四半期報告書-第67期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における内外経済は、各国が新型コロナウイルス感染症対策と経済活動の両立を志向する一方で、エネルギー価格の高騰やインフレの加速に加え、不安定な為替相場など、先行き不透明な状況が続いております。
この環境下、当第3四半期連結累計期間の売上高は、時計が1,210億円(前年同四半期比1.0%増)、コンシューマが652億円(前年同四半期比7.9%増)、システムが108億円(前年同四半期比12.1%増)、その他が40億円(前年同四半期比2.5%減)で、2,011億円(前年同四半期比3.6%増)となりました。
時計は、中国において消費マインドの低下が見られましたが、「G-SHOCK」の「MR-G」やフルメタルモデル『GM-B2100』、『GMW-B5000』などのプレミアムジャンルが伸長し、グローバルで人気を博すなど、売上高は微増となりました。
教育は、電子辞書は国内で販売会が中止されるなど継続してコロナ影響を受けましたが、関数電卓は対面授業が再開したことに伴う需要の取り込みや、新機種の拡販が進み、増収となりました。楽器は、「Slim&Smart」の高価格帯モデルが好調に推移しましたが、ロシア・東欧向け販売減の影響などにより、減収となりました。
システムは、前期受注案件の納入が進み、増収となりました。
営業利益は、時計が202億円(前年同四半期比16.5%減)、コンシューマが39億円(前年同四半期比19.2%減)、システムが21億円の営業損失(前年同四半期 営業損失18億円)、その他が2億円(前年同四半期比4.6%減)、調整額が△58億円で164億円(前年同四半期比17.7%減)となりました。
また、経常利益は170億円(前年同四半期比18.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は122億円(前年同四半期比17.4%減)、1株当たり四半期純利益(EPS)は51円11銭となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加、投資有価証券の減少などにより、前連結会計年度末比横ばいの3,372億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比9億円増加の2,198億円となりました。その結果、自己資本比率は65.2%となりました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループ(当社及び当社の関係会社)が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は3,904百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、開発本部と技術本部により構成されており、当第3四半期連結累計期間においては、モノからコトへ、ソフト・サービス重視の変革に対応するために組織を再編しました。全品目共通のプラットフォームやソフト開発を技術本部へ集約し、開発本部は新たなビジネスモデル創出および要素技術開発に特化することによって、開発力向上を図ってまいります。
主な成果は次のとおりであります。
(時計)
◎ 積層ベゼルが太陽フレアのように輝く“G-SHOCK”40周年記念モデル「Flare Red」
耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”が2023年4月に誕生40周年を迎えるにあたり、記念モデルの第一弾として、ブランドカラーの赤色を用いたマーブル模様の積層ベゼルで力強く輝く太陽フレアを表現した「MTG-B3000FR/GWG-2040FR」を開発しました。
積層ベゼルは、カラーグラスファイバーとカーボンのシートを幾層にも積み重ね、そこから削り出すという新しい手法で成形されており、削り出す場所によって層の見え方が異なることから、一点ごとに風合いが変わります。また、グラスファイバーのシートには蓄光粒子を混ぜているため、暗闇で光を放ちます。加えて、文字板にも太陽フレアをイメージした模様をクリア印刷で施し、躍動感あるフェイスデザインに仕上げました。
裏蓋には、世界的に有名なグラフィティアーティスト、エリック・ヘイズ氏が手がけた40周年記念ロゴを刻印。さらに、遊環にも“40”を意味するスターマークをあしらい“G-SHOCK”40周年記念モデルとして、特別感のあるモデルになっています。
(コンシューマ)
◎ 操作面を3°傾斜、キーを階段状に配置した新構造の「人間工学電卓」
「人が電卓に合わせるのではなく、電卓が人に合わせる」をテーマに、人間工学的知見を用いて打ちやすさを追求し、操作面を3°傾斜させ、キーを階段状に配置した電卓「JE-12D/DE-12D」を開発しました。
電卓は右手3~5本の指で使用する人が多いという調査結果を前提に、国立研究開発法人 産業技術総合研究所とともに、手指の動きや姿勢、キーの押し込み方向、筋活動量など、人が電卓を操作する際の状態を細かく分析したところ、「電卓を操作する際には手が外側に傾く」という特性が判明しました。これを受け、打ちやすさに加えて電卓として違和感がないことも合わせて検証した結果、操作面を横方向に3°傾斜させることが最適であることを導き出しました。
一方、分析の結果、傾いた電卓を操作した際にもキーを押す方向は垂直のままだったため、新構造の「人間工学階段キー」を採用し、垂直方向に打てるように配置しました。これにより右手の指にフィットし、自然なポジションで使用できます。
また、本体デザインは曲面を用いることで自然な丸みのある印象に仕上げているほか、底面には波紋状の溝をつけ、持ちやすさにも配慮しました。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における内外経済は、各国が新型コロナウイルス感染症対策と経済活動の両立を志向する一方で、エネルギー価格の高騰やインフレの加速に加え、不安定な為替相場など、先行き不透明な状況が続いております。
