し、空間で合成する独自の音響システムで自然な音の広がりを作り出します。また、鍵盤には樹脂だけでなく木材も使用するなど、新たな鍵盤機構とデジタル制御技術により表現力豊かで自然なタッチ感を実現しました。外観も直線を基調としたデザインで軽やかさを演出したほか、ペダルユニット、スタンド、スピーカーファブリックは本体色となじむカラーにしています。
今までのスタンド・ペダル一体型の電子ピアノは、外観や音響システムの特性上、壁際に設置されることが多く楽しみ方にも制約がありましたが、「PX-S7000」は、部屋のどこに設置してもインテリアと調和し、良い音で演奏を楽しむことができる新発想の電子ピアノです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における内外経済は、半導体をはじめとした部品価格及びエネルギー価格の高騰、また、欧米におけるインフレ高進や、中国におけるゼロコロナ政策継続に伴う需要回復の想定以上の遅れ、さらに急激な円安の進行など、先行きが不透明な状況が続いております。
この環境下、当第2四半期連結累計期間の売上高は、時計が797億円(前年同四半期比2.0%増)、コンシューマが434億円(前年同四半期比13.1%増)、システムが74億円(前年同四半期比11.3%増)、その他が26億円(前年同四半期比0.1%減)で、1,333億円(前年同四半期比5.9%増)となりました。
時計は、中国において消費マインドの低下が見られましたが、「G-SHOCK」の人気シリーズ「2100」のフルメタルモデル『GM-B2100』がグローバルで人気を博すなど、売上高は微増となりました。
教育は、電子辞書は国内で販売会が中止されるなど継続してコロナ影響を受けましたが、関数電卓は販売地域のほぼ全域で対面授業が再開したことに伴う需要の取り込みがあり、増収となりました。楽器は、「Slim&Smart」モデルが引き続き好調の一方、ロシア・東欧向け販売減の影響などにより、減収となりました。
システムは、前期受注案件の納入が進み、増収となりました。
営業利益は、時計が127億円(前年同四半期比15.8%減)、コンシューマが27億円(前年同四半期比1.8%増)、システムが15億円の営業損失(前年同四半期 営業損失10億円)、その他が1億円(前年同四半期比17.7%増)、調整額が△40億円で100億円(前年同四半期比16.2%減)となりました。
また、経常利益は115億円(前年同四半期比5.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は82億円(前年同四半期比5.8%減)、1株当たり四半期純利益(EPS)は34円64銭となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権や棚卸資産の増加などにより、前連結会計年度末比118億円増加の3,491億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比77億円増加の2,266億円となりました。その結果、自己資本比率は64.9%となりました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比31億円増加の1,370億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期比63億円減少の36億円の収入となりました。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益114億円(前年同四半期 122億円)、減価償却費53億円(前年同四半期 53億円)、投資有価証券売却益18億円(前年同四半期はなし)、運転資金(売上債権、棚卸資産、仕入債務)の増加額75億円(前年同四半期 47億円)、法人税等の支払額22億円(前年同四半期 23億円)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期22億円の支出に対し15億円の収入となりました。主な内訳は、定期預金の預入・払戻による純収入6億円(前年同四半期は純支出3億円)、固定資産の取得による支出60億円(前年同四半期 50億円)、投資有価証券の取得及び売却・償還による純収入70億円(前年同四半期 29億円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同四半期と比べて24億円支出が増加し、87億円の支出となりました。主な内訳は、自己株式の取得による支出22億円(前年同四半期 4百万円)、配当金の支払額54億円(前年同四半期 54億円)であります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当グループ(当社及び当社の関係会社)が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は2,645百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、開発本部と技術本部により構成され、当第2四半期連結累計期間においては、より効率的な開発推進を実行するために技術本部の組織体制強化を図っています。
主な成果は次のとおりであります。
(時計)
◎ ベゼルとバンドを一体化して装着性を高めた“G-SHOCK”
耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”の新製品として、ベゼルとバンドが一体となった新構造の「GA-B001/B001G」を開発しました。
新製品は、通常は別々のパーツで構成されているベゼルとバンドを一体化するため、3時・9時の位置でベゼルを切り分け、上下それぞれのベゼルをバンドと一体成形した、“G-SHOCK”シリーズで初めての構造を採用しました。これにより、バンドの接合部をなくして腕に沿うような形状にできることから、腕と時計の隙間が減り、より装着性が向上しています。
また、機能面では、Bluetooth®通信によるモバイルリンク機能により、アプリ「CASIO WATCHES」と連携した自動時刻修正機能や新製品情報などのアプリ内の情報更新を時計の表示で知らせる機能「アプリインフォメーション」を搭載しました。
※Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG,Inc.が所有する登録商標であり、当社はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。
(コンシューマ)
◎ 自由なスタイルで演奏を楽しめる新発想の電子ピアノ
電子ピアノ“Privia”の新製品として、360度どこから見ても美しいモダンなデザインに、演奏空間に応じた音作りと先進的な音源技術による高品質な音色を備え、新たな演奏体験を提供する「PX-S7000」を開発しました。
新製品は、4つのスピーカーから出力される音の要素を個別に調整し、空間で合成する独自の音響システムで自然な音の広がりを作り出します。また、鍵盤には樹脂だけでなく木材も使用するなど、新たな鍵盤機構とデジタル制御技術により表現力豊かで自然なタッチ感を実現しました。外観も直線を基調としたデザインで軽やかさを演出したほか、ペダルユニット、スタンド、スピーカーファブリックは本体色となじむカラーにしています。
今までのスタンド・ペダル一体型の電子ピアノは、外観や音響システムの特性上、壁際に設置されることが多く楽しみ方にも制約がありましたが、「PX-S7000」は、部屋のどこに設置してもインテリアと調和し、良い音で演奏を楽しむことができる新発想の電子ピアノです。