この環境下、当第3四半期連結累計期間の売上高は、時計が1,210億円(前年同四半期比1.0%増)、コンシューマが652億円(前年同四半期比7.9%増)、システムが108億円(前年同四半期比12.1%増)、その他が40億円(前年同四半期比2.5%減)で、2,011億円(前年同四半期比3.6%増)となりました。
時計は、中国において消費マインドの低下が見られましたが、「G-SHOCK」の「MR-G」やフルメタルモデル『GM-B2100』、『GMW-B5000』などのプレミアムジャンルが伸長し、グローバルで人気を博すなど、売上高は微増となりました。
教育は、電子辞書は国内で販売会が中止されるなど継続してコロナ影響を受けましたが、関数電卓は対面授業が再開したことに伴う需要の取り込みや、新機種の拡販が進み、増収となりました。楽器は、「Slim&Smart」の高価格帯モデルが好調に推移しましたが、ロシア・東欧向け販売減の影響などにより、減収となりました。
システムは、前期受注案件の納入が進み、増収となりました。
営業利益は、時計が202億円(前年同四半期比16.5%減)、コンシューマが39億円(前年同四半期比19.2%減)、システムが21億円の営業損失(前年同四半期 営業損失18億円)、その他が2億円(前年同四半期比4.6%減)、調整額が△58億円で164億円(前年同四半期比17.7%減)となりました。
また、経常利益は170億円(前年同四半期比18.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は122億円(前年同四半期比17.4%減)、1株当たり四半期純利益(EPS)は51円11銭となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、棚卸資産の増加、投資有価証券の減少などにより、前連結会計年度末比横ばいの3,372億円となりました。純資産は、前連結会計年度末比9億円増加の2,198億円となりました。その結果、自己資本比率は65.2%となりました。
当グループ(当社及び当社の関係会社)は今後も引き続き事業資産の効率的運営の徹底を図り、安定的かつ強靭な財務体質の構築に取り組みます。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当グループ(当社及び当社の関係会社)が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は3,904百万円であります。
当グループ(当社及び連結子会社)は、「創造 貢献」を経営理念に掲げ、独創的な製品の開発を通じて社会に貢献することを目指し、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制は、開発本部と技術本部により構成されており、当第3四半期連結累計期間においては、モノからコトへ、ソフト・サービス重視の変革に対応するために組織を再編しました。全品目共通のプラットフォームやソフト開発を技術本部へ集約し、開発本部は新たなビジネスモデル創出および要素技術開発に特化することによって、開発力向上を図ってまいります。
主な成果は次のとおりであります。
(時計)
◎ 積層ベゼルが太陽フレアのように輝く“G-SHOCK”40周年記念モデル「Flare Red」
耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”が2023年4月に誕生40周年を迎えるにあたり、記念モデルの第一弾として、ブランドカラーの赤色を用いたマーブル模様の積層ベゼルで力強く輝く太陽フレアを表現した「MTG-B3000FR/GWG-2040FR」を開発しました。
積層ベゼルは、カラーグラスファイバーとカーボンのシートを幾層にも積み重ね、そこから削り出すという新しい手法で成形されており、削り出す場所によって層の見え方が異なることから、一点ごとに風合いが変わります。また、グラスファイバーのシートには蓄光粒子を混ぜているため、暗闇で光を放ちます。加えて、文字板にも太陽フレアをイメージした模様をクリア印刷で施し、躍動感あるフェイスデザインに仕上げました。
裏蓋には、世界的に有名なグラフィティアーティスト、エリック・ヘイズ氏が手がけた40周年記念ロゴを刻印。さらに、遊環にも“40”を意味するスターマークをあしらい“G-SHOCK”40周年記念モデルとして、特別感のあるモデルになっています。
(コンシューマ)
◎ 操作面を3°傾斜、キーを階段状に配置した新構造の「人間工学電卓」
「人が電卓に合わせるのではなく、電卓が人に合わせる」をテーマに、人間工学的知見を用いて打ちやすさを追求し、操作面を3°傾斜させ、キーを階段状に配置した電卓「JE-12D/DE-12D」を開発しました。
電卓は右手3~5本の指で使用する人が多いという調査結果を前提に、国立研究開発法人 産業技術総合研究所とともに、手指の動きや姿勢、キーの押し込み方向、筋活動量など、人が電卓を操作する際の状態を細かく分析したところ、「電卓を操作する際には手が外側に傾く」という特性が判明しました。これを受け、打ちやすさに加えて電卓として違和感がないことも合わせて検証した結果、操作面を横方向に3°傾斜させることが最適であることを導き出しました。
一方、分析の結果、傾いた電卓を操作した際にもキーを押す方向は垂直のままだったため、新構造の「人間工学階段キー」を採用し、垂直方向に打てるように配置しました。これにより右手の指にフィットし、自然なポジションで使用できます。
また、本体デザインは曲面を用いることで自然な丸みのある印象に仕上げているほか、底面には波紋状の溝をつけ、持ちやすさにも配慮しました。